HalePunaKaiIMG_8133.JPG" alt="">

"ハワイならでは"をとことん楽しむ、ゲストも大満足のウエディング

「自分たちもゲストもリラックスして楽しめる挙式」をテーマに、ハワイウエディングをかなえたおふたり。もともとハワイが大好きで、過去にもそれぞれ訪れていた場所でしたが、挙式を決めた後は改めてふたりで“下見旅”を敢行。ハワイ滞在を楽しみながらも、「次はウエディングで来るという気持ちで必要なモノ・コトを確認していったことが、挙式本番に役立ちました」と話す。たくさんのヒントが詰まったその様子を、新婦のあやこさんにお聞きしました。

目次
  1. 海外で挙式をするなら旅行を兼ねた“下見旅”を
  2. 自然に包まれた芝生の庭で、笑顔があふれる挙式
  3. 海外でも工夫次第で思い通りのウエディングに
  4. ハワイでの挙式を考えている方へ、いま思うこと

海外で挙式をするなら旅行を兼ねた“下見旅”を

ハワイでの挙式を決めた理由は3つ。「1つはふたりとも海が好きなこと。中でもハワイは空気感が合うというか、自分たちらしく過ごせる場所と感じていました。2つめは、私の両親がペットを飼っているのであまり海外旅行をしたことがなく、ハワイなら日本語も通じるし、観光客にも優しいので安心だなと思ったこと。そして3つめは、彼のお姉さんの友人がハワイのウエディングプランニングを行う『レアウエディング』の岡島香さんだったことです」と話す。

これらの視点から「やっぱりハワイ」と決めた後は、1年後の挙式を見据えてふたりで下見を兼ねたハワイ旅へ。
「現地では岡島さんに挙式会場の候補をいくつかピックアップしていただき、見学に行きました。出発の前に日本で調べて、ある程度の希望は伝えていたのですが、実際に訪れてみると会場の雰囲気や見え方で気づくことがたくさんあって。それらを見比べて会場を選べたのと、ドレスやアイテムなど挙式本番で使うモノのイメージも出来たので、本当に行ってよかったです」と振り返る。
ラグジュアリーな有名ホテルとプライベート感あふれる邸宅+ガーデンを備える会場を見学した結果、“リラックスして楽しめる、パーティのような結婚式”を希望していたふたりは、後者の邸宅+ガーデンの会場に決定! 会場の予約など現地での基本的なセッティングは「レアウエディング」にお願いし、それ以外のアイテムなどをあやこさんご自身が付け加えていくというスタイルで準備を進めた。

自然に包まれた芝生の庭で、笑顔があふれる挙式

そして迎えたハワイでの挙式。新郎新婦は挙式の前後をとって8泊し、ゲストは挙式の日程以外は自由に滞在してもらうことに。
「両親とはまず3日ほど、にぎやかなワイキキにあるホテルに泊まってグルメやショッピングなど“ハワイっぽさ”を満喫してもらいました。ゲストには挙式用の服装も『リラックスした格好で。会場は芝生だからサンダルでいいですよ』と伝えていたので、両親も友人もワイキキで買っていましたね(笑)」とあやこさん。結果的に、買った服もハワイの大切な思い出のひとつになったそう。
その後は挙式のために、ワイキキから少し奥まったところにある名門ホテルに移動。挙式当日のフォトシューティングはホテル内でも行った。
「ゆったりと贅沢な時間が流れる雰囲気で、美しい写真が撮れてうれしかったですし、挙式で使うゲスト分のレイの保管をあらかじめ確認したところ、お願いすることが出来たのも感動しました」。

それからいよいよ挙式とガーデンパーティが行われる会場へ、20名ほどのゲストとともに向かった。
「用意した色とりどりのレイをゲストに渡して、挙式は海の見える広い庭で神父さんのもと行いました。姪っ子など子どもたちも参加していたので、芝生を走り回って楽しそうでしたね」と笑顔で振り返る。
ブーケは希望のアレンジをプランナーの岡島さんに伝えてフローリストが作成。ヘアメイクも何人か候補をもらい、イメージにいちばん近いアーティストに依頼することができた。一方、大ぶりのアレンジがハワイらしさを醸し出す新婦の花冠と、1本1本表情が異なるレイは、あやこさんがインスタグラムで探して現地のフローリストに自ら依頼。並行して、新婦のドレスは日本で準備した。
「ドレスだけは当日フィットするかどうか分からないので、日本で探しました。ハワイへ持っていくことやレンタル料金なども考えると買ったほうがいいと判断して、2着購入。芝生の上を歩くほうは裾のドレープが短めのもの。もう1つは胸元にビーズ刺繍を追加で施してもらって、満足するものが出来ました」。

