スタイリスト福田麻琴さんのダイヤモンド履歴書! ファッションのプロが教える選び方&つけこなし術

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“結婚の証”だけでなく、オシャレを格上げしてくれるアイテムとしても、ダイヤモンドはプレミアムな存在です。女性ファッション誌やファッション広告で大活躍中の人気スタイリスト・福田麻琴さんに、ダイヤモンドのジュエリーについてお話を伺いました。企業やブランドとのコラボでダイヤモンドジュエリーを作った経験もある福田さん、ダイヤモンドのオシャレな楽しみ方を教えてくれました!


ダイヤモンドジュエリーには特別な物語が宿る

福田麻琴さん

「私、そんなにたくさんのダイヤモンドを持っているわけではないんです。でも、改めて自分の手元にあるダイヤモンドジュエリーを見ると、それぞれのジュエリーに自分のストーリーや、関わったまわりの人たちの表情や思いが浮かびます。そのときそのときの自分に、自信や希望をくれたなぁって、とても感慨深いですね。ダイヤモンドって、自分の気持ちや成長が刻まれる特別な石なのかもしれません」


はじめて手に入れたティファニーのダイヤモンド

「はじめて手に入れたダイヤモンドジュエリーは、ティファニーのダイヤのピアスです。スタイリストとして、初めてハワイロケの仕事をいただいたときに、スタッフみんなでティファニーに買い物に行ったときに購入。独立してまもない20代後半の頃で、自分で稼いだお金でひとつジュエリーが欲しいなと思っていたんですね。その頃の自分には、小さな一粒石のピアスが精一杯だったけど、でもこのダイヤモンドが大きな自信をくれました

それまではもっぱらシルバーのアクセサリーを楽しんでいたし、ジュエリーと呼べるのは、成人式の記念に両親から贈られたミキモトのパールのピアスくらい。でもそれは、冠婚葬祭とかちゃんとした席で身につける感じで、自分らしいデイリーコーディネートに合わせたりはしなかった。自分とジュエリーの距離がすごく遠かったんですね。でも、このティファニーの小さなダイヤモンドとの出会いをきっかけに、ジュエリーを日常的に楽しもうと思うようになりました

ハワイで買ったティファニーのピアスは、デザインがシンプルなぶんタイムレスに使えて、いまだにたまに付けたりします。これを見るたびに、初心に戻るようなフレッシュな気持ちになれますし。このピアスを手に入れることで、プロとして自立した自分を意識できたし、スタイリストとして仕事していくことに自信を持てるようにもなりました。それはきっと、“ダイヤモンドだったから”なんだろうなぁ、と思います


義母から突然贈られた、ダイヤモンドのブライダルリング

ブライダルリング

「私、婚約指輪や結婚指輪は、実は夫からはもらってなくて(笑) スタイリングの仕事をしていることもあって、取り立てて“結婚の証としてのジュエリーが今どうしても欲しい”っていう気持ちにならなかったんですね。

結婚して3年くらい経ったときに、彼のお義母さんから『これよかったら付けない?』って、ダイヤモンドのリングを3本いただいたんです。かつてお義母さんが贈られたブライダルリングを、私にプレゼントしてくれたんですね。いつまでも指輪を買わない私たちを見かねたのかもしれない(笑)『もうこれ私はしないと思うから、どうぞ』って。

そのとき私、このリングがものすごく嬉しかったんです、自分でも意外なくらい。結婚っていう絆を象徴するようなダイヤモンドの美しい輝きにも、お義母さんから譲り受けたという縁にも感動しました。お義母さんや家族の人生が刻まれた、とても大切なジュエリーを私にいただけたことが本当にうれしくて、家族の絆みたいなものを実感しました。ダイヤモンドのブライダルリングって、こんなに心が満たされるものなんだなぁって、そのパワーに驚きました

ブライダルリングをつけている手


クラシックなデザインなので、日常づかいではなく、冠婚葬祭とか、改まった会食での席とか、何か特別なときにだけ、節目節目にこのブライダルリングをつけています。『新しいデザインにリフォームしていいわよ』なんてお義母さんは言ってくれたけど、このジュエリーにふさわしいシチュエーションや装いが必ずあると思うので、そのままのデザインで大切にしようと思って。とても存在感のあるダイヤモンドリングなので、あえてジュエリーコーデとかはせず、シンプルにこのリングを主役にスタイリングしています」


ブランドにあこがれる時代を経てダイヤモンドの本質に出会った

「30代後半から40代に入るくらいの頃に買ったのが、フォーエバーマークのTwo D。このブランドはダイヤモンドのクオリティやその輝きを生かすデザインに対しての意識がとても高いブランドです。ブランドネームだけではなく、石の価値をとても重視しているんです。仕事を通じてそのブランドの思いを深く知るチャンスがあって、そのブランドの考え方に心底共感して、ジュエリーを買いました。

