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【PREMIUM CREATORS/飯島智子】八芳園の進化系衣裳室ブランド「The Bridal Boutique KOTOHOGI by HAPPO-EN」、 五感で体験する究極のウエディング空間とは?

日本の美意識が息づく専門式場としての歴史を積み重ねてきた八芳園。2025年秋のグランドオープンを機に、「日本の、美意識の凝縮」をコンセプトとし、さらなる魅力の進化を目指している。
今回は、新しいバンケットやチャペルのお披露目に先駆け2025年3月1日にオープンした、「KOTOHOGI」を紹介。プロデュースを手がけたのは、プレミアムクリエイターズの飯島智子さんだ。
インポートドレス、オリジナルドレス、さらには現代風に再解釈された和装が一堂に会する「KOTOHOGI」の空間。視覚・触覚・嗅覚といった五感での体験を楽しめ、その根底にある八芳園の新たなビジョンも感じることができる。そんな「KOTOHOGI」への想いや今後の展望について、飯島さんに伺った。


飯島さんが手がける衣裳セレクト、そのこだわりとは?



PREMIUM編集部(以下、編集部):「KOTOHOGI」のオープン、おめでとうございます! 構想の段階からさまざまお話を伺っていたので編集部としても大変感慨深いです。
まずは読者の皆さんが一番気になられているであろう、衣裳ラインナップについて聞かせてください。

飯島智子さん(以下、飯島さん):ありがとうございます! 以前からPREMIUM CREATORSでお話をさせていただいていた構想を、こうして、実際に形として皆さまに見ていただくことができて、私自身もとてもうれしいです。
八芳園には本当に幅広いお客様層がいらっしゃいます。そのお客さまたちに向け、”どんなかたでもぴったりの衣裳に出会っていただけるよう”なセレクトを目指しました。
「The Bridal Boutique KOTOHOGI by HAPPO-EN」では、海外から厳選した洗練されたインポートドレスや今注目の韓国ブランド、そしてこれまでになかったデザインのオリジナルドレスなど、幅広いテイストのドレスを取り揃えています。
インポートに関しては毎シーズンのニューヨークブライダルウィークなどへ出向いて、私自身の目と感覚でセレクトをさせていただいています。セレクト基準は、八芳園のブランドコンセプトにマッチするストーリーがあるドレスたち。デザインはもちろん、デザイナーの思いも感じ取りながら毎回セレクトをしています。

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また、約60種類あるオリジナルドレスは、八芳園の伝統美と新しい時代の感性を両立させるために、私自身がデザイン監修をさせていただきました。

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オリジナルの和装は、匠の技とモダンな感性の融合




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編集部 :和装についても新たな取り組みがあったと伺いましたが、どのような工夫をされているのでしょうか?


飯島さん八芳園の歴史ある庭園には、和装がとても似合います。私自身も、そして八芳園のスタッフたち全員が、たくさんの職人のかたの匠の技が詰まったお着物をぜひ多くのかたに着ていただきたいと強く思っています。
そんなお着物への熱い思いから、八芳園ならではの、ここでしか出会えないオリジナルの和装を作ろうということになったんですね。
八芳園の持つ物語を色柄に生かしたり、伝統の意匠をモダンにアップデートしたり。確かな職人技をベースに、新しく生まれる八芳園のコンセプトもそこに盛り込みました。


編集部:お着物を拝見したのですが、伝統や格を大切しながらも、現代のライフスタイルにマッチするクリエイティブなデザインだと感じました。

飯島さん:ありがとうございます! 衣裳だけでなく、「KOTOHOGI」という空間も、伝統的な和の美しさと今の気分のセンスの融合を具現化する方向でディレクションさせていただいたんです。




八芳園の新コンセプトを体感できる空間、「KOTOHOGI」



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編集部:改めて「KOTOHOGI」とは、どんな衣裳室なのでしょうか? 


飯島:“KOTOHOGI”という名前は、祝いの言葉「ことほぎ」に由来していて、人生の特別な瞬間を華やかに彩る意味が込められています。
「KOTOHOGI」は、ただ衣裳が並ぶ展示スペースではなく、実際にその空間に入った瞬間、ここにしかない雰囲気をこころで 感じてもらえる衣裳室にしたいと思ったんですね。

衣裳室というと一般的には「洋」のイメージが浮かぶと思うのですが、「KOTOHOGI」では和の要素をベースにしたアートな空間デザインをミックスさせています。
例えば、和紙を使った柔らかな光の演出は、八芳園でお付き合いのある若い和紙職人WAVE様にお願いしたもの。 お客様から大理石のような高級感があるという言葉をいただきました。

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ショップのフロントを飾る西陣織のタペストリーは、数々のラグジュアリーブランドとコラボレーションされているHOSOOさんにお願いしました。
また、ショップの音楽は、八芳園のお庭で音を録音し、鳥の囀りや風で木々が擦れ合う空気感を感じていただけるように、SOUND COUTURE様に音楽を創っていただきました。

そして、店内に漂う香りもオリジナルなんです。八芳園を象徴する松のアロマを入れていただいてTOMOKO SAITO AROMATIQUE STUDIOさんに調香していただきました。

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編集部:入ったとたんにものすごく落ち着く贅沢な香りに癒されました! まさに五感に訴える衣裳室ですね。


飯島さん:店内の壁は、八芳園の土を練り込んで作っているんです。八芳園の歴史や思いを受け継ぎながら未来を感じていただく場所であるというストーリーを店内に散りばめています。
この店舗作りが最高の形で完成したのは、八芳園が長い歴史の中で培った職人のかたがたとのネットワークがあったからこそなんです。歴史に裏打ちされた伝統と、新しい感性がしっかりと結びついた場所になりました。
来店されたお客様からは、美術館のようという評価もいただきましたし、今までの衣裳室とはまるで違う贅沢な空間というお誉めの言葉もいただきました。 






これからの「KOTOHOGI」、これからのウエディング



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編集部:最後に、これからの「KOTOHOGI」としての展望をお聞かせください。


飯島さん:「KOTOHOGI」は、今後も常に進化し続ける空間でありたいと思っています。八芳園の伝統美を大切にしながらも、現代の新しい感性を積極的に取り入れ、国内外のお客様に”ここでしか味わえない体験”を提供し続けていきたいですね。

職人さんとの対話を重ねながら、常に新たな挑戦を続けることで、お客様にとって本当に魅力のあるウエディングのイメージを自由な感性で描いていければと思っています。

プロフィール

飯島智子

飯島智子さん

早稲⽥⼤学を卒業後、(株)トリートに新卒⼊社。
THE TREAT DRESSINGにてドレスコーディネータを経験し、2019年に同社クリエイティブディレクターに就任。
⽇本初のオートクチュールブランドの買い付けやオリジナル着物の製作、ファッションデザイナーとのコラボレーションコレクションを発表。
また、新店舗の空間ディレクションやブランドビジュアル撮影のディレクションを⾏うなど、世界観をカタチにする業務に携わる。
2023年、独⽴。
クリエイティブディレクターの経験を活かし、完全オーダーメイドのウエディングシーン・フォトウエディングシーンの創造をスタート。
その他、ビジュアル撮影やイベントの空間コーディネート、事業コンセプトの提案など、 ウエディングの分野にとどまらず、ブランディングディレクションを⾏う。

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