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「冬のなんかさ、春のなんかね」から考えるクリスマスなどの“イベント日に仕事をするか否か問題”――大切なのは価値観の違いを見て見ぬふりしないこと?

2026/02/02 更新
こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。

現在(2026年1月期)、毎週水曜・22時から放送中のドラマ「冬のなんかさ、春のなんかね」(日本テレビ系)は、杉咲花さんが主演の恋愛ドラマ。

カメラ位置を固定して長回ししたりBGMをあまり使わなかったりし、俳優たちが誇張した演技をせずに自然体な会話劇を繰り広げており、単館系映画的な空気感が魅力で話題を集めている作品です。
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“クリスマスに仕事をするか否か問題”、主人公の考えは?


杉咲さん演じる主人公・文菜は小説家として活動しながら普段は古着店で店員もしており、私生活では交際1年の美容師の彼氏(成田凌さん)がいるというキャラクター。

そんな彼女が第2話でクリスマス直前のある日、いきつけのレトロ喫茶にて仲の良い店員(水沢林太郎さん)とマスター(芹澤興人さん)から、“クリスマスに仕事をするか否か問題”の話を持ちかけられるシーンがあったのです。

マスターは恋人がいるなら休んでいいと言ってくれていたのですが、店員は「彼女いるけどシフト入ります。誰かは働かなくちゃいけないじゃないですか」との考え。話題を振られた文菜は「イブとかクリスマスってどこも混むし、だったらべつに日にちずらして楽しめばいいっていうか」と語り、店員と同じ価値観の様子。

しかし、文菜はクリスマスイブに休むというのです。

その理由は、彼氏が記念日を大切にするタイプのためだそうで、「だから休み取って、彼と過ごす」とのこと。

――後日、文菜は店員から彼女にフラれたと相談を受けることに。原因はべつに好きな男性ができたからということでしたが、クリスマスに働いていたことも彼女は不満に感じ引っかかっており、それも一因としてあったようで……。

どちらかが正解でもう一方が不正解というわけではない


さて、みなさんは“クリスマスに仕事をするか否か問題”について、どういった考えをお持ちでしょうか?

クリスマスに限らず、たとえばお互いの誕生日やもうすぐ来るバレンタインデーなどにも通ずる話ですので、“イベント日に仕事をするか否か問題”とも言えるでしょう。

前提として価値観は多様であるべきですから、この問題はどちらかが正解でもう一方が不正解というわけではありません。

“休む派”はイベント日なら恋人と一緒に過ごしたほうがいいという考えや、そんなに仕事優先の人生はおもしろくないという考えがあるでしょう。けれど“仕事する派”の接客業であればお店のために出勤したほうがいいいう考えや、イベント日は混雑するから日にちをずらしたほうがデートをより楽しめるという考えも、間違っているわけではなく理解できるのではないでしょうか。

つまり価値観が異なるだけでどちらも正解なのです。

とはいえ、劇中のレトロ喫茶店員がクリスマスに仕事をしていたことが、破局の一因になっているというのも見過ごせないポイントではあります。

恋人の価値観を理解して尊重し、歩み寄るという選択・行動


では恋人同士で価値観が合わない場合はどうすればいいのでしょうか?

それは主人公の選択・行動にヒントがあるように思うのです。

文菜は自身の価値観をゴリ押しせず、彼氏に合わせていました。自分は“仕事する派”でありながら、“休む派”である恋人の価値観を理解して尊重し、歩み寄ったわけです。

このようなパートナーへの思いやりが、円満な交際を続けていき、結婚後も末長く幸せな家庭を築いていくための秘訣なのかもしれません。

またお相手の価値観に歩み寄ることで、恋人の人間性をより深く理解できるようになったり、異なる価値観を実践してみることで自身の視野が広がって成長できたりと、自分にとってのメリットもあるのではないでしょうか。

ただ、むやみやたらに恋人の価値観に合わせてしまうと……


ただし、むやみやたらに相手の価値観に合わせれば良いということでもないでしょう。

恋人の価値観に歩み寄るということは、自分の考え方を押し込めたり曲げたりすることにもなるため、“自分の個性”がどんどん薄まってしまう可能性もあるためです。

また、恋人の考え方に合わせてばかりいると、“媚びている”・“下手(したて)に出ている”というネガティブな印象になってしまうこともあり、常にお相手の価値観を立ててあげていると対等な関係性が壊れてしまうなんてことも……?

ですから自分の価値観のなかでも、そこまでこだわりが強くない要素はお相手に歩み寄ってもいいですが、こだわりが強く曲げたくない要素については、恋人としっかりと話し合っていく必要があるのではないでしょうか。

お互いの考え方や気持ちをきちんと伝え合う場をもうければ、逆に恋人が自分の価値観に歩み寄ってくれることもあるでしょう。そうやってお互いの価値観を尊重して思いやり、歩み寄り合えるパートナーとであれば、結婚後も何十年と幸せな夫婦でいられるかもしれません。

価値観が異なるカップルが必ず破局してしまうわけではない


価値観が異なっているということは決して悪いことではないですし、ましてや価値観が異なっているカップルは必ず破局するというわけでもないでしょう。

むしろお互いの価値観に歩み寄ることで、愛情がより大きく育ったり、相手への理解度が深まったり、自分の人間的成長に繋がることもあるかもしれません。

大切なのは、価値観の違いを見て見ぬふりせずに、パートナーときちんと語り合い、理解し合うことなのではないでしょうか。

価値観の違いは、放置するといつの間にか不満に変わります。
そうなる前に、次のイベント日を「すり合わせのきっかけ」として使ってみる――それも、幸せな結婚に向けたひとつの選択なのかもしれません。
堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。

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