新郎の衣装は、リネンの長袖シャツとパンツ。一見ラフだが質のよさが伝わり、本人と会場の雰囲気にピッタリなコーディネートだ。「これは下見で来ていたときに買ったものなんです。日本でも探していたんですが、なかなかピンと来るものがなくて。ハワイで見つけたときは、これだ! と即決でした」。
もう1つ、日本から持っていったのは、名前と日付を刻んだガラス板の“結婚証明書”。カラー粘土とキャンバスも用意して会場でゲストに一筆ずつ描いてもらい、“結婚証明書”と合わせることで完成。みんなの想いが詰まった世界でひとつだけの作品として、今も大切にしているそう。プランナーに任せるものと自分たちで用意するものをうまく組み合わせ、オリジナリティあふれる結婚式が実現した。

海外でも工夫次第で思い通りのウエディングに

挙式を無事に終えた後は、ここでもフォトシューティングを。その間、ゲストたちは軽食をつまめるガーデンパーティを楽しんだ。あやこさんが追加で用意したのは、その場で揚げたてが食べられるハワイ名物のマラサダ。80個はさすがに余るかもと持ち帰り袋を用意していたのだが、大好評ですべてなくなったそう。
その後は同じ建物内にある会場で食事を。
「『レアウエディング』さんのセンスは信頼していたので、ここでのメニューもおまかせしました。私からは、ハワイらしい大きめの塊のお肉をと希望したくらい。会場でもリラックスした雰囲気でみんなとおしゃべりを楽しみつつ、ダンサーさんによるフラダンスもお願いしていたので、その間に食事もしっかり食べられました(笑)」。

日本から持っていったものの最後の1つは、ネームプレート代わりの刺繍入りハンカチ。
「白いハンカチに、フラダンスやサーフィン、ヤシの木などハワイらしいモチーフを刺繍してくれる方を探してオーダーしました。おみやげにもなりますし、ゲストにも喜んでもらえましたね」。
新婦のドレス2着はボリュームがあるものの、必要不可欠なもの。あとは新郎のリネンの上下とゲストへの刺繍入りハンカチ、そしてガラスの“結婚証明書”と、海外旅行に持って行くにしても無理のない重さだ。
「現地で任せられるものは任せて、その他の“ここはこうしたい”と思うものだけ考え抜いたので、荷物の重さはいつもの海外旅行と比べて大変ということはなかったですね」と振り返る。フォトシューティングの写真を見返してみても、大好きな海と自然に包まれて、苦労や緊張を感じさせないのびのびとした顔をしているとあやこさん自身も感じたそう。
「堅苦しい結婚式は少し苦手ということもあってハワイでの挙式を選んだのですが、私たちもゲストもビールを飲みながら広い庭で思い思いに過ごしたり、あちこちに置いてある椅子でおしゃべりを楽しんだりと、“リラックスして楽しむ”理想通りの結婚式ができました。両親や友人には、今も『楽しかったね』と言ってもらえるんですよ」。

ハワイでの挙式を考えている方へ、いま思うこと

思い入れのあるレイは「可愛くて絶対日本に持ち帰りたくなる」と考え、検閲関係をクリアするための方法を徹底的に調べたという。プロのアドバイスによって現地で処理を施したのち、帰国してから改めてドライフラワーに仕立ててもらったそう。挙式から1年が経ち、手元のレイや“結婚証明書”を見ながら、「結婚式をやってよかったなと心から思います」と話す。
唯一の心残りは、プランにあった動画撮影を外したことだとか。
「ハワイだし写真映えするので静止画だけでいいかなと思ったんですが、見返すときにやっぱり動画も必要でした(笑)。ウエディングは“迷ったらやる”のが鉄則ですね」と笑う。

「これからハワイでの挙式を考えている方の中には、海外挙式は準備が大変だと感じている人も多いと思うんです。でも終わってみたら絶対にやってよかったと思えるはずなので、やりたいことがあれば全部チャレンジしてみてほしい」とあやこさん。
最近は、結婚5周年や10周年などに行う“アニバーサリーウエディング”も多くなっている。そのことに触れると、「もちろんやってみたいです。次もハワイで!」とさらに笑顔がこぼれた。


プランナー/Kaori Okajima
Wedding Planner
Felicity Co., Ltd
-Lea Wedding-
撮影/Ryan(V I S I O N A R I)
取材・文/藤野さくら(書斎ジュディス)