【吉本ユータヌキ寄稿文】同棲生活から学んだ心を育む3つのメリット

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コケ..ケコーン(Kekoon)をご覧の皆さん、はじめまして。吉本ユータヌキです。

皆さんは"同棲"についてどう考えていますか? 良いものですか? めんどくさいものですか?

同棲にはたくさんのメリットがあり、すごーく良いものだと僕は思っています。

そこで今回は、妻と過ごしてきた10年の同棲ライフで気づいたメリットについてお話をさせてください。ケンカもあれば家出もあり、大変なことも多かったですが、振り返ってみればたくさんのメリットがありました。


1.家事が分担できること

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メリット1つ目は『家事が分担できること』です。たとえば「洗濯物と洗い物は彼女、料理と片付けは自分」と、それぞれの得意分野を活かし、苦手な家事はお任せ。それだと毎日楽ですよね。僕も一人暮らしをしていた頃は洗濯物が大嫌いで、苦痛だったうえにまったく上達しませんでした。

それでも一人暮らしの最中、少しだけ洗濯物を好きになろうと歩み寄った時期がありました。洗濯物に楽しみを作るため、4リットルのダウニーを買ってみたんです。業者レベルのたらふくドでかいダウニー。通販で適当に選んだパッケージは全部アラビア語で、これ、ダウニー? って思うような物が届きました。

「とにかく甘い匂いさえ振りまいておけば女の子にモテる。女の子はみんなダウニー好き。いつもスタバかダウニー飲んでるでしょ?」 と思ってました。そんなダウニーを1年半の間、洗濯機に洗剤と同じタイミングでぶち込んでいました。柔軟剤投入口とかも使わずに。はい、そうです。ずっとダウニー洗い流してました。1リットルを1ダウニーだとしたら1年半で7ダウニー洗い流してました。アラビア語で7 داوني 。今思えば全然アラビア語じゃなかった気もしてきますし、洗濯物からダウニーの匂いがしたことはなく、もちろんモテませんでした。

柔軟剤ってすすぎのタイミングで入れるんですね。さすがにこの切なさは水に流せない(洗濯だけに)。やっぱり自分の苦手な家事をしてくれる人がいるって安心で楽。同棲して得意な方がすればいい。そう考えると家事が分担できるということはメリットではないでしょうか。


2.愚痴を聞いてくれる人がいること

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会社から帰ってきたら溜め込んだストレスを解消したい! って思いませんか? 実家にいたら家族に話したり、友達に電話したり、卒業アルバム開いて昔の自分に話しかけたり。いろんな発散方法があると思いますが、やっぱり気心知れたパートナーに愚痴を聞いてもらえるのが一番いいですよね。それが2つ目のメリット。

僕、会社で「おい、しめじ」って呼ばれてるんです。5歳年下の女性社員に。

親しみとか愛情とかじゃなくて、完全にバファリンの半分以上に憎しみがこもったニックネームを付けられてます。ヤンキーが使う「おい、コラ」の「おい」です。そんなニックネームで呼ばれてるって彼女に言えますか? 僕は太田胃散にこのストレスを消化してもらってます。

そんな5歳年下女性社員に「誰に似てるって言われますか?」と聞かれて「堂本剛に似てるって言われたことあるよ」と答えたら、「赤道の向こう側へ引越ししろ」って言われたこともありますし、仕事でお得意先のネパール人には「『タロ芋』に似てる」って言われたこともあります。

そんな社会でのストレスを彼女、奥さんに話せたらすごく心の淀みが晴れると思いませんか? なんでも話せる相手が家で待ってくれているというのは、最大の強みであり、メリットですよね。


3.生活費を共有して安く過ごせる

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一番リアルで最もらしい3つ目のメリットです。実際に一人暮らしから同棲に変わると、まずは単純計算でも家賃が半分。もちろん「全て俺が払ってるわ!」とか、「その分家賃上がるだろ!」なんてケースもあると思いますが、それでも一人あたりの家賃に対する支出が減った人は少なくないはず。

僕も今の妻と結婚する前、経済的に苦しくて1つのシャンプーとリンスを共有して使っていました。妻が欲しいものではなく、経済的に考えて手の届く 380円ぐらいのものを。そして、結婚を機に妻が「シャンプーを別々にしよう」と1つずつ用意してくれるようになりました。それぞれの髪質にあったものにした方がいいだろうという優しさだと思います。


今は昔に比べて余裕ができたので、妻は600円のシャンプーを使っているようです。ちなみに僕のシャンプーにはリンスまで配合されている画期的なものらしく、価格を聞いてみると驚き! 「イチキュッパ」とのこと。僕だけ贅沢して申し訳ない。なぜかパッケージを見せてくれないが、いつも知らない内にボトルへ継ぎ足してくれている本当に優しい妻です。

同棲すると生活費などが安く済む上に、こんなにもハートフルな思い出まで生まれるなんて、非の打ち所がないメリットではないでしょうか。


以上、「家事が分担できる」「愚痴を話せる人がいる」「生活費を共有できる」の3つが、僕の考える同棲して得られるメリット。

だと思ってたんですけどね。昔は。
長く同棲していると、考え方も変わってきます。

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家事は分担するよりも、できないことこそ積極的に手伝う方が大事だったりすると今は思います。「もうあんたは手をつけないでくれ! 手伝われた方がかえって厄介だ!」なんて言われたらそこまでですが、一緒に家事をする時間って楽しいことだったりする上、良いコミュニケーションの時間でもあると思います。

我が家の場合、妻は料理が苦手なので僕が基本的に作るんですが、妻は必ず僕の横で調理の手伝いをしようとします。「邪魔!」なんて言うんですけど、 実は嬉しかったり。最近は料理を勉強しようと毎日クックパッドを見ては、頑張って見よう見まねで晩ご飯を作って待ってくれているので、早く家に帰ってご飯食べたいって思います。

あと、僕は帰っても愚痴は言わないようにしています。家にいる時間を心地良いものにする為、ストレスを持ち帰ってくるよりも楽しいお土産話ひとつ持ち帰った方が良い団らんができると思っています。もちろん妻には僕が会社で「お い、クソしめじ」と呼ばれていることも、ネパール人に「顔色がほうれん草と同じ色」と言われていることも笑い話として話しました。明るい家庭作りをしたい 気持ちと、寝れば忘れる楽天的な性格のおかげでもありますが。

最後に、家計の共有によって一人暮らしのときよりも浮いたお金は、将来を見据えて貯める為のもの! と思うようにしています。最初は「余ったから旅行に行こう! 遊びに行こう!」と散財していました。それがあるとき、結婚を考えて現実を見ると「全然お金がない」となるわけです。僕も貯蓄がゼロの状態で結婚が決まったので、結婚式どうする?って思い、急いで貯金を始めました。経済的に余裕ができたときこそ、堅実に貯金をするとき。そう考えたときに同棲が本当のメリッ トになるのではないかと思います。

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と、偉そうに長々話してしまいましたが、ここまでたくさん書いたように、同棲していく中でお互いのことを気遣ったり、考えるようになったことや、思いやりにふれあう時間が増えたことが、同棲の一番のメリットじゃないかと思います。

この記事は啓発でもなく、教科書でもなく、個人の日記、感想のように捉えていただければ幸いです。結婚する前にたくさん相手のことを知れる良い日常が、"同棲"の中にたくさん隠れているということを確認してもらえたらと思い書きました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。




【著者紹介】

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吉本ユータヌキ
イラストと文章と背中をかいてる大阪人
http://horahareta.hatenablog.com/

@gonnakill_uta





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