慣れというものは怖いものでして、結婚式に何度か足を運んでいると、だんだんと披露宴の進行や料理のクオリティを冷静に判断できるようになってきます。
なかでもとくに良し悪しを判断されやすいのが、余興の出し物。
「今回のやつすごかったねー!」という称賛の声があがることもあれば、「あれはちょっといただけなかったねー......」と残念そうな声が漏れてしまうことも。
今回はそんな「結婚式参列者常連組」も納得いく出し物ができるように、結婚式に参加したことがある147名の男女を対象に、最近の披露宴によくありがちな出し物を聞いてみました。
ここに挙がってきた出し物はマンネリ化している可能性が高いので、注意するようにしてくださいね!
1.合唱・カラオケ
もうとにかく多かったのが、予想どおりと言いますか、合唱・カラオケです。
なんと約半数の方がこれを挙げていました。
中でも多いのが『てんとう虫のサンバ』、続いて「そのとき流行っているラブソング」、「新郎(新婦)の母校の校歌」など。
なるほど、言われてみるとどれも見たことがあるような気がしますね......。
てんとう虫のサンバ チェリッシュ Cherish - YouTube
出し物でのカラオケのイメージについては、
「うまければいいけど、下手だと本当に苦痛」(26歳/女性/商社)
「プロかと思うひとがソロでカラオケしてくれたのは超かっこよかった」(29歳/男性/IT)
「マイクの数も足りていなくて、マイクを回しながら歌われたときは、お遊戯会に参加している気分になった」(31歳/女性/食品)
など、ありきたりでもいいけれど、クオリティがとても求められていることがわかりました。よほど歌唱力に自信がない限りは、この路線で勝負するのは最終手段に取っておいたほうがよさそうですね。
ちなみに筆者は「アカペラサークルの友人一同による宇多田ヒカル」が一番感動した合唱で、「歌詞うろ覚えのももいろクローバーZ(踊りなし)」が一番冷めた合唱でした。
2.モノマネ
カラオケに続いて多かったのが、歌も踊りも含めたモノマネ。
こちらはAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」がダントツで多かったです。ダンスが簡単であることもあって、余興でも扱いやすいのでしょうね。
【MV】恋するフォーチュンクッキー / AKB48[公式] - YouTube
モノマネについても、クオリティを求める声は多数です。
「やるならそれなりに仕上げてきてほしい」(男性/33歳/日用品)
「踊ってて不安そうな顔をされるとこっちも見ていられなくなる」(女性/25歳/金融)
「EXILEを踊られたときはびっくりした。さすがにスタンディングオベーション」(女性/29歳/物流)
また、なかにはこんな意見もありました。
「江頭2:50のモノマネだけは似てても似てなくても反感を買う(笑)」(女性/28歳/化粧品)
みなさん気を付けるようにしてください。
ほかにダンスで声が多かったのは「ももいろクローバーZ」。
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なぜか「男性が女装してももクロを踊る」という声が多く、筆者もまさにそれを見たことがあります。運動量の多さから、男性が踊っても恰好がつくからなのでしょうか。
3.ビデオメッセージ
続いて多かったのがビデオメッセージ。
当日、会場に来ていない遠方の友人たちや恩師からビデオメッセージがあると、新郎新婦が目を潤ませているシーンをよく見かけます。
ゲストに向けてというよりは新郎新婦を想って作られるケースが多いので、こればっかりはいくらありきたりだとはいえ、温かく見守りたいところですよね。
「連絡手段がまったくなさそうな海外に住む友人や、はるか昔の恩師まで収録されていて、作った友人の熱量に感動した」(男性/40歳/通信)
「『100人メッセージ』などと言われると、幹事頑張ったな! と感心する」(男性/31歳/印刷)
という声もあるように、とにかく普段は会えなそうな人のところまで行ってメッセージを取ってくると、より感動してもらえそうです。
一方で、「新郎側からしか余興がないのに、新郎宛のビデオメッセージばかりだと、ちょっと新婦がかわいそう」(女性/27歳/不動産)といったキビしいコメントも。
また、家族や友人からのビデオメッセージだけでなく、芸能人からのビデオメッセージもアリ。お金では呼べない人も、友人のツテを使えばテレビに出てるような芸能人からビデオレターを貰えることもあるそうです。
続いて4つめをご紹介しようと思ったのですが、
披露宴の出し物は、上記の3つだけで90%を超える割合となっていました。
出し物業界、おもいきり寡占市場のようですね。
そのほかに出ていた「ありきたりだと思う出し物」は、以下のようなものがありました。
「新郎新婦のなれ初めを、演劇で表現」
これは新郎新婦から事前に教えてもらって、あえてそれをオーバーアクションで演じたりしたら面白そうですね。ゲストも「新郎新婦」という共通認識があるから、飽きることもなさそうです。
「マジック」
マジックがきちんとできる人がいれば盛り上がりそうですが、スケールが小さいものだったり、失敗してしまうようだと少し心配......。
「バンド演奏」
これは比較的声も多かったですが、まずは演奏できるご友人がいるかどうかが一つの鍵ですね。
「漫才」
漫才ができるご友人がいたらぜひお願いしたいですが、でも、もしも思い切り滑ってしまったら......と思うと、思わず「ごめん一度見せてもらっていい?」と聞きたくなってしまうかも......。
「新郎(新婦)の恥ずかしいエピソード紹介」
独身時代のお二人の恥ずかしい失敗談などを友人が暴露するコーナー。
郎新婦のキャラクターにもよりますし、一気に雰囲気が悪くなってしまう可能性もあるので、もしもこの出し物をする際には、すこし慎重になりたいところですね......。
「学生時代の部活を活かしたパフォーマンス」
筆 者は学生時代にチアリーディングをやっていた新婦の結婚式に出席したことがありますが、部活仲間がユニフォームに着替えて、披露宴会場内で本格的なパ フォーマンスを披露するというシーンに遭遇したことがあります。あれぐらいハデだと見栄えもいいですが、「卓球部」って言われて会場内で卓球されても、 ちょっと地味かも......?
「航空会社の寿フライト」
航 空会社の寿フライトって、ありがちなの!? と思ってgoogle先生に聞いてみたところ、新郎新婦が航空会社で働いていると、よくある余興らしいです。 で、筆者は「寿フライト」という名前に騙されて(?)、完全に「新郎新婦のためにジェット機を一機とばすイベント」だと思っていたのですが、どうやらこ れ、CAのアナウンスを結婚式用のアレンジにして披露される「寿アナウンス」のことらしいです。よかった、私利私欲でジャンボジェット機が飛ぶ時代じゃなくて。
以上、最近よくありがちな披露宴の出し物ランキングをお届けしました!
これから余興に挑むみなさん、ぜひゲストと新郎新婦を楽しませてあげてくださいね。
コツは「恥じらいを捨てること」らしいですよ!!!!
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