ザ・リッツ・カールトン京都 の プレミアム セレクション

鴨川沿いに建つ同ホテルの佇まいは優しい。京都の街並みを意識して、あえて低層に見せているが、実は建物全体の構造は地下2階まであり、この地下空間に最大110名収容のバンケットが一つだけ用意されている。一日の施行が二組までと決まっていることもあり、プライベート感を大切にした親密な空気感に包まれて、ゲストをもてなすことができる。

大切なゲストを任せるスタッフは、クレドの精神を叩きこまれた精鋭ばかり。特に親の立場から見てうれしいのが『親御様係』だ。これはテーブル全体の担当者とは別に、親専属のアテンドが両家一名ずつ付くというもの。「ゲストに注いでいるビールが空になってしまった」そんなとき、親は少しも慌てる必要はない。ふと目を挙げて、『親御様係』を見れば良い。目を見るまでもなく、ビール瓶を持って側に立っていれば、それは素敵なミスティーク。

カップル一組ごとにストーリーがあるように、コースメニューも結婚式ごとに違っていて当たり前と考える同ホテル。新郎新婦の意向をくんだシェフは2ヶ月をかけて食材を吟味。希望に応じて食材を持ち込むことや、試食会を開くこともできる。そして迎える披露宴当日。一卓8名掛けのテーブルであれば4名のサービススタッフが繰り出す、美しいシンクロサービス。「ゲスト同士が気兼ねすることなく、同時に食べ出すことができるように」という心遣いもうれしい。

生演奏の調べを心地よく響かせる白木のチャペルは、温かな雰囲気。挙式の舞台は館内チャペル以外にも、両家の宗派や教義によって柔軟に対応してくれる。新郎新婦がカトリック信者の場合は、三条河原町教会から神父様を招くことも。京都らしく街の神社での挙式を願うなら梨木（なしのき）神社で神前式を。どのスタイルをとってもホテルスタッフが一丸となって、ふたりとゲストをサポートしてくれるので心強い。