結婚披露宴のあるあるシーンと言えば、ケーキカット。
「新郎新婦、はじめての共同作業」なんて古くからよく言ったものですが、もう結婚式参列経験が2桁を超えた私からすると、「それ、見飽きた!」の一言に尽きるんですよね。
ケーキより甘い夫婦関係なのはよくわかったから、もうそのありきたりなシャッターチャンスの作り方はやめてくれと、声を大にして言いたいわけです。
そこで、ありきたりな結婚披露宴に飽きてしまったみなさんと私自身のために、「ケーキ以外でやる○○カット」をご提案したいと思います。
プリンカット
超巨大なプッチンプリンを作ったら、いつもと違うビジュアルに歓声が沸きそうじゃないですか。カットするときの手応えのなさも、また一興ですよ。そのあとゲストのみなさんとシェアするときも、そのままつついて食べてもらうとか面白そうじゃないですか。
ピザカット
もしも、100人分のピザを1枚で作ることができたら......。そんな妄想をふくらましていた中学・高校時代が懐かしいです。新郎新婦がカットしたあとは、ピザを囲ってみんなで集合写真とか、夢があっていいですよね。
マグロカット
未婚の私が言うのも難ですが、結婚生活っていうのは、泳ぎ続けるマグロのようなものなんですよ、きっと。だからまずは、マグロをカットしましょう。いや、カットしたら縁起が悪いとか言わないで、「マグロのように泳ぎ続けます!」とか司会者に勢いで言わせて、多少強引にでも、見た目のインパクトを大事にしましょうよ。ね。
シュウマイカット
横浜にある中華料理店「崎陽軒(きようけん)」の本店で披露宴や二次会をすると、超巨大なシュウマイをカットできるそうなんですよ。もう3段ケーキぐらいの高さのシュウマイが出てくるんですって。で、カットすると中から通常サイズのシュウマイがゴロゴロ出てくるんですって! これなら披露宴の参列経験が多いゲストもさすがに写真を撮りに行きたくなるでしょう? そういう真新しさを大事にすべきだと思うんですよ。これからの結婚式というのは。
▼名物! ジャンボシュウマイカットができる結婚式場
ローストビーフカット
こちらも実際に披露宴でやってるところがあるみたいなんですけど、とにかく大きな豚肉が運ばれてきて、それをカットするらしんですよ。「自他ともに認める肉食カップルです!」 みたいな二人だったら、きっと盛り上がるんじゃないでしょうか。
スイカカット
季節が夏だったら、夏を感じられることをしたいじゃないですか。そしたらやっぱりスイカを割るしかないんですよ、人は。新郎新婦に目隠しして、木刀を持たせて、ゲストのみなさんが二人をていねいに導いてあげるんですよ。最高じゃないですか。スイカひとつでこんなにロマンチックなことないですよ。スイカの種をライスシャワー代わりにすれば一石二鳥ですしね。
長ネギカット
できるだけ長い長ネギを用意して、それをより長い包丁で縦に真っ二つするカットです。ネギに手を添えることなく、「イライラ棒」のような集中力で一刀両断させる瞬間は、まさに「共同作業」と呼ぶにふさわしいのではないでしょうか? 「イライラ棒」わかりますか? 歳がバレるのであまり説明したくないんですけど......。
大桃まんじゅうカット
中国のお祭りや行事に登場する桃まんじゅうは、大きな桃まんじゅうの中に小さな桃まんじゅうがたくさん詰め込まれていて、子宝に恵まれるという意味があるそうですよ。いきなり真面目に紹介してびっくりしてている方もいるかもしれません。私もびっくりしています。
▼縁起イイ! 大桃まんじゅうカットができる結婚式場
桃カット
桃まんじゅうがアリなら、桃もアリでしょう。新郎新婦にすでに子どもがいたら、子どもが入るくらい大きなイミテーションの桃を自作して、桃太郎よろしくパッカーンすれば盛り上がりません? もうCMとかでも流行りが止まらない状況なので、今やれば絶対にゲストにも大ウケなはずですよ。「桃太郎」が嫌だったら「浦島太郎」にして、カメの甲羅でも割っててください。
キットカット
○○カットと言われていちばん響きがよいものと言えば、「キットカット」一択じゃないですか。結婚式場に頼んで、極大のキットカットを作ってもらうのはどうですか。「せーの」でお互いが全身の筋肉を駆使してキットカットを真っ二つにするんですよ。手やドレスがチョコまみれになっているの、なんだか映画の一シーンみたいですてきだと思うんです。
酒樽カット
お酒好きな新郎新婦がいたら、ケーキカット代わりに鏡開きをするのが面白そうですよね。パカン!と酒樽のふたを叩くのって、実は結構フォトジェニックに写りそうじゃないですか。ちなみに今初めて「フォトジェニック」っていう単語を使ってみたんですが、これで合ってるのでしょうか。
