結婚前にパートナーの"秘密"は知るべき? ゼンデイヤ結婚で話題の『ドラマなふたり』 と『レディ・オア・ノット2』が描く愛の試練
2026/08/13 更新
ゼンデイヤとロバート・パティンソンが共演した『ドラマなふたり』
結婚は甘いラブロマンスのゴールではなく、新しいステージでの闘いの始まりである。既婚者なら、そんな現実を実感することが少なくないのではないだろうか。
気楽なひとり暮らしや実家暮らしとは違い、新しいパートナーとの共同生活は、良くも悪くも緊張感を伴うもの。さらには相手の親族(義実家)との付き合いが加わり、未知なる習慣やローカルルールにも遭遇することになる。
そんな新婚生活にまつわるドキドキ感を、思いっきりブラックコメディ化したのが米国の人気映画会社「A24」が製作した『ドラマなふたり』だ。もう一本、新婚初夜に花婿の実家で行われる謎の儀式に花嫁が強制参加させられるウエディングアクション映画『レディ・オア・ノット』(2019年)の続編『レディ・オア・ノット2』も公開される。
どちらも結婚式と新婚生活を未知なる体験の場として描いた、ユニークな作品となっている。
気楽なひとり暮らしや実家暮らしとは違い、新しいパートナーとの共同生活は、良くも悪くも緊張感を伴うもの。さらには相手の親族(義実家)との付き合いが加わり、未知なる習慣やローカルルールにも遭遇することになる。
そんな新婚生活にまつわるドキドキ感を、思いっきりブラックコメディ化したのが米国の人気映画会社「A24」が製作した『ドラマなふたり』だ。もう一本、新婚初夜に花婿の実家で行われる謎の儀式に花嫁が強制参加させられるウエディングアクション映画『レディ・オア・ノット』(2019年)の続編『レディ・オア・ノット2』も公開される。
どちらも結婚式と新婚生活を未知なる体験の場として描いた、ユニークな作品となっている。
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王道的ロマコメ路線から脱線した予測不能の展開が待っている
トム・ホランドと結婚したゼンデイヤの最新主演作
婚約者チャーリー役のロバート・パティンソンは、「トワイライト」(2008年~2012年)シリーズで人気を博し、A24製作のスリラー『ライトハウス』(2019年)にも主演。クリストファー・ノーラン監督の最新作『オデュッセイア』(9月11日公開)でも、ゼンデイヤと共演している。
売れっ子俳優のふたりがカップルに扮した『ドラマなふたり』は、ロマンティックコメディらしい始まりとなっている。博物館の学芸員を務める内気な性格のチャーリー(ロバート・パティンソン)は、カフェで本を読んでいたエマ(ゼンデイヤ)にひと目惚れしてしまう。
勇気を振り絞って、エマに声をかけるチャーリーだった。しかし、チャーリーが何度声をかけても、エマは振り向いてくれない。実はエマは片耳に聴覚障害があった。そのことが分かり、ふたりは出会いを最初からやり直すことに。打ち解けたふたりは意気投合する。
チャーリーと出版社の文芸編集者であるエマとの関係は、やがて交際へと発展。周囲からも理想のカップルと祝福され、ふたりは結婚式を迎えることに。
と、ここまでは王道的なロマコメタッチなのだが、中盤以降はA24らしいホラーテイストの不穏な雲行きとなっていく。
結婚前に明かされたパートナーの過去
ワインに酔った勢いで、エマ(ゼンデイヤ)は学生時代の黒歴史を告白することに
ところが最後に打ち明けたエマの告白に、チャーリーたちはドン引きしてしまう。翌朝から彼の様子が急によそよそしくなる。
パートナーの過去は知っておくべきか、知らないままのほうがいいのか? チャーリーも頭ではエマの告白は過去の出来事だと理解しているものの、心のどこかに不安がよぎってしまう。エマの過去を知ってから、チャーリーは性的な不安を抱えるようになってしまう。
結婚式を前に、ふたりの心は大きく揺さぶられる。
本作のプロデューサーを務めているのは、A24のヒット作『ヘレディタリー/継承』(2018年)や『ミッドサマー』(2019年)などの監督作で知られる「新感覚ホラー映画」の旗手であるアリ・アスター。『ドリーム・シナリオ』(2023年)でもアリ・アスターとタッグを組んだクリストファー・ボルグリ監督が、今回はどんなサプライズな結末を用意しているのか注目したい。
新婚初夜に義実家と戦うアクションコメディ
前作『レディ・オア・ノット』では純白ドレスで戦ったグレース(サマラ・ウィーヴィング)
