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独自の輝きを極めた、世界を代表するカッティングジュエリーブランドとは?

眩いばかりにキラキラと輝くダイヤモンド。私たちがイメージするダイヤモンドと言えばとても美しい姿をしていますが、地中から掘り出されたままのダイヤモンド原石は決して美しいものではありません。ダイヤモンドは、人間が様々な加工をして初めて美しさを見せる宝石なのです。ダイヤモンドの輝きを引き出すのは職人によるカットであり、適切なカットと研磨はダイヤモンドの美しさの条件です。

長い歴史の中で、ダイヤモンドのカット技術に優れた世界的ブランドが3つあります。それは「ロイヤル・アッシャー」「モニッケンダム」「ラザール ダイヤモンド」です。ダイヤモンド原石のカット・研磨を行う、いわゆる「カッティングジュエリーブランド」の中でも特に有名です。
ここでは、今なお進化を続けるダイヤモンドカットの技術を追いながら、3つのカッティングジュエリーブランドについてご紹介していきます。

ダイヤモンドの輝きを決めるもの

ダイヤモンドは3つの光の要素のバランスが美しさの鍵となります。

・ファイア(ディスパージョン)
  ダイヤモンドの内部で光が屈折・分散して生まれる“虹色の光”
・ブリリアンシー(ブライトネス)
  光を反射してダイヤモンドの上部から放たれる“白く明るい輝き”
・シンチレーション(ライフ)
  ダイヤモンドを動かした際などにフラッシュのように光る“きらめき”

この3種の美しさによって、ダイヤモンドは宝石の王座についたと言っても過言ではありません。そしてその3種の美しさを引き出すのが、適切なカットと研磨なのです。
同じカットグレードのダイヤモンドでも、ファイアが強く感じられるカットとブリリアンシーが際立つカットがあります。ダイヤモンドの指輪を購入する際は、ご自身の美的感覚が惹かれる方をぜひ選んでみてください。

ダイヤモンドカットの歴史

人類が紀元前800年ごろにダイヤモンドに出会ってから今日まで、ダイヤモンドの美しさを最大に導き出すための壮大な歴史があります。ダイヤモンドは地上で最も硬い鉱物であり、これを加工するのは非常に困難でした。そのため、初期のダイヤモンドの研磨が目指したのは反射を良くすることで、原石の表面を削って光沢のある面にする程度のものでした。ダイヤモンド研磨の幕開けは15~16世紀ごろ。テーブルカットやローズカットが生まれ、徐々にダイヤモンドの輝きを引き出すことができるようになり、その人気は少しずつ上昇していったのです。

ブリリアントカットの発明

ダイヤモンドの高い屈折率を利用して、人類はさらに輝きを高めることに注力します。17世紀には、現在の主流となっているラウンド・ブリリアント・カットの原型である「オールド・マイン・カット」や「オールド・ヨーロピアン・カット」が開発されます。そして1919年、マーセル・トルコウスキーが、光学的輝きを追求した「ラウンド・ブリリアント・カット」の理論を考案。ダイヤモンドのカット技術は目まぐるしく進化していき、今私たちが目にする、何よりも美しい輝きに達するのです。

カッティングジュエリーブランドとは

ダイヤモンドのカット・研磨を行う専門技師のことをダイヤモンド研磨士(カッター)と呼びます。自社お抱えのカッターを持ち、ダイヤモンドの原石からカット・研磨・仕上げを行うブランドをカッティングジュエリーブランドと言いますが、その中でも「ロイヤル・アッシャー」「モニッケンダム」「ラザール ダイヤモンド」は世界的に名高いカッティングジュエリーブランドです。

3つのカッティングジュエリーブランドの特色
1世紀以上にわたりダイヤモンドのカットを専門に行ってきた歴史あるブランドで、カット技術の開発やカットの品質規格を確立するなど、現在のダイヤモンドカット技術の礎を築きました。熟練したカッターを抱え非常に高いカット技術を持つ、ダイヤモンドカットのスペシャリストと言えます。
さらに通常、カッティングジュエリーブランドの役割はダイヤモンドのカット・研磨・仕上げまでの工程であり、そのダイヤモンドをジュエラーが購入してジュエリーにしていくことが大半です。
しかし、ロイヤル・アッシャー、モニッケンダム、ラザール ダイヤモンドの3社は自社で原石の買い付けからカット、さらにジュエリー作製に至るまでの全てを手掛けています。こういった他にはない優れたクリエイティブとカットにおける技術的な功績、そして伝統により、世界中からリスペクトされているのです。

それでは、各ブランドの魅力をご紹介していきましょう。

ロイヤル・アッシャーの特徴

https://www.royalasscher-jp.com/products/category/bridal/

各ブランドのダイヤモンドは、それぞれ特徴的な輝きと美しさを持っています。まずはロイヤル・アッシャーについてご紹介します。

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ROYAL ASSCHER(ロイヤル・アッシャー)
設立年:1854年
本社所在地:オランダ・アムステルダム
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“ダイヤモンドの街”として知られるアムステルダムで、166年以上ダイヤモンドカットを極め続けているロイヤル・アッシャー。その輝きは、世界の王室や国賓から愛され、オランダ王室から2度も「ロイヤル」の称号を授けられたダイヤモンドの名門ジュエラーです。3106カラットという世界最大のダイヤモンド原石「カリナン」のカットの成功に加え、「アッシャー・カット(スクエア・エメラルド・カット)」「トリリアント・カット」といった革新的なカットを開発するなど、ダイヤモンドの歴史を構築し、世界各国から賞賛を集め続けています。

