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各界のプロフェッショナルが語る、最強ウェディングノウハウ。プレミアム花嫁塾。大人花嫁が知っておきたい“結婚式の本質” - 堀 朋子(ライター)

ウエディングケーキの由来とは?和テイスト、ゲストがデコレーションなど最新トレンドにも注目

■段ごとに意味があった! 3段重ねのウエディングケーキの由来
ウエディングケーキにナイフを入れるシーンは、披露宴のメインイベントとして欠かせない演出となっています。そもそも、いつ、どんな理由から結婚式にケーキが登場するようになったのでしょうか。その説はいくつもありますが、特に知られているのは「将来を誓い合ったふたりがひとつのパンを分かち合って永遠の愛を誓った」というギリシャ神話によるものです。また、西洋では悪魔は甘いものが嫌いという言い伝えがあり、魔除けの意味を込めて甘いケーキを新郎新婦の近くに置いたという説もあります。

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18世紀になると、イギリスでは豊穣を意味するぶどうや繁栄を意味する木の実などに洋酒を加え、固く焼き上げたシュガーケーキが登場。アーモンドの粉末を練ったマジパンでコーティングし、シュガーペーストでレース模様などの装飾を施したウエディングケーキは、砂糖が貴重だった時代の豊かさ、繁栄、幸福のシンボルとなったのです。

現在のような高さのあるウエディングケーキが広まったのは19世紀になってから。イギリスのヴィクトリア女王の御成婚の際に登場した3段重ねのシュガーケーキから広まったと言われています。下段は披露宴の出席者へ、中段は当日欠席した人、上段はこれから生まれてくる子供のために保存されたとか。イギリスでは今も上段は保管し第一子が生まれた日か結婚記念日に食べる風習が残っています。

■ウエディングケーキって食べられるの?
ウエディングケーキには、「幸せをみんなで分かち合う」という意味と「人生の幸福や繁栄、豊かさの象徴」というふたつの側面があります。豪華さを重視したシンボル的なケーキはイミテーションのものを使うことが多く、新郎新婦がナイフを入れやすいように一部だけクリーム状になっている仕掛けが施されています。そのため、入刀用のケーキとは別にゲスト用のケーキを用意し、デザートタイムに「幸せのおすそわけ」として振る舞うこともあります。

■フランス・アメリカ・日本のウエディングケーキトレンド
ウエディングケーキの種類は、時代や国によってさまざまに変化しています。フランスではシューを円錐型に積み上げた「クロカンブッシュ」が主流です。クロカンブッシュのシューはキャベツを表したもの。欧米では「赤ちゃんはキャベツ畑から生まれてくる」といわれているので、そのシューをたくさん積み上げることで、子孫繁栄と豊穣を願う意味があります。飴でコーティングしたシューは硬いため、ふたりで持った木槌でシューを割るのもフランススタイルです。

また、アメリカでは一段の大きなケーキにチョコレートやクリームで文字や絵を描いたり、フルーツなどでデコレーションしたものが人気。新婦が手作りしたケーキにゲストがデコレーションをし、新郎新婦がカットしてゲストに配るなどアットホームな演出が定番だそうです。

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そして日本でウエディングケーキが登場するようになったのは戦後のこと。バブル期には芸能人の結婚式に見られたような大きく豪華なケーキが話題となりましたが、その後は自分たちの趣味や好みに合わせた生ケーキの需要が大半。そんな中、和装でケーキ入刀を行いたいというカップルも。華やかな振袖や打掛などにも映えるよう、抹茶やチョコレートといった白以外の色を基調にし、金粉、和の花、水引などで飾るケースも最近では登場しています。

披露宴をよりふたりらしくオシャレに演出するウエディングケーキ。伝統的なものもよし、オリジナルにこだわるもよし。ふたりらしいウエディングケーキをぜひ選んでみてください。
Professional of 大人花嫁が知っておきたい“結婚式の本質”
ライター 堀 朋子

大学卒業、OLを経てウエディングプランナーに。都内有名レストランなどに勤務したのち、ウエディング誌のライターに転向。

芸能人やセレブリティをはじめとする結婚式の取材経験はおよそ300組。現在は、ウエディング誌を中心に、ファッション誌やビジネス誌など花嫁世代に密着した取材、執筆も行う。