銃やボウガンを持った舅や姑たちから狙われ、グレースは夫の自宅である屋敷をひと晩中逃げ惑うはめに。味方になってくれると思っていた夫はまったくの役立たず。異常な伝統を無理強いする義実家に、グレースの怒りが大爆発した『レディ・オア・ノット』は予想外のスマッシュヒットを記録した。
続編となる『レディ・オア・ノット2』は、前作の直後から始まり、久しぶりに再会した妹のフェイス(キャスリン・ニュートン)を巻き込み、さらに大掛かりとなったデスゲームが開始される。
不仲だった姉妹がタッグを組むことに
『レディ・オア・ノット2』では、妹のフェイス(キャスリン・ニュートン)が新たに参戦
グレースとフェイスは家庭に恵まれず、里親のもとで育ったことが続編の序盤で明かされる。誰よりも温かい家庭を欲していた姉妹だった。今回もグレースは意外な相手と結婚式を挙げることになるが、理想の結婚とは180度異なるものとなってしまう。
姉妹間の葛藤とサバイバルアクションを並行して描いている点が、続編の大きな見どころだ。80’sの人気アクション映画『ストリート・オブ・ファイヤー』(1984年)を思い出させる音楽演出も楽しめる。
義実家問題を、ここまで振り切ったアクションコメディに仕立てた作品は他にはちょっと例がないように思う。グレースの結婚式に立ち会う弁護士役を『ロード・オブ・ザ・リング』三部作(2001年~2003年)のイライジャ・ウッド、一連のトラブルの元凶となる「ル・ベイル財団」の主席を人体爆破映画『スキャナーズ』(1981年)などの監督作で知られるデヴィッド・クローネンバーグが演じているのも、ホラー&ファンタジー系のファンなら見逃せないポイントだろう。
「愛とは学ぶべき技術」という考え方
長年音信不通だった姉妹だが、お互いに幸せになってほしいと願っている
ナチス政権下のドイツで、人間がなぜ自由を手放し、ファシズムに魅了されるのかを考察した『自由からの逃走』をフロムは執筆している。その後、フロムは米国へと亡命することになるが、1956年には『愛するということ』を刊行してベストセラーとなった。
『愛するということ』の中でフロムは愛というものを理論的に捉え、「愛は偶然の感情ではなく、学び、鍛え、実践していく技術である」と説いている。
愛が感情だけなら、どんなに熱く盛り上がってもいつかは消えてしまうことになるが、愛が音楽や絵画のように磨き続けていく技術だとすれば、日々の生活の中でパートナーとの関係性はより深まっていくはずだ。
パートナーは自分にとって都合がいいだけの存在ではないし、100%理解することも難しい。だが、愛とはパートナーを理解しようと努める、小さな行為の積み重ねだと考えると、結婚はゴールではなく、新しい物語の始まりだと認識しやすくなるのではないだろうか。
愛する能力を養うこと。フロムの教えを覚えておきたい。
文=長野辰次
作品DATA
監督/マット・ベティネッリ=オルビン&タイラー・ジレット(レディオ・サイレンス)
出演/サマラ・ウィーヴィング、キャスリン・ニュートン、サラ・ミシェル・ゲラー、デヴィッド・クローネンバーグ、イライジャ・ウッド
配給/ウォルトディズニー・ジャパン R15+ 8月14日(金)より全国ロードショー
(c)2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
前作『レディ・オア・ノット』はDisney+(スター)などで配信中
(c)2026 Twentieth Century Fox Film Corporation and TSG Entertainment Finance LLC. All rights reserved.
https://www.searchlightpictures.jp/movies/readyornot2
『ドラマなふたり』
監督・脚本/クリストファー・ボルグリ 製作/ラース・クヌードセン、アリ・アスター
出演/ゼンデイヤ、ロバート・パティンソン、アラナ・ハイム、ママドゥ・アティエ、ヘイリー・ゲイツ
配給/ハピネットファントム・スタジオ 8月21日(金)よりTOHOシネマズ東宝ほか全国ロードショー
(c)2026 Dramatic Movie Rights LLC. All Rights Reserved.
https://happinet-phantom.com/drama
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