こんにちは、ライターのちょく(直)です。
目つきが悪いですよね、すいません。この時点で「戻る」をクリックしたくなるかもしれませんが、今日は珍しく「結婚に関してのタメになる情報」をお届けしますので、あなたの5分間を僕にください。
人生の大きな節目、結婚式。華麗な姿を見せたいところですが、多くの新郎新婦にとっては、初めて経験することばかり。緊張のあまり、スターウォーズの二足歩行ロボットみたいな歩き方でヴァージンロードを進む新郎もたまに見かけます。
せっかくタキシードを着てビシっとキメたはずなのに、歩き方ひとつでクスクスと笑われてしまったら......と考えただけで、結婚式恐怖症になってしまいそうです。
そこで今回は、未来の新郎が笑い者にならないように、ブライダルウォーキングレッスンに行って、カッコよく歩くポイントを聞いてみようと思います。僕も「姿勢が悪い」と日常的に言われるので、今回のレッスンで普段からカッコよく、ワンランク上の立ち振る舞いができるようになるかもしれません。期待大。
ということで、モデルのレッスンやファッションショーの企画・演出手がけている株式会社MSWさんに講師をお願いしました!
伊藤芳則(いとうよしのり)さん。元オスカープロモーションの教育アドバイザーで4,000人ものモデル、タレントを指導し、自らもモデルとして活躍するすごい人。カッコイイ。
渡邉由紀子(わたなべゆきこ)さん。株式会社MSWの社長。モデルのレッスンはもちろん、自らもモデルとして活動している。キレイ。
お二人にレッスンしてもらい、綺麗に歩けるようになるまで頑張ります!
「今日はよろしくお願いします!」
「よろしくお願いします! ばっちりカッコよくなって帰りましょう」
「楽しみです、頑張ります!」
「早速レッスンを始めますが、新郎は式当日、タキシードなどを着ますよね。本日は、それに代わるスーツなどはお持ちでしょうか?」
「あ、もちろん持ってますよ」
「......ドンキの袋......?」
「ええ、以前『ドン・キホーテでウエディンググッズは全て揃うのか』という企画をやったときに購入したものです。そのまま一度も使わずにとっておきました」
(そんなことやってたんだ......)
「じゃん! これで大丈夫でしょうか?」
「大丈夫です! 早速レッスンを始めましょう!」
まずは表情を作る
「まず最初に、結婚式にふさわしい、幸福感のある表情を作りましょう」
「え、表情? 歩くところからでいいんですけど」
「表情は大切ですよ。結婚式当日は緊張して笑顔がぎこちなくなる人が多いです。とりあえず笑ってみましょうか」
「ふむ......」
「どうです?」
「うん......? もうちょっと、口角を上げられますか?」
「......今のはよかったでしょ?」
「......まぁ、大体の人はこうなっちゃいますよね」
(ダメだったのか......)
どうやら僕は口角が硬いらしいので、先生と一緒に、鏡を見ながら口角を上げるマッサージをすることに。歯医者で歯磨きの仕方を習うときと似たような恥ずかしさがある。
「"い"の口のしながら、口角をマッサージしつつ、上に持ち上げていきましょう」
「うわー、結構疲れますねコレ」
「顔も筋肉ですからね。普段から使っていないと、疲れるかもしれません」
ということで、できた表情がコレ。
「いいですね! 良くなってきました! これを1分キープしてください!」
「1分キープ!?」
顔がつる。
「表情作るのって、こんなに大変なんですね......」
「そうですね。でも当日までに毎日ちょっとずつ練習していれば、それにも慣れてきますよ」
姿勢と歩き方を直す
「表情もそうだけど、ちょくさんは横から見ると姿勢が少し悪いね?」
「はい、よく言われます」
「わざと悪く見せてるでしょ?」と言われることもありますが、ノンフィクションスタイル。
「うん、まずは一度、そのまま歩いてみようか」
「わかりました。任せてください」
ちなみに僕はこう見えてダンスの経験もあるし、何ならエアロビクスの国際インストラクターの資格もムダに持っています。いわゆる一般人とはキャリアが違うので、ここらでいいところを見せたい......!
