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"もふもふ"が過ぎる......動物たちに癒される旅先5選

2025/06/17 更新
ネコカフェや小動物のふれあい広場に人気が集まるように、動物たちの無垢な姿や愛らしいしぐさに癒される人は少なくないはず。しかし世界には日本では見られない動物とのエンカウンターが待ち受けています。絶滅危惧種やその土地にしか生息しない希少種などに会いに行ってみませんか。
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癒され度1:大自然の営みに心洗われる<南アフリカ クルーガー国立公園>


野生動物たちの日常生活にお邪魔。目利きのレンジャーたちの案内で、ビッグファイブのひとつ、アフリカゾウに遭遇。距離が近い!
動物王国といえばなんといってもアフリカ。中でも広大な野生動物保護地区があり、気軽なロッジから究極のゴージャスリゾートまで、さまざまなスタイルでの滞在が可能なのが南アフリカのクルーガー国立公園です。

自ら車を運転したり、レンジャーとともに動物スポットを訪れたりと、お好みのまま。「ビッグファイブ」と呼ばれるアフリカを代表する野生動物(ライオン、アフリカゾウ、バッファロー、ヒョウ、サイ)の目撃率も高く人気のサファリデスティネーションです。食後に腹を出してぐぅぐぅ眠る百獣の王、子どもを守りながら群れで移動するインパラやシマウマ、アフリカゾウの巨大さに驚き、まるで戦車のようなサイの姿に感動する。まさに野生そのままの世界ゆえ、遠くから眺めることしかできないためもふもふによる癒され度は低め。

とはいえ、縦横無尽にサバンナを駆け抜ける野生動物のしなやかさ、美しさに心洗われ、地平線に沈む巨大なアフリカの太陽をじっと見つめていると、日々の悩みなんてすっ飛んでしまいます。

シンギタ
ハイエンドなリゾートが多い私設保護区。滞在にサファリがインクルードである場合が多く、安心・安全なサファリ体験が可能。写真はSingita Sabi Sand
データ
【アクセス】
日本から南アフリカまでの直行便はありません。
北京、香港、シンガポール、ドバイなどで乗継便を利用してヨハネスブルクまで行き、そこから車で約5時間、または国内線フライトを利用します。

【URL】
シンギタ(アフリカを代表するラグジュアリーサファリロッジの経営母体。アフリカの環境保護にも力を入れている):https://singita.com/


癒され度2:絶滅危惧種がのんびりお昼寝できる場所 <オアフ島>


ハワイアン・モンクシールからは15m以上離れなくてはならない。もし見かけたら近づこうとせず、遠くからそっと見守ろう。※写真は望遠レンズで撮影されています。
写真提供:Hawaii Tourism Authority; Pierce M. Myers Photography
みんな大好きハワイにも、ぜひ出会いたい野生動物の数々が。意外なことに、ツーリストが多いオアフ島でも運が良ければ見ることができます。その代表といえばハワイアン・モンクシール(アザラシ)。ハワイ周辺でしか見られない絶滅危惧種ですが、実はワイキキのビーチにも現れることがあり、のんびりと寝そべってお昼寝をしていたり、海水浴の人々の様子をぷかりと浮かびながら眺めていたり。繁殖期や子連れ時はより警戒心が強くなりますが、その愛らしい姿は見かけたら興奮まちがいなし! 行きやすいところではカイマナビーチやカハナモクビーチでも目撃情報があります。

ウミガメ
「ホヌ(ウミガメ)がいます」と、立ち入り禁止のサインが。野生動物に近づいたり触ったりするのは違法なので気をつけよう
また、岩の多いビーチにはウミガメが上がってきて甲羅干しをしていることも。ハレイワタウンやタートルベイ周辺、東海岸のビーチでも、しばしば目撃情報が。野生動物なので神出鬼没ではありますが、保護団体が常にウォッチしているのである程度「最近はこのあたりで保護活動をしている」といった情報が得られます。ホテルや地元の人などに聞いてみるといいでしょう。