1世紀以上もの長い時間をかけ進化した、強く精緻な輝きが美しいロイヤル・アッシャー・カット

https://www.royalasscher-jp.com/products/ac038/


ロイヤル・アッシャーのダイヤモンドは、ダイヤモンドの美しさの中でもブリリアンシーとシンチレーションに重きを置いており、「白く高貴な輝き」と称される澄んだ透明感と白さが特徴です。1902年に発表した「アッシャー・カット」は革新的なスクエアー・フォルムで一世を風靡し、ダイヤモンド業界で確固たる地位を築いたのです。そして2000年、ロイヤル・アッシャー社はさらなる輝きを追求した「ロイヤル・アッシャー・カット」を完成させました。74面のファセットを持つこの独創的なカットは、些細な光をも受け止めて反射させることで他に類を見ないドラマティックな輝きを実現しています。

モニッケンダムの特徴

https://wedding.mynavi.jp/ring/brand/236/

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MONNICKENDAM(モニッケンダム)
設立年:1890年
本社所在地:イギリス・ロンドン
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モニッケンダムは、ルイ・モニッケンダム氏により1890年にオランダ・アムステルダムで設立されました。その後、第一次世界大戦の影響でモニッケンダム氏はイギリスへ移住。以来、高品質の代名詞として、イギリスのダイヤモンド産業発展に大きく寄与しました。ルイ・モニッケンダムから4代にわたり受け継がれた精神『原石に命を与える』をモットーに、カッティング技術の向上を図るとともに多くの優秀なカッターを育てあげ、モニッケンダムダイヤモンドを世界中の名門ジュエラーに提供できる体制を作り上げました。

豊潤な白色光で圧倒的な美しさを誇る、モニッケンダムのダイヤモンド

https://www.monnickendam-dia.com/about/diamond/


モニッケンダムのコンセプトは「ラグジュアリーホワイト」。ブリリアンシーに重きを置いており、ヨーロッパで伝統的に好まれる白く高貴な輝きが特徴です。
モニッケンダムダイヤモンドの眩いきらめきの秘密は、原石の選定、カット、仕上げにあります。モニッケンダムダイヤモンドとして使用される原石は、8面体で結晶の歪みが少なく透明感があり、輝きに影響のあるインクルージョン(内包物)を含まないものを中心に、厳しい基準で選定されています。そうして選ばれた良質な原石の個性を最大限に生かし、ブリリアンシー(白く明るい光)を導くプロポーションを、高いカッティング技術により実現。さらには、最後の仕上げとして各ファセットを鏡面の様に磨き上げる「スパークリング フィニッシュ」を行うことで最高の輝きを引き出します。イギリスの持つ尊厳と瑞々しい弾け飛ぶような輝きを持ったモニッケンダムのダイヤモンドは、世界中から愛されています。

ラザール ダイヤモンドの特徴

https://www.lazarediamond.jp/collection/engagement/will.php

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LAZARE DIAMOND(ラザール ダイヤモンド)
設立年:1903年
本社所在地:アメリカ・ニューヨーク
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宝石商の息子として生まれたラザール・キャプランが1903年にベルギーで創業、その後1914年にニューヨークに拠点を移し会社を設立しました。彼は“世界で最も美しいダイヤモンド“を常に追求し、当時のダイヤモンドの品質評価であった3C(カラー、カラット、クラリティ―)に、ダイヤモンドの美しさを構成する要素としてカットの重要性を提唱。4Cの確立に貢献したことでも有名です。「The world’s most beautiful diamond®」と称された美しいダイヤモンドと、ニューヨークブランドらしいスマートでモダンなデザインが人々の心を魅了してやみません。

わずかな光をもとらえ、眩いまでに輝く「アイディアルメイク」

https://www.lazarediamond.jp/about/

ラザール ダイヤモンドのダイヤモンドは、ブリリアンシー、ファイア、シンチレーションがバランス良く輝くようにカットされており、中でもファイア(7色の輝き)が特徴です。ブランド創業者のラザール・キャプランは、ダイヤモンドが7色に輝く完璧なプロポーションをカットによって実践しました。これは「アイディアルメイク」といわれ、わずかな光の根源を最大限に引き出し、暗いところでも眩いまでの美しい虹色のきらめきを叶えます。またラザール ダイヤモンドは原石自体にも厳しい基準を設けており、希少な正8面体の「オクタへドロン」を中心に、産出量がわずか1%にも満たない厳選した原石のみを使用しています。
この美しさを秘めた原石に、計算され尽くされたカッティングを施すことで、類い稀ないダイヤモンドの輝きを引き出し、タイムレスな輝きを世界中の顧客に届けています。

ダイヤモンドの美しさの鍵は、カットにある

人々の心を魅了する、ダイヤモンドの美しい輝き。それは長い年月をかけ、飽くなき情熱でダイヤモンドの美しさを導き出したカッターたちのと努力の結晶とも言えるでしょう。特に今回ご紹介した、カッティングジュエリーブランドの最高峰である3つのブランドの功績は計り知れません。歴史の重みと情熱に満ちた個性ある輝きは、きっとあなたを感動させてくれます。

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