「どうでした!?」
「うん、わざとだよね? 記事のために大げさにやってる??」
「え、いや......はい。そうです......(まじか)」
「まず身体が前のめりで、足音もうるさいね。歩幅もムダに広いし。あと、顔もダメだ」
「顔!? いきなりビジュアル否定!?」
「いや、違くて。さっき教えた表情をやってもらわないと」
「あ、そうでした。すみません」
姿勢を直すために、体全体を壁にくっつけます。腰に手のひらが入るくらいが丁度いいくっつき具合だそうです。
先生方に片っ端から直してもらい、幾分かマシになった。
「胸を張るのはいいんだけど、力を入れ過ぎると身体が緊張してしまうので、なるべくリラックスするのが大事です」
「慣れない姿勢をするからか、つい力が入っちゃうんですよね......」
「式までに意識して正しい姿勢を取るようにしていれば、そのうち自然とできるようになりますよ。あとは、せっかくの結婚式だからとことん綺麗に見せたい、という人も多くて、何回もレッスンに来る方もいます」
「アゴを上げると高圧的な印象になる」という指摘をいただきました。反省。
これが直してもらった「綺麗な姿勢」で、「幸福感のある表情」をしている僕。ちなみに1分もたない。
「うん、良くなってる」
「すごい! 別人みたい!」
「......」
「喋っていいんですよ?」
「すいません、表情のキープを意識すると喋れませんでした」
ちなみに上の動画のように両手を上にかざし、身体の真横に大きく円を描くように下ろしたら、自然と良い姿勢が作れるそうです。覚えておこう。
とうとうカッコいいウォーキングが実現
これでようやく、姿勢と表情の準備ができました。ここで一度先生のお手本を見せてもらい、その後、実践です。
「じゃあまずはお手本から。行きますよー」
「はい!」
「どうかな?」
「僕と全然違くないですか? 同じ哺乳類とは思えないんですけど......」
「ポイントは、自信を持つことですかね。やっぱりエスコートする男性の不安や緊張は花嫁に伝わりますから。一生に一度の結婚式、カッコ良くエスコートしたいじゃないですか」
「つまり、少しナルシストになれと?」
「そうです」
「そうなのか! よーし、やってみます......!」
「うん」
「さっきより良くなってる。飲み込みが早いですね。何かスポーツとかやってました?」
「ダンスとか、エアロビクスのインストラクターの資格を......」
「え? 本当?」
「あ、いや、嘘です。たぶん何もやってないです」
実際にエスコートしてみる
正しい姿勢で歩くことができたら、次はいよいよ花嫁をエスコート。まずは先生による、エスコートの見本をどうぞ。
男性が女性の手を引き、左腕を差し出す。女性は男性の左腕関節に手を添え、男性の左拳は第一ボタンの前の位置に置きます。
「ディズニープリンスか何かかな?」
「自信を持ってやれば、きっとできるはずですよ」
「発言まで王子様っぽい」
ということで、渡邉先生に花嫁役をお願いして、いざ本番!
さっきのレッスンを踏まえながら、隣にいる先生に「右、左、右......」と逆にエスコートしてもらいました。ほんと頼りない新郎。でもちゃんと歩けているような......?
「うん! 上出来だと思います! 様になってる」
「これなら本番もいけそうですね」
「やったー! 自分で言うのもおこがましいですが、最初に比べたら姿勢や歩き方もかなり良くなった気がしました。でも、こう言ってはアレですが、先生のスタイルや歩き方がキレイ過ぎて、逆にエスコートされていた感も......」
「確かに、一番受注が多いのも花嫁コースだし、花嫁役がいたらよかったんですけどねぇ」
「そうですね、せっかく仮のドレスも持ってきたんですけど」
「............」
「......チラっ」
「え......?」
カメラマンS
「Sさん、あの」
「いやです」
「まぁそうだよね......今日の撮影で来ただけだもんね。ちなみにSさん、ウエディングドレスを着たことは?」
「ないですし、今のところ予定もないです」
「おぉ! じゃあ将来の予行練習のためにも!」
「絶対いやだ」
「そんなぁ!! 頼むよ! ほんのちょっただけでいいからさぁ~!! 何ならちょっと着てダメだったら帰ればいいしさ! 試しに片足だけでも、ね!? すぐ終わるからさぁ~」
「その頼み方やめろ」
結局着てもらいました。
「いいねぇ~! 可愛いねぇ!」
「本当、お似合いですよ~!」
「え、そうですか......?」
「まんざらでもないのな」
ということで急遽、カメラマンSさんと一緒に、歩いてみましたー!
「何だこれ」
レッスンしてもらった後なのに、初めてやる人と一緒に歩くと、こうも違うんですね。やはり先生方のリード力がすごい。
とはいえ、レッスン前よりは明らかに正しい姿勢の作り方が学べました。
こうして取材は終了しました!
株式会社MSWさんはブライダル以外にも普通のモデルレッスンやビジネスにも使えるウォーキングレッスンもやってるので、自分の立ち振る舞いをもうワンランク上に魅せたい方はオススメです。
最後に一枚写真を撮らせていただいたんですが、家族写真みたいになってて笑いました。伊藤先生、渡邊先生、ありがとうございましたー!!
ちなみにレッスン後は今までにない疲労感に襲われました。全身筋肉痛。
「しかし、今回のレッスンで自分の姿勢や歩き方は本当に汚いんだなって自覚できた。結婚式の前にこのレッスンやると、少し自信つくかも」
「確かに、すごく勉強になりました! 私、結婚式の前に先生方のレッスン受けます!」
「早速需要あった」
これから結婚式を控えている方、レッスンを受けて式当日に備えてみてはいかがでしょうか!
以上、ちょく(直)でした。
【書いた人】
ちょく(直)
俳優と会社役員を経て、ライターになる。
歪んだ青春を送ってきたインターネット大好き人。
独身に間違われるけど既婚者。
Twitter:@tyoku_sunao
【取材協力】
株式会社MSW
http://www.msw-co.jp/
新宿マイスタジオ
shinjukustudio.jp
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