ハワイ州の野生動物はハワイ州法および連邦法で保護されており、絶滅危惧種のハワイアン・モンクシールは15メートル、ウミガメは3メートル以内に近づいてはいけないという法律があります。触れるなんてもってのほか、追いかけたり近づいて写真を撮る行為も罰金刑が処せられますので気をつけましょう。とはいえ、だからこそ野生動物たちがのんびりと私たちの目のまえに姿を現してくれるというもの。動物たちを守りたい、そんな人々の温かい想いにもちょっと心癒されちゃいます。

データ
野生動物ですので、必ず見られるわけではありません。モンクシールは早朝、ウミガメの甲羅ぼしは晴天の日の昼前後から午後にかけて(10:00〜15:00頃)が目撃情報の多い時間帯です。

※ウミガメの繁殖活動を行っているシーライフパークでは小亀の餌付け体験などができます。
https://hawaiisealifepark.jp/
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癒され度3:サンタさんの相棒・ルドルフの秘密にせまる!<フィンランド ラップランド>


実は鼻の頭まで毛でおおわれているトナカイ。ルドルフはどのへんが赤かったのか……? なんて無粋なことは考えない。餌をおねだりするトナカイたちのつぶらな瞳に胸キュン
あこがれのフィンランドを訪れたなら、絶対に会いたいのはサンタクロース! 北部ラップランドの中心都市・ロバニエミのサンタクロース村に行けば、年を通じてサンタさんとお話するエンカウンター体験が可能です。サンタさんのおひげのもふもふぶりと包容力は最高の癒し……ですが、ここではやはりサンタさんの相棒、トナカイのルドルフに会いに行きましょう!

サンタクロース村内は広く、トナカイのそり体験(冬季のみ)やタイミングがよければトナカイにえさとなる地衣類を与える体験をすることができます。えさをもらうためにぐいぐいくるトナカイたちですが、よく見れば性格もお顔もいろいろ。こんなに間近でトナカイを見るチャンスはなかなかないので、じっくり観察してみましょう。

トナカイ
角にも毛皮が。おとぎ話の中に出てくる動物のイメージのトナカイが、目の前に! そして、トナカイについてはなにも知らないのだなと痛感
フィンランドには野生のトナカイはおらず、すべてトナカイ農場で管理されています。ラップランドにはトナカイ農場が点在し、ほとんど放し飼いではありますが観光客に開放していて、トナカイ体験ができるところも多数。もっとトナカイのことを知りたい場合はぜひそちらも訪れてみて。農場でも冬季にはそり体験ができますが、雪がない時期はトナカイとのお散歩体験を提供するところもあります。また、トナカイの角の秘密や北方の少数民族サーミの人々とトナカイとの関係など、興味深いお話を聞くことができるのもお楽しみどころ。フィンランド北部ならではの体験です。

データ
【アクセス】
ヘルシンキまでは東京(羽田・成田)・中部・関西からそれぞれ直行便があります。
乗り継いでロバニエミまで1時間ちょっと、サンタクロース村までは空港からバスがあるほか、市街からもバスで行くことができます。

【URL】
サンタクロース村:https://santaclausvillage.info/


癒され度4:ちびっこアシカに遊んでもらおう! <メキシコ ラパス>


ママと一緒にごろごろする赤ちゃんアシカ。水中にいるとめちゃくちゃわんぱくに。コロニーには400頭ほどのアシカがいるそうで、その様子もまた圧巻
ハワイのアザラシは近寄ってはいけないのですが、メキシコのアシカは向こうから凸してきます⁉

ダイビングデスティネーションとして知られるメキシコのラパス。アメリカと国境を接するバハ・カリフォルニア半島南部にあり、コルテス湾(カリフォルニア湾)に面したリゾートエリアです。数多くの海洋生物が見られ、ジンベエザメも出没するエリアということもありダイバーなら一度は訪れたいスポットといっても過言ではないかもしれません。

ジンベエザメ
あっ! ジンベエザメ!! コルテス湾には14種類ものサメが生息するそうで、バラエティに富んだ海洋生物を見ることができるのがうれしい
そんなラパスで出会える海洋生物はサメや熱帯魚ばかりではありません。ここにはアシカのコロニーがあり、6月から8月の繁殖期には生まれたばかりの赤ちゃんアシカがママンとのんびり岩の上でお昼寝をしている様子が見られます。この時期はダイビングもスノーケルも禁止ですが、赤ちゃんがちょっと大きくなってきた9月以降にはOK。

