Cartier
4月13日、2025年大阪・関西万博が開幕。カルティエ、「ウーマンズ パビリオン」を共同出展
VICTOR PICON© Cartier
カルティエは、4月13日に開幕した2025年大阪・関西万博において、内閣府、経済産業省、2025年日本国際博覧会協会とともに「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」を出展。
「THE GARDEN」 VICTOR PICON© Cartier
「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」は、184日にわたり未来を切り開く先見性と、地球規模の発展を推進し平等を前進させ、新たな世代を導くうえで不可欠な女性の役割に焦点を当てている。
万博のテーマに寄り添い、コンセプトは「ともに生き、ともに輝く未来へ」。変革する力と、より良い未来を形づくるうえでの女性のポテンシャルを称える。
1,708平方メートルの敷地面積を有するパビリオンは、2フロアによって構成されている。
パビリオンの設計は建築家の永山祐子によるもので、伝統とモダニティをつなぐ象徴的な架け橋としての役割を果たす。2020年ドバイ万博の日本館で採用され、日本の伝統的な木工技術の組子から着想を得たファサードをウーマンズ パビリオンで再利用。7,000以上のパーツが使用されている。町屋を参考にリデザインされたパビリオンは、持続可能性とクラフツマンシップに対するカルティエの揺るぎないコミットメントを体現。
エントランスの「THE GARDEN」を通り抜け、ウーマンズ パビリオンの来場者を迎えるのは、世界的アーティストのエズ・デヴリンがキュレーションした空間。エズ・デヴリンは、自身の先見的なアプローチから万博を「ユニークな楽器コレクション」と捉え、「各パビリオンがさまざまな楽器として、世界という舞台で6ヶ月にわたりメッセージを発信する場」を表現。この考えのもとウーマンズ パビリオンは、ジェンダー平等に対して核心を突く視点の転換を目指している。
「THREE WOMEN」VICTOR PICON© Cartier
「THREE PATHWAYS」VICTOR PICON© Cartier
パビリオンでは、ゲストに名前を提供してもらい、それぞれのアイデンティティがストーリーの一部に組み込まれる。「THREE WOMEN」では、小説家の吉本ばなな、詩人・アクティビストのエムティハル・マフムード、環境保護活動家のシエ・バスティダという、国籍・年齢の異なる3人の女性の語りに耳を傾けて。エズ・デヴリンと映画監督の河瀨直美氏が制作したショートフィルムが終わると扉が開き、「THREE PATHWAYS」へ。彼女たちの人生を追体験するために用意された道のどれか1つに導かれる。
扉の先では一人の女性が私的なストーリーを語りかけ、その人にまつわるオブジェが展示されるなか、来場者自身がそのストーリーに没入していく。細長い展示空間を抜けると、来場者に自身の経験と重ね合わせた瞑想を促す楕円形のスペース「MA」に。さらに”女性のリーダーシップ”や”持続的社会”などに関するファクトを学ぶ「PUZZLE BOX」を経て、最後の部屋「YOUR HAND」では、黒柳徹子をはじめ、多様なロールモデルのさまざまなメッセージを受け取りフィナーレを迎える。この没入体験は、個人の取り組みと集団行動への呼びかけを橋渡しするものであり、ウーマンズ パビリオンのメッセージを物理的・時間的な境界線をはるかに越えて増幅させる。
「MA」VICTOR PICON© Cartier
「PUZZLE BOX」VICTOR PICON© Cartier
「YOUR HAND」VICTOR PICON© Cartier
「UPPER GARDEN」VICTOR PICON© Cartier
パビリオンのさまざまな場所で癒やしを与えてくれる植栽は景観デザイナーの荻野寿也が地域の植物を中心に構成。2Fの吹き抜けが印象的な「UPPER GARDEN」は日本の移ろう四季が描写されている。地元で調達された木々は万博終了後、大阪の山々に返され、建築家 永山祐子のビジョンである「自然、人、資源が相互(そうご)に関連し合うサイクル」を象徴している。
他にも多数のクリエイターがパビリオンに参加。メラニー・ロラン(フランスの女優・監督・アーティスト)はポートレート、サウンドスケープの作品を通して、女性のエンパワーメントというテーマを探求。2階に設置されたVRでは、オフィーリアをモチーフとした映像作品を見ることができる。千葉 尋(アーティスト)は葉に写真を焼き付ける「クロログラフ」技法を用いて、メラニー・ロランと共同で制作した作品を1Fから2Fに上がる階段に展示。さまざまな女性の姿を描いている。また、阿部千登勢( sacaiデザイナー兼クリエイティブディレクター)は、調和とモダニティを表現したウーマンズ パビリオンのアテンダントのユニフォームを手掛けた。
© Cartier
「WA SPACE」VICTOR PICON © Cartier
性別、人種、年齢、能力に関係なく、すべての人がともに考え、継続的に対話する場として、パビリオン内2Fに「WA」スペースを設けられている。ここでは、「大いなる地球」「ビジネスとテクノロジー」「教育と政策」「芸術と文化」「フィランソロピー」「役割とアイデンティティ」という6つの重要なテーマについて講演会やパネルディスカッション、展示を通じて意見を交わし、ビジョナリーリーダーや活動家、専門家とともに、人々の行動を喚起する発信をしていく。