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「パンダより恋が苦手な私たち」最終話から考える、気持ちを言葉にして恋人に伝えることの重要性――不器用でも口下手でも想いを言語化することはやっぱり大事?

2026/03/31 更新
こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。

2026年1月期ドラマとして放送され、3月14日(土)の最終話(第10話)で大団円のハッピーエンドを迎えた「パンダより恋が苦手な私たち」(日本テレビ系)。上白石萌歌さんと生田斗真さんがダブル主演を務めたラブコメディでした。

出版社勤務の編集者(上白石さん)が恋愛コラムを担当することになり、動物の求愛行動を研究している大学准教授(生田さん)に監修を依頼。毎回、パンダやペンギンといった動物たちの求愛行動から恋愛コラムを執筆していくなかで、徐々に2人が惹かれ合っていくというストーリーです。
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人と向き合うこと、深くかかわることから逃げていた男性主人公


恋愛経験が少ない一葉と、人間同士の恋愛はムダでバカバカしいと考えている変わり者の司でしたが、恋愛コラムをともに作っていく過程で次第に好意を抱き合っていきます。

劇中後半では、お互いに恋愛的好意があることは薄々感じ取っていた2人でしたが、一葉はやはりきちんと司に言葉で気持ちを伝えてほしいという想いが募っていきます。

そして、司がいつまで経っても告白してくれないことから、第9話で一葉が「先生は恋愛から逃げてるだけじゃない、人間から逃げているんです」と批判。それに激怒した司が「もう二度と顔を見せるな」と追い返し、2人の仲は決裂してしまいました。

迎えた最終話のクライマックス。他者に深く踏み込めば裏切られて傷つくことになるため、人と向き合うことからずっと逃げていた司でしたが、一葉に対して不器用ながら自分の気持ちを言葉にしていきます。

「気付けば、君を思い出すたびに、嫌悪でも警戒でもない、別の何かが波のように押し寄せる。尊敬とも、好意とも……もう、そのどれでも説明がつかない。この気持ちに、恋と名付けていいだろうか?」。

この司の言葉を一葉が受け入れ、ハッピーエンドとなりました。

自分の気持ちを精一杯、言語化して伝えようと、言葉を絞り出す


最終話の司から一葉への告白シーン――すでに結婚前提の恋人がいるみなさんにとっては経験済のフェーズだったかもしれませんが、得られる教訓もあるのではないでしょうか?

というのも交際中であっても結婚後であっても、司の告白のように≪きちんと言葉にしてパートナーに気持ちを伝えること≫は、とても大切だと思うからです。

司の言葉はなんだかまわりくどくて、けっしてストレートな告白ではありませんでした。けれど他者とかかわることから逃げ続けていた彼なりに、一葉ときちんと向き合うために、自分の気持ちを精一杯、言語化して伝えようと、言葉を絞り出していたことがわかりました。

さて、みなさんは、パートナーとの関係性や未来の2人について、自分の気持ちを伝えておいたほうがいいという場面であっても、「自分は不器用な性格だから」「自分は口下手だから」という理由で、気持ちを伝えずにいたことはないでしょうか? その結果、関係性がギクシャクしたり信頼関係にヒビが入ってしまったりしたことはないでしょうか?

そんなとき、不器用でも口下手でも気持ちを伝えることをあきらめずに、一生懸命に言葉を紡いでいった司の姿が、教訓になるかもしれません。

また、口下手というわけではないけれど、パートナーとはお互いの性格を熟知しており、“言葉にせずともなんでも伝わる”と、最近はわざわざ気持ちを伝えていないというケースもあるでしょう。

たしかに交際歴が長く、強い信頼関係で結ばれているなら、わざわざ言葉にしなくても伝わっていることは多々あるのかもしれません。

リスクを回避できたり、愛がさらに大きくなったりするかも…?


しかし、強い絆で結ばれていると思っているのは自分だけで、本当は、恋人側は不安を感じていて、言葉できちんと伝えてほしいと望んでいる可能性はないでしょうか?

また、大半のことは言葉にせずとも伝わっているとしても、なかにはやっぱり想いがきちんと届いていない要素があり、それが後々に不和の原因になってしまうなんてことはないでしょうか?

きちんと言葉で気持ちを伝えないことが、そういったリスクをはらんでいるかもしれないのです。

また、考えられるのはネガティブな懸念だけではありません。言葉にして気持ちを伝えることがポジティブな働きかけになることもあるのではないでしょうか?

気持ちが通じ合って信頼関係があれば、言葉にしなくてもマイナスにはならないかもしれませんが、愛情や感謝といった気持ちを言葉にしてパートナーに伝えることで、2人の愛がより大きく育っていくといったプラスの作用になることもあるでしょう。

――読者のみなさんのなかにも、不器用で口下手だからと恋人に自分の気持ちを伝えることをやめてしまっている人や、恋人とは信頼関係があるからわざわざ言葉にしなくても大丈夫だと考えている人が、いるかもしれません。

「パンダより恋が苦手な私たち」の最終話を教訓に、自分の気持ちをちゃんと言葉にしてパートナーに伝えるということについて、改めて考えてみてもいいのではないでしょうか?
堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。

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