20代の頃は、ティファニーのブルーボックスにあこがれて、どうしてもそこは譲れない部分もあったけれど、大人になるにつれその気持ちは少しずつ変わってきて。ブランドの魅力も大切だけど、ダイヤモンドという石の本質をもっと理解したいという思いも生まれてきたんですね。ネームに頼らなくても、自分らしさで勝負できる年齢になった、という感じでしょうか。あこがれを“自信”に変えることができたティファニー、お義母さんが教えてくれた“絆”としてのダイヤモンド”、そして、さらに自分の“価値観”にマッチするダイヤモンドに出会えたんです。


ダイヤモンドの力は無限。小さいのに最高の輝きをくれる

「私は基本的に、洋服の着こなしをさりげなく引き立ててくれるジュエリーが好きなので、ダイヤモンドのジュエリーは、ごくこぶりなピアスを選ぶことが多いんです。コーディネートのポイントになるというよりは、コーディネートに馴染むジュエリーが理想ですね。

ダイヤモンドが特別なのは、馴染みながらも、その存在感がとても大きいこと。小さいけれど、その輝きは装いだけでなく、その人自身までクラスアップしてくれる。ジュエリー自体が目立つのではなくて、その人自身が輝いているように見せてくれる効果がある。

ファッションってその人自身にフィットしていなければ、どんなに頑張っていても、オシャレには見えないと思うんです。私自身も、選ぶ服は自分に馴染むシンプルなものがとても多い。それを組み合わせ方や、さりげないジュエリーや小物づかいで、“ナチュラルなのに、どこかその人らしくてセンスがいい雰囲気”に仕上げていくのが、オシャレ見えの極意かな、って。キラキラ輝くシンプルなダイヤモンドジュエリーって、そんなオシャレに効く最強のアイテムのような気がします。

だからこそ、どうせダイヤモンドジュエリーを買うなら、毎日でもつけられるようなデザインを選びたいと思います。毎日つけることでどんどん似合ってくるし、さりげないダイヤモンドの輝きが、その人らしさを語ってくれるようになります。

特に年齢を重ねていくと、肌や髪のツヤがどんどんなくなってくる(笑) 輝きを補足するにはジュエリーが一番! ダイヤモンドのジュエリーってそんなときにも強い味方。ダイヤモンドのブライダルリングって、実は、年齢を重ねれば重ねるほどオシャレに役立つアイテムになるんじゃないかと思います


オススメのブライダルリングは断然、エタニティ!

福田麻琴さん写真


「スタイリストとして私がオススメしたいダイヤモンドのブライダルリングは、絶対的にエタニティリング! 
理由のひとつは、コーディネートにすんなり馴染んでくれること。
フォーマルな装いに合うのはもちろん、エタニティリングならちょっとカジュアルなスタイルにもマッチする。しかも、ほかのリングも合わせやすいですしね。

ふたつ目の理由は、テイストを選ばず、毎日つけられること。
私は、気に入ったものは毎日付けたいタイプなんです。毎日つけて自分に馴染ませて、自分のスタイルにしたい。高価だからって宝物のようにしまっておいてはもったいない! 高価だからこそ、どんどん使って、ダイヤモンドの輝きをスタイリングに生かしたい。
ダイヤモンドってパワーをくれるものだから、いつも身につけて、それを纏っておきたい。特にリングのように手元にあるジュエリーは、自分の眼に触れる機会もすごく多いアイテム。ダイヤモンドが視界に入るたびに、何かに守られている安心感や自信を感じられると思うんです。

今は、婚約指輪と結婚指輪を兼ねるものとしてエタニティリングを選ぶ人もいるみたいですね。それ、すっごくよい選択だなぁと、私は思います!」


欲しいのは、自分の意思と価値観で選ぶダイヤモンド

「私自身が次に欲しいと思うダイヤモンドジュエリーも、エタニティリングなんです。
実は、結婚当初、『ブライダルリングなら、ハリー・ウィンストンのエタニティリング!』って夫に宣言したことがあって(笑) そのくらい自分のスタイルに合うダイヤモンドリングはエタニティしかない、と思っていたんですね。しかも、昔から、そのブランド哲学をリスペクトしているハリー・ウィンストンのものにこだわりたいな、って。その気持ちは今も変わらないんです。というか、昔以上に、自分に必要なジュエリーじゃないかなって思っています。

ティファニーのピアスから始まり、お義母さんから贈られたクラシックなブライダルリング、石の価値の本質に目を向けたダイヤモンドジュエリーなど、人生のいろいろなシーンでダイヤモンドのさまざまな価値に出会ってきました。そんな出会いを経て、今、改めて“自分の意思で選んだブライダルリング”が欲しいなって思うようになりました。
結婚記念日ごとに期待して待ちつつ(笑)、でも、思い立ったら自分で買うことも選択肢に入れながら、ずっとMY WISHLISTのトップに置いておこうと思います


福田麻琴さんプロフィール

1998年に文化服装学院を卒業後、アパレル会社勤務を経てスタイリスト森美幸氏に師事。
2003年に独立。
女性誌を中心に広告、CM、カタログ、タレントのスタイリストとして活動中の2009年にフランスへ留学。帰国後もスタイリストとして活動を続けながら、パリと東京を行き来している。

◆Instagram
https://www.instagram.com/makoto087/
◆YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCw64JrrfondejsOH1DH-MOA
◆書籍
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