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カズレーザー・二階堂ふみが結婚! “才能があってこだわりが強い人”と結婚するために必要な思考法

2025/08/28 更新
こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。

8月10日に発表されたカズレーザーさんと二階堂ふみさんの結婚。そのビッグニュースに日本中から祝福の声があがりました。
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「二人共に個性やこだわりが強いもので」


そんな吉報に恋愛・結婚にまつわるプロとして注目したのは、カズレーザーさんが自身のXで結婚発表した際の一文。

《如何せん二人共に個性やこだわりが強いもので、時には衝突し時には落ち込むこともありましょうが、最後は笑って前を向ける、そんなゆるく朗らかな家庭を築いていきたいと思います。》

そう、おふたりに共通しているのは“こだわりの強さ”。

 カズレーザーさんはコンビ「メイプル超合金」で『M-1グランプリ2015』の決勝に進出し、破天荒な言動でブレイクした芸人。実は同志社大学卒業という高学歴で、情報番組のコメンテーターとして独特な切り口でニュースを斬ることでも知られています。

二階堂さんは、日本人初となる「ヴェネチア国際映画祭」新人俳優賞を受賞した映画『ヒミズ』(2012年)や、社会派問題作として知られる映画『私の男』(2014年)などで、繊細さと狂気を両立させた演技で世に知られるようになった役者です。

こういったキャリアから、もともとふたりとも天才的センスを持っていて「こだわりが強そう」というパブリックイメージがありましたが、今回の発表で“こだわりの強さ”は自他ともに認める性質だったことが明らかとなったのです。

“才能を持っている人”と結婚するには……


さて、現在婚活中のみなさんのなかにも、できればなんらかのジャンルで“優れた才能を持っている人”と結婚したいと考えている方もいることでしょう。

ただ、才能を持っている人は、カズレーザーさんや二階堂さんのようにこだわりが強い場合も少なくありません。それは言い換えると、クセが強かったり自己主張が強かったりするタイプだということです。

筆者はLINE公式サービスにて計1万件以上のチャット恋愛相談を受けてきており、ほかにも知人経由で多くの恋愛相談を受けてきました。

そんななかで、才能に秀でた人物を好きになり、その人と恋人になりたい・結婚したいという相談を受けることも少なくないのですが、そういった相談者さんに共通する悩みがあるのです。

それは男女間の力関係、いわゆる「パワーバランス」が相手に偏ってしまうという現象。

才能のある相手がパワーバランスで勝ち、自分が圧倒的に負けて、主導権を完全に相手に握られてしまう。

その結果、こだわりが強いその相手は思うがまま好き勝手に行動するようになり、その振る舞いに疲弊していってしまう。もっとひどいケースだと、相手が調子に乗ってどんどん自己中さが増長していき、振り回されるだけ振り回されてフラれたり、弄ばれるだけ弄ばれて捨てられたり――といったこともありえるのです。

パワーバランスが相手に偏ってしまう原因


では、なぜ才能があってこだわりが強い人を好きになってしまうと、パワーバランスが相手に偏ってしまうのでしょうか?

それはズバリ、自分に“嫌われてもいいという覚悟”がないから、です。

相手の才能に惚れこんで、どうしてもその人物と恋人になりたい・結婚したいという想いが強ければ強いほど、失敗を恐れるようになります。この場合の失敗とは「フラれる」ことですが、そこに至る過程で「嫌われる」という前段階がありますので、嫌われてしまうことの恐怖心が高まっていくのです。

しかし、その恐怖心が高まっていくと、すべての行動原理が「嫌われないようにすること」になっていきます。嫌われて捨てられないように……、呆れられて見放されないように……、というスタンスがベースになってしまうのです。

そうなると、才能があってこだわりの強いその人物に対して、次のような態度になりがち。

●下手(したて)に出てしまう

●顔色を伺ってしまう

●ご機嫌取りになってしまう

●媚びを売るようになってしまう


好きな相手との恋愛・結婚を失敗させたくないという気持ちが強いと、列挙した4つの態度を取るようになってしまいます。それこそが、パワーバランスが相手に偏ってしまう原因なのは言わずもがなです。

そしてパワーバランスが、圧倒的に相手が上回った状態が続くと最終的に破局を迎える――そんなケースが多々あります。

つまり、恋愛・結婚に失敗したくないという気持ちが強すぎると悪循環に陥り、結果として失敗(失恋)を招くという、逆説的な現象を引き起こしてしまうわけです。

嫌われてもいいという覚悟を持ち主張する


カズレーザーさんと二階堂ふみさんの話に戻しますが、どうして才能があってこだわりが強い者同士の二人が、うまくいったのでしょうか。

これはあくまで筆者の知見からの考察ですが、お二人は互いに「嫌われてもいい」という覚悟を持って、相手と向き合っていたのではないかと思います。要するに、双方とも「自分のこだわりを曲げなかった」ということです。

しかし、「こだわりを曲げない」というのは、「一切の譲歩をしない」という意味ではありません。

おそらくカズレーザーさんも二階堂さんも、曲げたくない部分のこだわりは相手にはっきりと主張していたのでしょう。実際結婚に至るまで、そうやって何度も衝突していたのかもしれません。

けれど衝突し合いながらも、お互いを理解しようとする真摯な姿勢は崩さず、自分のこだわりを貫きながらも譲歩できる部分はないかと模索し、お互いが納得できる“着地点”をふたりで見つけていったのではないでしょうか。

嫌われてもいいという覚悟を持ち、きちんと自分のこだわりを主張していくこと。

ひいてはそれがパワーバランスの均等化に繋がり、互いをリスペクトしあえる恋人・夫婦になっていける秘訣に違いありません。

“うまくいく確率が高い”思考法とは?


最後にこの話を再び一般論に落とし込んでみましょう。

こだわりが強い人物を好きになった場合、相手に対して下手(したて)に出て合わせていれば、その場その場は穏便にやりすごせるかもしれません。……が、次第にパワーバランスが偏っていって、最終的に破局してしまう可能性が非常に高い。

それならば、多少は嫌われてしまうリスク(=破局してしまうリスク)があったとしても、それを覚悟のうえで自分のこだわりを曲げず、相手に対してきちんと主張していったほうが“うまくいく確率が高い”というわけです。
堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。

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