杉本 彩さんのウエディングに学ぶ"自分らしさを見つける極意"
数多くの著名人の挙式プロデュースと司会を務め『人生のステージが変わる、私にも出来るリアルエピソード 心にしみたセレブウェディング』(主婦の友社)の著者である長谷川高士さんに、マイナビウエディング編集部が、セレブ婚に学ぶ、"ふたりらしさとおもてなし精神あふれるパーティーのつくり方"を伺いました。第2回は、杉本 彩さんの知られざるエピソードから、"ふたりならではのウエディング"の極意を紐解きます。
【杉本 彩さんのウエディングに学ぶ"自分らしさを見つける極意"】
2012年3月に行われた杉本 彩さんのウエディングもとっても"彩さんらしい"インパクトのあるものでした。全体のテーマは「スパニッシュ」。ウエディングドレスはスペインのブランド「プロノビアス」。テーマカラーはパープル。アイコンには大好きな蝶をモチーフにしたものをデザインし、パーティではお得意のダンスを披露するなど、すべてにおいて彩さんらしさが散りばめられていました。けれど、実際にこうした、"らしさ"を表現するのはとても難しいものです。そこで今回は、センスよくかつゲストの心を打つ"自分らしさ"の表現の仕方をご紹介します。
「"自分らしさ"って何?」を解決する3つの方法
【その1】第三者の意見も"らしさ"を紐解くヒントに
「ふたりならではのウエディングのテーマは?」「自分らしい装花は?」「テーマカラーは?」と聞かれて、すぐに答えられる人はなかなかいません。彩さんのように仕事上、自分らしさを表現することを意識している人でも、いろいろと考え抜いたというのですから、一般の人であればさらに難しいはず。そこで、どんな色、どんなモノが自分らしいかが分からないときはカップルでお互いの魅力や似合う色などを聞き合うというのはいかがでしょうか。あるいは、ゲストに招待状を送る際に「新婦の○○と言って連想するモノやコトは何?」「新郎に○○と言って連想するモノやコトは何?」と質問項目を入れ、その答えをヒントにするのも面白いかもしれません。自分では思い浮かばないアイディアが登場しそうですよ!
【その2】結婚式に向けてふたりで新しいことにチャレンジする
彩さんのウエディングでもっとも盛り上がったのが新郎新婦によるファーストダンスでした。彩さんはご存知のようにトップレベルのダンス技術を持っています。一方の新郎はダンス歴ゼロ。それでもご主人は彩さんの猛特訓を受けて、見事なエスコートっぷりをダンスで披露したのです。踊りが完璧かどうかより、ふたりがこの日のために重ねた努力やご主人が彩さんのために、彩さんはご主人のために頑張っていることが分かるからこそ、ゲストは感動し、声援を送ったのです。こうした新郎新婦がともに新しいことにチャレンジするのも"らしさ"につながると思います。ファーストダンスや、スタッフに成りすましたダンサーが突然踊りだすフラッシュモブに新郎新婦が一緒に参加したり、一緒に楽器を演奏したり...。練習シーンを写真や動画に残し、さりげなく紹介することで、より等身大のふたりらしさを演出することもできます。
【その3】いつもの自分と違う自分を出すことも"らしさ"に
華やかなパーティのなかで、静寂と感動を生んだのが彩さんが自身の想いをつづった手紙を披露したときでした。自分のこれまでの人生のこと、新郎との関わりや彼への想いなど赤裸々に綴った内容は聞く人の心に深く深く刻まれたのです。芸能人として脚光を浴びる彩さんが、自分をさらけだすように語ったのは、その場が自分たちにとって大切な方々を招いた披露宴という究極のプライベートな場だったからです。他人の期待に応える演出ではなく、「こんな自分も知ってほしい」という一面を出すことも披露宴ではアリなんだと司会をしながら思えた一場面でした。
例えば、流行に敏感でファッションもトレンドを意識しているふたりがあえて"日本人らしさ"にこだわって正統な和の結婚式を行なったり、ふだんは控えめなふたりが入場は軽快な音楽とともに手をつないで賑やかに登場してみたり。ゲストにとって新たなその人らしさを感じる演出は新鮮で、かつ親しみをより感じるきっかけにもなると思います。ふだんの自分らしさから一歩踏み込んで、ふだんは見せない自分を出せるのも、人生一度の結婚式ならではのことだと思います。
(株)ハセガワエスティ代表取締役会長。司会から結婚総合プロデュースまで、ウエディングをトータルに監修。都内のラグジュアリーホテルや有名ゲストハウスと専属契約を結び、自身もこれまでに有名人セレブを含む3500組以上の披露宴を担当。著書に「心にしみたセレブウエディング」
発売:主婦の友社 / 発行:主婦の友インフォス情報社
http://www.hasegawa-st.com/