【連載】TSUTSUMIを知る プロフェッショナルインタビュー vol.3 バイヤー編 -PR-

「TSUTSUMI(ツツミ)」は、職人の技と徹底した品質管理、ダイヤモンドを世界中から直接買い付けることで、類を見ないTSUTSUMI独自のフェアプライスを実現し、全国に約160店舗と日本最大級の店舗数を誇るジュエリーブランドです。

全国展開のジュエリーブランドなので、TSUTSUMIのショップを見かけたことがある人も多いのでは? なんとなく知っているけれど、実はよく知らないTSUTSUMIのブランドとしての魅力を深掘りしていきたいと思います。

TSUTSUMIというブランドを知るプロフェッショナルインタビューの第3回目には、バイヤーさんを迎えてお話をうかがいました。バイヤーとしてのお仕事の内容や求められること、買い付けの現場で印象に残っているエピソード、バイヤーとして大切にしていることなどを編集部が聞きました。

そもそもバイヤーのお仕事とは?

宝石のバイヤーは、宝石の研磨地などの集散地に出向き、現地のサプライヤーと交渉して、宝石を仕入れる人のことをいいます。

回答してくれたのはこの方!
丁寧にわかりやすく説明してくださった
TSUTSUMIのバイヤーさん

リアルな話が聞けるので
取材が大好き、好奇心旺盛な
ジュエリー担当・編集部スタッフ


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TSUTSUMIのバイヤーはどんな仕事をしているの?

バイヤーさんの主なお仕事は宝石を仕入れるお仕事かと思いますが、業務内容について詳しく教えていただけますか?
TSUTSUMIのバイヤーは、集散地のサプライヤーと直接交渉し、商品部や製造部のニーズに見合う宝石などの買い付けを行っています。
そのほかに、買い付けた宝石を品質ごとに細かく分類したり、工場の人が作業しやすいように整頓したり、在庫管理に携わる業務も担当しています。
宝石を買い付けるだけではないのですね。
TSUTSUMIは、宝石の買い付けから製造・加工、販売までの流通過程をすべて自社内で行っているので、バイヤーも、仕入れた宝石がジュエリーに仕上がるまでの工程をトータルで把握しています。
各部署と情報を共有しながら、その後の仕入れに繋げるようにしています。
海外出張が多いと思いますが、一度出張するとどれくらい滞在するのですか?
1週間から2週間程度です。毎月買い付けに行くので、多くの時間を海外で過ごすことになります。

バイヤーになるには?

バイヤーになるにはどんな勉強が必要ですか?
私は、GIA(アメリカ宝石学会)の日本校で半年間かけて宝石のことを学び、GIA G.G.という資格を取得しました。
G.G.というのは何の略ですか?
G.G.とは、「Graduate Gemologist(グラデュエイト ジェモロジスト)」の略で、宝石学修了者という意味です。国際的に通用する資格で、宝石学について体系的に学ぶことができます。
ハイレベルな知識をお持ちなのですね! 授業は難しかったですか?
そうですね。人工物か天然物かもわからない赤い石を渡され、鑑別する実習などが行われます。鑑定項目はいろいろとあるのですが、最終試験では全問正解しないと卒業できないんです。
バイヤーになるには資格は必須なのでしょうか?
GIA G.G.の資格を持っていなくてもバイヤーにはなれます。一番大切なのは、実地訓練で身に着く経験です。あとは、本人のやる気ですね!

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なぜバイヤーになろうと思ったのですか?

いつ頃から宝石に興味を持ったのですか?
小さい頃です。誕生日プレゼントに親に化石を買ってもらうなど、化石などの鉱物が好きな子どもでした。
小さい頃から興味があったんですね。
はい。ただ、大学は建築学を専攻し、卒業後も建築関係の仕事に就いていました。趣味で御徒町の彫金教室に通ったときに、宝石の取り扱いをしている方が出入りしているのを見て「こんな仕事があるんだ」と興味を持ったのがきっかけです。退職しGIAに通いバイヤーを目指すことにしました。

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バイヤーに求められるのはどんなこと?

