指輪の製法(鋳造と鍛造)の違い:指輪全般のQ15

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指輪の製法(鋳造と鍛造)の違い:指輪全般のQ15

鍛造と鋳造、それぞれどう違うの?

鍛造(たんぞう)と鋳造(ちゅうぞう)ではどのような違いがありますか? それぞれのメリット・デメリットも知りたいです。

TANZO

「鍛造」は金属を叩いて一点一点成形する製法で、「鋳造」は鋳型に金属を流し込み大量生産する製法です。「鍛造」で作られた指輪は、金属内部に“ス”と呼ばれる空洞が出来ないことから、「丈夫で、傷つきづらく、美しい」指輪になります(強度は約3~5倍以上、硬度は約2倍以上)。その反面、「鍛造」は一点一点お造りするため、製造に時間とコストがかかります。一方で、「鋳造」で作る指輪は、安いコストで大量生産ができますが、デメリットとして、「変形しやすく、傷がつきやすい」指輪になってしまいます。結婚指輪や婚約指輪は、これから何十年と共にしていく一生モノの指輪になるので、美しい状態を保つためには、間違いなく「鍛造」の指輪がおすすめです。TANZOでは一流の職人が「鍛造」で製作しており、複雑なデザインでも対応可能です。

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ジュエリームナカタ/棟方 敬太さん

先ず第一に【硬さ】が圧倒的に異なり「鍛造(たんぞう)」は非常に硬く出来上がります。金属は「加熱・圧縮・変形」などを加えると粘り強さと硬さが出て、強度と耐久性がプラスされます。鍛造は、金属の塊や棒にそれらの加工を加えて自在に成型することをいいます。

その上で鍛造と鋳造それぞれの特徴は、
【鍛造(たんぞう)】キズや変形に強く、耐久性がある分、1つひとつオーダーで作るので費用と納期がかかります。また、鍛造に不向き・できないデザインもあるので注意です。

【鋳造(ちゅうぞう)】既製品や量産品に用いる製法で、複雑な形や鍛造では難しいデザインも製作が可能です。費用・納期も格段に抑えることができますが、硬度はないのでキズや変形の可能性が高まります。選ばれる際は、リングに『厚み』が適度についているか、注視するのがオススメです。また、世の中に同じデザインがたくさん出回っていることも人によっては気になるかもしれませんね。

ジュエリームナカタでは、鍛造・鋳造どちらも対応可能、それぞれの硬さを比較できるサンプルのご用意もあります。『作り方』選びもこだわりのひとつ。お気軽にご相談ください。

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手作り指輪工房スミス/寺田さん

鍛造はジュエリーを金属の板や塊から作る方法、鋳造は型を取った石膏に金属を流し込んで作る方法です。一般的には鍛造のほうが丈夫とされますが、鋳造でも指輪なら厚みがあればよほどの力を入れない限り強度に問題はありません。また鋳造でもプラチナであれば、「ハードププラチナ」という通常より強度の高い素材もあります。
当店の手作り結婚指輪は、鍛造と鋳造のどちらも選択可能です。鍛造はバーナーや糸のこなど工具をたくさん使うので職人気分を楽しめ、製作した当日にお持ち帰りができます。鋳造ではワックスと呼ばれるロウソク状の塊を削り、指輪の原型を作っていただきます。デザインの自由度は鋳造のほうが高いです。


Pilot Bridal(パイロットブライダル)/池澤さん

鍛造(たんぞう)は素材にローラーで圧力をかけ、金属の密度を高める製作法です。金属が鍛えられ硬度が増し、変形に強く耐久性のあるリングができ上がります。ただ硬度が増すぶん加工が難しくなり、細かな加飾やデザイン性のある形状は難しくなります。
一方の鋳造(ちゅうぞう)はロウで制作した型に石膏を流し入れ固め、熱でロウを溶かし出してできた空洞に金属を流し込んで形を作る方法です。はじめにロウでデザインを作るので繊細なデザインやウェーブの形状が作れますが、鍛造に比べ素材の強度は落ちてしまいます。
当社の指輪は鍛造、かつ素材自体の硬度もあるプラチナで作られています。金属をドーナツ型に抜き曲げ起こすことで継ぎ目(切れ目)のないリングとなるため、結婚指輪として縁起も良いとされています。「曲げ起こす」工程でも金属は鍛えられるため、硬度がさらに高いものとなります。


Euro Wedding Band(ユーロウエディングバンド)/マネージャー 伊志嶺さん

鍛造は一般に強度が増し、丈夫になります。デザインは直線系が多く、サイズ変更が難しいため交換になることも。鋳造はサイズ変更可能で、カーブなど自由なデザインを楽しめます。当ブランドの指輪は鍛造ですがデザイン性に優れており、幅広い価格を取り揃えております。素材ならプラチナ・金・パラジウム、表面加工ならポリッシュ・マット・和紙・ハンマーマットなど、幅や厚み、ダイヤモンドの有無などほぼ全ての商品で多彩なアレンジをご用意。ご予算に合う中で、お好みのデザインがきっと見つかるはずです。


kreis(クライス)/山田さん

それぞれ作り方に違いがあります。「鍛造」は金属を叩いて密度を高くする製法、「鋳造」は金属を溶かして型に流し込む製法です。まず「鍛造」は強度の高さがメリットです。金属の密度が高く、重厚感があります。ただし多くの工程を踏むため、大量生産は困難です。「鋳造」は大量生産しやすく、繊細なデザインをしやすい点がメリット。金属の中に気泡を含んでしまうため、鍛造に比べて強度が低く傷つきやすいことがデメリットです。
当店では強度のある鍛造製の2ブランドを取り扱っています。チタン・ジルコニウムを特殊な技術で発色させることで、おふたりらしさをカタチにする「SORA」。ドイツで136年以上の歴史を誇る「クリスチャンバウアー」は、独自の最先端技術とマイスターの技が融合して実現した、至福の着け心地と耐久性を極めた究極のリングです。


まとめ
デザインの自由度が高いぶん、変形に弱い「鋳造」
指輪を作るには、主に「鍛造(たんぞう)」と「鋳造(ちゅうぞう)」と呼ばれるふたつの製造方法があります。多くのファッションリングなどは「ワックス」という樹脂から型を作り、溶かした金属を流し込み固める「鋳造」で作られています。大量生産しやすく、デザインの自由度が高いところがメリット。ただ「鍛造」よりも強度は低く、変形しやすくなります。

強度があるものの、複雑な加工が難しい「鍛造」
「鍛造」は金属を叩いて密度を高くする製法で、「鋳造」とは強度に大きな違いがあります。変形に強く耐久性のある指輪が作れますが、硬度があるぶん加工が困難で複雑なデザインは難しくなります。それぞれにメリットとデメリットの違いがあるので、指輪を選ぶ際には製法を確認しておくのもひとつのポイントです。

※この記事は2017年5月時点の情報を元に作成されています。