日本の有名建築で結婚式!安藤忠雄の教会ほかホテル・洋館5選
[ 建築・デザインで選ぶウエディング ]
日本には優れた建築物やデザインが溢れている。それは結婚式においても同じこと。有名な建築家やデザイナーの手がけた唯一無二の空間でウエディング、夢のような話だけど実際に叶うって知っていますか? さっそく国内にある建築物としても注目される結婚式場をご紹介。招待されるゲストも嬉しい結婚式場を厳選しました。
コンクリート壁に映し出される影が生み出すアートモダン(設計:安藤忠雄)
緑と自然光が織りなすザ・ヒルサイド神戸 ●VMG HOTELS & UNIQUE VENUESは「建築界のノーベル賞」といわれるプリツカー賞受賞でも知られる世界的建築家・安藤忠雄氏の作品。設計から建築まで携わった式場は日本で唯一という貴重な空間。一番の特徴は、シンボルツリーの欅と降り注ぐ光、コンクリート壁に映し出される影が生み出すアートモダンなチャペル。そしてシンプルでスタイリッシュな披露宴会場は、ふたりらしいコーディネートに最適。(竣工:1986年)

無機質なコンクリートに、樹齢120のシンボルツリーが映えるアートモダンなチャペル

無機質な壁にふりそそぐあたたかな陽光。静寂に包まれて神聖なセレモニーが実現

ふとした瞬間がすべて絵になる会場で、オシャレな写真をたくさん残して

「自然」と「光」がテーマの洗練された空間

曲線を描くヴァージンブリッジ。光の屈折で緑の中から登場するように見える工夫が

180度ガラス張りの開放的なパーティ会場の窓からは、美しいシンボルツの緑が。六甲の自然を感じさせる
登録有形文化財を貸切に
日本工業倶楽部(東京/東京駅)
東京駅目の前に位置する日本工業倶楽部。外観は設立当時に流行した西欧のセセッション様式を取り入れたシンプルな幾何学的構成になっています。内観はイオニア式の柱やステンドグラスの窓が並ぶ大階段など、倶楽部建築らしい華やかな意匠が見どころ。日本経済のさまざまなドラマの舞台となってきた空間は、重厚な外観と華やかなインテリアをはじめ、ディテールやその素材からも歴史を感じることができる。(竣工:1920年)

東京駅直結。丸の内の街の中で目を奪われる外観

館内はどこを切り取っても写真映えする空間

天井の高さは7.5m。開放感あふれる会場で特別なひと時を

歴史を感じる大会堂では本格的な挙式がかなう

新郎新婦のお支度部屋には、まるでおとぎ話に出てくるような大きな鏡が

カーテンが目を引く空間は結婚式を挙げるおふたりだけが使用できる特別室
色彩が空間を左右する海辺の隠れ家ホテル
スケープス(神奈川県/逗子駅)
自然と文化が息づく地、葉山。「SCAPES THE SUITE (スケープス ザ スィート)」は、シンプルで上質ながらも寛ぎと遊び心を感じられるデザイン空間。館内にはアートディレクター美澤修が葉山の自然から導き出した赤、黄、青、緑の4色のテーマカラーがさりげなく配され、空間にアクセントをもたらす。音、光、空、海を感じ、取り込むように計算された空間は、ウエディングの1日にこの上ない至福をもたらす。(竣工:2007年)

2つの部屋から構成されるゆったりとした間取りの「サックスブルー」。オーディオ機器はバングアンドオルフセンで統一されるなど細部にいたるまでの上質さが魅力

「マンダリンオレンジ」は太陽の恵みを感じられる明るい室内。海を望むバルコニーでの朝食後、そのまま部屋でウエディングのお支度を

バンケットに至るスペースには選りすぐりの本が並ぶライブラリーが。ウエディングではホワイエとしてゲストの寛ぎの場に

シンプルな空間に彩りとアクセントを添えるサインも、スケープスのテーマカラーを取り入れたもの

水が湛えられ、キャンドルが揺らめくエントランス。波の音とともにゲストをお出迎え

ガラスを多用し、透明感を感じるチャペル。窓は空と海を効果的に室内に取り入れるように計算されており、ゲストが腰掛けると水平線が目線の先に広がる
芸術性あふれる空間が今までにない感動を呼び起こす(設計:丹下健三)
パーク ハイアット 東京 Park Hyatt Tokyo(東京/新宿駅)
地上39階から52階に位置する誰もがあこがれる都会的で洗練された上質ホテル、パーク ハイアット 東京 Park Hyatt Tokyo。絵画に囲まれた美術館のようなチャペルは、アーティスティックで高級感がありながら、アットホームな居心地のよさも感じる空間。香港在住のデザイナー、ジョン・モーフォードが手掛けた館内には、ライブラリー、らせん階段などフォトジェニックなスポットも多数。(竣工:1994年)

祭壇を彩るジャンマリア・ブチェラッティによる銅製の燭台と白グリーンの装花にも注目を

木の手すりが温かみのある、美しい曲線を描くらせん階段

天井高6.5m、広さ400㎡以上あるダイナミックな披露宴会場「ボールルーム」

グリーンのヴェネシアングラスのシャンデリアが上品なきらめきを放つ「ヴェネシアンルーム」

39階からの絵画のような景色が望める「ドローイングルーム」

フォトジェニックな空間で最高の瞬間を
光・水・グリーン......自然と前衛的デザインが融合(設計:小坂竜)
THE TENDER HOUSE(ザ テンダーハウス)(東京都/白金台駅)
白金台駅から徒歩3分。プラチナ通りに誕生した「THE TENDER HOUSE」は、圧倒的な存在感を放つ石造りの外観と自然光を取り入れた設計、そしてこだわり抜かれたインテリアが醸すレストラン。手掛けた建築家は、イギリスの国際的に名誉あるアワード『Restaurant & Bar Design Awards 2014』のバー部門大賞『Best Bar』を日本人で初めて受賞した小坂竜。話題のデザインを数多く生み出し、代表作に新丸ビルの環境デザイン、COREDO室町3、サクララウンジ(羽田空港)など。緑・光・水を存分に取り入れた非日常的空間と、綿密に計算しつくされたインテリアが特別な一日を演出する。(竣工:2015年)

窓の向こうに広がるウォーターテラスからの光りがふたりを優しく包み込むチャペル。華美な装飾を排し自然素材を使用した空間。

日本各地から取り寄せた天然石や天然木など、モダンかつ和のエッセンスが加えられた会場内。和装姿が映えるのはもちろん、ウエディングドレスも艶やかに花嫁を映し出す。

格子のファサードが圧倒的な存在感を放つ外観。抜け感と遮蔽のためのセメントの折石が、風と光に包まれたような雰囲気を演出している。

披露宴会場には、ファサードが彩る大きなガラス窓。流線型のデザインがやわらかな印象に。窓の外には緑が見え、光を上手に取り入れた自然な明るさを演出してくれる。

滝が流れるホワイエ。静かに反響する水の音とバランスよく配された緑、そしてシックなトーンの照明が相まって落ち着いた雰囲気を醸す。

ゲスト席ととキッチンの垣根を一切なくした「ウォークインキッチン」。ゲストテーブルからも料理人の躍動を感じることができる。