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YouTuber・はじめしゃちょーの結婚報告は「モラみ」満載? 恋愛のプロの“正直な感想”

2025/09/12 更新
こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。

8月30日、日本を代表する人気YouTuber・はじめしゃちょー(32歳)が自身のYouTubeチャンネルにて、メディアに出る活動などを一切していないという一般女性との結婚を発表。

とてもおめでたいニュースでした。……が、その結婚報告時の言葉に「モラみ(モラハラ気質)を感じる」という声があがっていたのです。
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「この人の人生を俺のものにしたい」発言


結婚報告動画でのはじめしゃちょーの言葉をいくつかピックアップしてみましょう。

まず、妻となった女性とは知人関係の期間が長かったそうですが、交際に至るきっかけは、その彼女がほかの人と遊びに出かけることに、

「なんか『すげ~ヤダな~』みたいな」

といった嫉妬感情が芽生えたことだと語っていました。

そして、はじめしゃちょーには結婚せずにずっと独身でいるという選択肢もあったようですが、

「まわり(周囲のトップYouTuberたち)が結婚してたので、ちょっといいなとか、『俺だけ取り残されてるな』っていう不安があったり、焦り心配とかいろんな感情」

があったことを吐露。

また、本格的に結婚を意識するようになったきっかけは、

「僕どうこうより、『相手の女性が他の人と結婚するのが嫌だった』って感じですね。それが一番強いです」

と正直に告白。

「『マジ誰にも渡したくないんですよ』っていう気持ち」

などと、独占欲のような感情を抱き、

「この人の人生を俺のものにしたい」

という心境になったと言います。

こういったはじめしゃちょーの率直な言葉の数々に対して、もちろん祝福の声や好意的な意見がとても多かったのですが、なかには主に女性からの意見で「モラ気質」「モラみ」「モラの匂い」など、モラハラ気質を疑う声も散見されたというわけです。

モラハラ男化する可能性はどれぐらい……?


筆者はLINE公式サービスにて計1万件以上のチャット恋愛相談を受けてきました。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがい、知見を深めています。

このように多くの人々の相談を受けて来た立場から、もっとも重要なこととしてお伝えしたいのは、はじめしゃちょーのそれらの発言だけで「モラハラ男とは断定はできない」ということです。

とはいえ、モラハラ気質を疑う女性たちのお気持ちも、とてもわかります。おそらく声をあげている女性たちは過去の交際相手(彼氏・夫)との実体験から、そういった見解に至ったのでしょう。

結論を言うと、はじめしゃちょーのような発言をしている男性がモラハラ男化する可能性はフィフティー・フィフティー。モラみを感じた女性たちの言うとおり、モラハラ男化する可能性はありますが、ずっと変わらずやさしさや愛情にあふれ、パートナー(女性)を生涯幸せにできる可能性もあるのです。

要するにはじめしゃちょーの発言は“赤信号”ではなく“黄色信号”のようなもの。そういった発言をしていない男性よりもモラハラ男化の可能性は高いものの、「そんな男とは結婚しないほうがいい!」と断言できるほどの判断材料はそろっていないということです。

目的が【彼女を幸せにすること】ではない?


ここからは、なぜはじめしゃちょーの発言が、モラハラ予備軍と考えられるのかを解説していきましょう。

一番引っ掛かったのは「相手の女性が他の人と結婚するのが嫌だった」、「マジ誰にも渡したくない」と語った心理。うがった見方をすると、これは独占欲や所有欲であり、彼の結婚の目的が【彼女を自分のものにすること】なのかもしれない、という懸念が捨てきれないことです。

結婚の目的が【彼女を幸せにすること】ではないというのが重要なポイント。

【彼女を自分のものにすること】が目的だとしたら、結婚した時点で自分の妻にできて独占完了なので、悪い意味で“結婚がゴール”になってしまう。そういう心理の男性は妻を幸せにする努力や、家庭を円満にする努力を怠る可能性が出てくるというわけです。

問題は彼女への愛情がなくなってしまう場合


また、意識が“彼女(妻)”に向いておらず、自分のための決断のように受け取れるのも引っ掛かります。【彼女を幸せにしたい】ということではなく、【自分の欲求を満たしたい】【自分の不満を解消したい】という、利己的なモチベーションで動いているように見えるのです。

「この人の人生を俺のものにしたい」というのは説明不要で、ストレートに自分の望みをかなえたいという欲求感情。「相手の女性が他の人と結婚するのが嫌だった」というのは他の男性への対抗意識であり、つまりは不満感情。いずれにしても、彼女のためを想ったモチベーションではないのです。

ただし、そういった自己中心的な動機が必ずしも悪いわけでもありません。

彼女への愛情をずっと変わらずに維持し続けられるのであれば、“自分の幸せ=妻の幸せ”とイコールで結びつく場合もあるので、結果論的に妻もずっと幸福を感じられる円満家庭になるケースも多々あります。

しかし、問題は彼女への愛情がなくなってしまったとき。

モチベーションが【自分の欲求を満たしたい】【自分の不満を解消したい】という男性の愛情がなくなった場合、途端に冷たく非情になってしまうかもしれません。

彼女を好きなうちは、なんだかんだで利害関係が一致して円満家庭になることも多いのですが、好きじゃなくなると利害が一致しなくなり、最悪の場合は敵視されるなんてことも……。

それらの発言は「一発アウト!」ではない


はじめしゃちょーに自覚はないでしょうが、彼の発言を見ると、自分のために結婚を決めており、妻の幸せは二の次という思考回路の懸念は残ります。もし本当に彼がそういう思想の持ち主だとすれば、モラハラ男化してしまうかもしれません。

けれど、大事なところなので改めてお伝えしておくと、はじめしゃちょーの発言はあくまで“黄色信号”。“彼女(妻)”はそのまま進んでも、大きなトラブルは起こらず、無事に幸せになれる可能性は充分あります。

ですから婚活中に出会った男性やお付き合い中の彼氏が、はじめしゃちょーと同じような発言をしていたとしても、「一発アウト!」と判断して切り捨てるのは早計。お相手の男性の性格や気質を慎重に見極めて、結婚相手としてふさわしいかどうかを慎重にジャッジしてみてください。

――はじめしゃちょーの結婚、「モラみ」に警鐘を鳴らしてくれていた女性たちの心配が杞憂に終わることを願っています。
堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。

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