水深3mほどの流れがない岩場に赤ちゃんアシカばかりがいる幼稚園のようなスポットがあり、そこがダイビングポイント。水中にやってきた人間を見るや、ばびゅーんとアシカたちがすっ飛んできて興味津々、周りをぐるぐる泳いだり、「これなに? これなに?」とばかりにフィンやスノーケルをガジガジしたり。手を噛まれることもあり、牙があるのでちょっと痛いのですが、ケガをするほど強く噛むことはあまりないそう。

陸上ではぼよよんとしているアシカたちが、水中ではあんなに早く動くなんて! と、たとえ相手がちびっこであっても人間の劣勢ぶりを感じますが、そのかわいらしさにはメロメロ。エアが切れるまでここにいたい……となることは必至です。

データ
【アクセス】
メキシコシティまでは成田空港から直行便で約17時間、乗り継いでラパスまで2時間強


癒され度5:こ……この子が“地球上でもっとも幸せな動物”? <オーストラリア ロットネスト島>


確かに笑っている……!  人懐こい性格もまたかわゆす。繁殖期の4月~5月ごろに行けば、ママンの袋から顔出す赤ちゃんクオッカという神ショットも撮れるかも?
「もっとも幸せとは」と思わず訝しんでしまいますが、その姿を見たら納得「わ……笑ってる……だと⁉」。

西オーストラリア州のロットネスト島に数多く生息するクオッカは、カンガルーの仲間で有袋類です。オスでも体長は50cmほどと、小動物のかわいらしさがあるのはもちろんですが、ウワサの幸せオーラの源はそのお顔。ぷっくりした頬、つぶらな瞳、そしてちょっと口を開けたり目を細めたりするその表情は、まるでにっこりと微笑みかけているかのよう――。そんな姿が激写され、世界中のSNSで大きな話題になりました。

パースの沖合に浮かぶロットネスト島は全体が自然保護区に指定されており、車両の乗り入れも規制されていることから、動物天国ともいえる環境。野生動物であるクオッカも群れをなしてこの島に暮らしています。人懐こく、人間にも近づいてくることがありますが野生動物ですので触ったりもふったりしてはいけません。とはいえ、工夫すれば一緒に写真におさまってくれるフレンドリーぶり。自撮り棒や三脚など写真機材をそろえていきましょう。


まさかあたくしをお忘れじゃないでしょうね」。カンガルーがこの距離まで大接近! カンガルーまみれになれるSymbio Wildlife Park。こちらは動物園で、コアラエンカウンターも可
しかしせっかくのオーストラリア、もっと有名な子たちがいるじゃない? そう、オーストラリアといえばカンガルーやコアラ。しかしクオッカとは生息域が違うため、同じ場所で見るには野生動物保護センターや動物園に行くしかありません。オーストラリア国内にいくつか点在していて、コアラエンカウンター(有料、人数制限があることが多い)やカンガルーへの餌やりといった体験ができるところも。クオッカに微笑みかけられ、コアラのもふもふに我を忘れ、カンガルーたちの人気者になる……そんな夢のようなひと時を過ごせば、自分自身が“世界一幸せな人類”になれるはず。州によってコアラに触れるかどうかの基準が違うため、事前に確認してから行きましょう。

データ
【アクセス】
オーストラリア各地に日本から直行便があり、7~10時間のフライト。
ロットネスト島へはパースから電車でフリーマントル港まで行き、高速船で約30分。

【URL】
ロットネスト島:https://www.rottnestisland.com/
Potoroo Palace(クオッカに会える保護センター):https://www.potoroopalace.com/
Symbio Wildlife Park(クオッカはいません):https://symbiowildlife.com.au/
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岩佐史絵
トラベルライター。お友だちとわいわい、ひとりでじんわり、愛する人とふたりで、そして家族でゆっくり楽しむ旅――ライフステージに合わせて旅のスタイルも変わっていきます。”今の私”にぴったりの旅を見つけましょう。

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