バルーンカット
大きな風船のなかに小さな風船がたくさん入ってて、それを割るっていうのはどうでしょう? 最近は動画も流行っているそうですからね。割る瞬間や風船が舞い上がる瞬間が抑えられたらゲストも喜ぶと思いませんか。
薪カット
新郎新婦の愛は、熱く熱く燃え上がっていると思うんですよね、きっと。でも、燃えるためには燃料が必要じゃないですか。そして燃料といえば、薪でしょう? このいたって自然な流れから、二人が薪をカットするのは運命であり必然だと思うのです。薪を割りましょう。割った薪はゲームの景品とかにすればいいですから。ゴミになったら会場、困りますから。
瓦カット
私には本当に尊敬している人がいるのですが、その人が言っていました。「不倫は文化だ」と。結婚したからと言って、安心できないと思いませんか? だからお互いを警告する意味で、瓦を割りましょう。空手家じゃなくても、本気でやってみましょう。割ったあとは笑顔で「一生仲良くしようね」と言えば、なんだかそれで丸く収まる気がしませんか? そんなイビツな丸は嫌かもしれませんけど。
ドリアンカット
臭いものにはフタをしたがる新郎新婦には、結婚式ぐらい思いきり臭いものでも切らせればいいんですよ。果物の王様と言いながら、そのニオイはなかなか強烈で独特なものと言われているドリアン。新郎新婦のテーブルの横にそっとこれが置かれていたら、ゲストも「え、なんで?」と興味を持ってくれる気がしませんか?
お通しカット
大学時代などに居酒屋でよく言っていたこのセリフを、結婚式で言うのどうですか。「たこわさ」などのお通し定番メニューを大きなまな板の上に大量に盛って、バサっと切っちゃうんですよ。「『たこわさ』ってナイフで切れなくない?」とか野暮なことを言っちゃあいけません。あくまでも「お通しカット」というギャグを言いたいだけで、そこに切る・切れないの話など求めていないのです。
石鹸カット
化粧品や石鹸を販売している「LUSH」の巨大ソープをカットする「ソープカット」をやるおしゃれ新郎新婦がいるそうなんですよ。斬新だし、若い人たち好きそうじゃないですか? ほら、また急にお役立ち情報がきたでしょう? ここまで読んでくれて本当に良かったと思っています。
タイカット
ヨーロッパには結婚式で新郎のネクタイをカットするという風習があるそうです。急に新郎がえり首を掴まれたと思ったらネクタイ脱がされ、それを目の前でジョキジョキにカットされる。もうイジメとしか思えないのは私だけでしょうか。
アイスカット
巨大な氷を用意して、新郎新婦がチェーンソーでそれを真っ二つにするんですよ。で、その後どこからともなく大きなかき氷機が出てきて、ゲストのみなさんにかき氷を振る舞うっていう演出はいかがでしょう? 新郎が作ったかき氷に、新婦がシロップをかける。これが真の共同作業というものだと思うのです。
とうもろこし1粒カット
どうしても見栄を張りがちな新郎新婦には、逆に小さいものをカットしてもらいましょうよ。指先に全神経を集中させて、とうもろこし1粒をカットするという至難の技。唾を飲み見守るゲスト、呼吸を止めて照準を定める新郎新婦。その緊張感あふれるシチュエーションにはミッション・インポッシブルのテーマとかがぴったりあいそうな気がします。たかだかとうもろこしなんですけど。
2トントラックカット
とはいえやっぱり大きいものを派手にカットしたい。そう考える新郎新婦には、2トントラックなんかいかがでしょう? 披露宴会場のカーテンが開くと、そこには大きな庭と、2トントラック。唖然とするゲストを横目に、笑顔いっぱいでショベルカーに乗り込む新郎新婦。大きな音とともに破壊されていくトラック。果たしてそれは、祝いの場にふさわしい行為なのでしょうか? 書いている私も正直不安です。
ジャンボジェット機カット
もっと大きいスケールでカットしたい方は、いらなくなったジャンボジェット機などを借りてきて、それを切ってみるのはいかがでしょうか? 私には「いらなくなったジャンボジェット機」というものがどこで手に入るのかもまったく見当がつきませんが。
以上、ケーキ以外でやる○○カットをお届けしました。
書いていてわかりましたが、大切なのはゲストを喜ばせようとするおもてなしの精神ですね。滝川クリステルが言っていることの意味がようやくわかってきました。時期がよければ「国立競技場カット」も加えたかったのですが、もう何もめでたくない気がしたのでやめることにしましょう。
新郎新婦のみなさん、どうかすてきな○○カットができますように!
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