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和婚にオススメ『紅差しの儀』とは? 意味ややり方、タイミングをご紹介。母と娘の大切な儀式を知ろう

母が娘にしてあげる最後の身支度……。和装での人前式で人気の『紅差しの儀』は、母娘の絆を再認識できる、ステキな儀式のひとつ。ここでは、そんな紅差しの儀を徹底解説。先輩カップル事例もチェックして、ぜひ取り入れてみて。




「紅差しの儀」とは? 込められた意味も知ろう

Photo:明治神宮・明治記念館

「紅差しの儀(べにさしのぎ)」は、花嫁の口紅を母親が塗ることです。別名、「紅引きの儀」とも言われるこの儀式は、和装で結婚式を挙げる花嫁が取り入れることが多いセレモニーのひとつ。

紅=赤には、昔から魔除けや厄除けの意味があると言われています。神社の鳥居、還暦のお祝いのちゃんちゃんこ、お赤飯、お守り、角隠しの裏地……思い返せば、いたるところに赤が使用されていますよね。

紅差しの儀にも同様の意味が込められており、「これからも娘に幸に過ごしてもらいたい」と願いながら、母が娘の最後の身支度をし、送り出すための儀式なのです。

つまり紅差しの儀は、花嫁にとっても母と過ごす最後の時間。ふたりの間に流れる静かな時間は、「幸せにね」「いままでありがとう」といった気持ちがあふれる、なんとも感動的な瞬間になります。


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儀式のタイミング

Photo:パレスへいあん

紅差しの儀のセレモニーをするタイミングに決まりはございませんが、“旅立つ花嫁のお支度の仕上げ”であるため、支度の最後~挙式までに行われることが多いです。ここでは、代表的なタイミング2つをご紹介します。

①お支度の最後、ふたりきりで
控室での着付けやヘアメイクなどのお支度が終わった後、最後の仕上げとして紅差しの儀を行うパターン。控室なのでゆっくりとセレモニーの時間を過ごすことができます。

②挙式の入場後すぐ、ゲストに見守られながら
最近では、紅差しの儀を演出のひとつとして挙式に取り入れるカップルも。ベールダウンの代わりとして、入場直後に紅差しの儀を行います。大切なゲストに見守られながらの儀式は、感動の瞬間になるはず。和装の人前式などに取り入れてみてはいかがでしょうか。






紅を塗る「紅筆」はどうする?



「紅筆(べにふで)」とは、口紅をつけるのに用いる筆のこと。紅差しの儀は、基本的にこの紅筆を使用して行います。では、紅差しの儀を行う際は紅筆の用意が必要なのでしょうか?

基本的に、事前の打ち合わせで「紅差しの儀を行いたい」と伝えておけば、用意されていることが一般的です。ただ、もちろん持ち込みもOK。しっかりと写真に残してもらう場合は、こだわった紅筆を用意してみましょう。

※持ち込みをする場合は、事前に式場に伝えておきましょう

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紅差しの儀を取り入れた【先輩カップル事例】


Photo:名古屋 河文

和装人前式を挙げた先輩カップル。ヴェールダウンの代わりに、挙式の始めにお母様より紅差しの儀を行っていただいたそう。

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Photo:赤坂プリンス クラシックハウス

紅差しの儀や手合わせの儀といった、和装ならではのセレモニーを取り入れたカップル。温かい挙式が叶ったそう。

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Photo:TRUNK HOTEL(トランクホテル)

ドレスでの紅差しの儀ももちろんOK! 挙式の始まりはベールダウンではなく、あえて紅差しの儀を。 終始ベールで顔が隠れていないので挙式中の表情も写真に残りやすく、やってよかったことの一つだったそう。

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Photo:八芳園

挙式前、母娘で過ごす特別な時間「紅差しの儀」。これまでの想いがよみがえり、思わず涙をぬぐう新婦、それを穏やかに見守るお母様。母娘だからこそ話さなくても伝わる、静かに流れる時間。

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その他、和婚にオススメの母から娘におくる〇〇の儀

「紅差しの儀」以外にも、母と娘で行うステキな和婚の儀式はさまざま。和装ならではのセレモニーを取り入れて、親子の絆を再確認してみて。

筥追(はこせこ)の儀

Photo:小さな結婚式 札幌店

筥追(はこせこ)とは、和装の女性が懐紙や鏡などを持ち歩くために使用する小物入れのこと。筥追の儀は紅差しの儀と同様、身支度の最後に、母が筥追を娘の胸元にそっと差し入れ、これからの幸せや美しくあり続けるようになどの願いを込めて行う儀式です。


懐剣(かいけん)の儀

Photo:THE TENDER HOUSE(ザ テンダーハウス)

懐剣(かいけん)とは、昔武家の女性が護身用として携えていた短剣のこと。魔除けや、自分や夫、子どもを守れるようにといった意味が込められています。筥迫の儀と同様に、身支度の最後に花嫁の和装にセットする儀式で、花嫁に対する想いや願いを込めて行われます。


末広(すえひろ)の儀

Photo:平安神宮会館 ●VMG HOTELS & UNIQUE VENUES

末広(すえひろ)とは、帯の左側に入れる扇子のこと。末広がりの扇は「繁栄」を思わせることから、おめでたい物として和装には欠かせないアイテムです。子孫繁栄や末永い幸せなどの願いを込めて、末広を花嫁の帯にさす末広の儀を取り入れてみましょう。


筥迫の儀、懐剣の儀、末広の儀は姉妹にお願いし、紅差しの儀を母にお願いするなど、それぞれのセレモニーを依頼する人を変えるのもひとつのアイデア。
せっかくの挙式、ぜひ家族の絆を再確認する日にしてみてはいかがでしょうか。

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