バイヤーとして活躍するにはどんなことが必要ですか?
何より重要なのは、石の品質を正しく判断する力です。そのためには、毎日多くの宝石を自身の目でチェックすることが欠かせません。TSUTSUMIでは、一日に数千単位の石を見ることもあるので、スピード感も求められます。
すごい量ですね。
ほかには、サプライヤーと価格交渉をするコミュニケーション能力、計算力、相場や市場の動向を把握するリサーチ力も欠かせません。

相場観はどうやって身につける?

宝石の価格は需要と供給により変動します。当社のバイヤーは、月に一度の頻度で現地に出向き仕入れを行っているので、最新の相場観を把握しやすいですが、訪れる頻度が少ないと、聞いていた話と実際の状況が違うことがあります。生の情報に触れ続けることが大切ですね。
買い付けの現場は海外がほとんどです。英語で話せることは必須ですか?
サプライヤーは共通語を英語としているので、語学は出来た方がいいと思います。
言葉ができないと尻込みしてしまいそうです。
大丈夫ですよ(笑)。難しい話はしませんし、基本は「ハウマッチ?」の世界です。大事なのは、コミュニケーションの姿勢です。

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買い付けの現場で、心に残っているエピソード

大きな商売になると、交渉に数日間かかることもあります。こちらとしてはなんとかして買いたいのですが、その素振りは見せずに、相手が売れるギリギリでオファーします。
最終的に希望の条件で購入できたときは、毎回ほっとします。一番やりがいを感じる時でもあります。
滞在期間が限定されているのでハラハラしますね。
現地のサプライヤーは、「石を見る人」、「石を売る人」と仕事がはっきり分けられているので、鑑定、交渉、石の仕分けとマルチに作業をする我々を見て「君たちすごいね」と驚かれたこともありました(笑)。

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バイヤーというお仕事でやりがいを感じる瞬間は?

宝石の世界は金額が大きく、即決を求められる場面もあります。
責任重大ですが、自分が判断できる裁量権を持たせていただいていることにやりがいを感じています。
プレッシャーを感じませんか?
「TSUTSUMIの代表として働いている」と身が引き締まります。
出張のタイミングも決めやすく、やりたいことをやらせてもらえているのでとても働きやすいです。
仕事の喜びを感じるのはどんなときですか?
現場で石がしっかり留まったジュエリーとしての完成品を見るとうれしくなります。
逆に、「この石は扱いづらい」「こんな石がほしい」という意見は次からの仕入れの参考になります。

大切にしていることを教えてください

交渉を有利に進めるためにもサプライヤーと良好なビジネス関係を築くことを大切にしています。
頻繁に行くからこそ、信頼関係の積み重ねが生まれますね。
お客様が納得する価格を追求するのは大事ですが、マーケットの価格からかけ離れたオファーをすると、違うバイヤーのところに行かれてしまいます(笑)。
信頼関係をベースにギリギリのところでがんばっています。

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編集部のまとめ

「バイヤー」=宝石を買い付ける仕事をする人というイメージを抱いていましたが、TSUTSUMIのバイヤーさんは宝石を買い付けるだけではなく、工場での石の管理までしていることに驚きました。



数ある石の中から品質のよいものを選び、リーズナブルに仕入れるには、相場観、計算力、コミュニケーション能力など、総合的な能力が必要になるとのこと。高価な宝石の価格交渉、購入の判断が委ねられる責任重大なお仕事ですが、「やりたいことをやらせてもらっているので、ありがたいです」と話されていた表情に、バイヤーさんの覚悟とTSUTSUMIの会社の魅力を感じました。



TSUTSUMIのジュエリーをショップで見た際は、輝く宝石の背景にある、バイヤーさんのストーリーを感じていただけるとうれしいです。