資産価値のある指輪特集 解説編

ジュエリー業界のプロ00人がホンネで徹底解説!
'資産価値が落ちない' 婚約指輪・結婚指輪とは?
女性にとって婚約指輪は憧れである一方、「贈る意味が不明」「めったに着けないのに高額で、もったいない」と考える人も。そこでマイナビウエディングでは納得のいく婚約・結婚指輪の選び方を、プロに取材。時間を経ても価値が失われない指輪をリサーチしました。「ブライダルリングは単なるジュエリーではなく、愛情の強さを形にしたもの。せっかく購入するのだから知識と見る目を養い、正しい選択を。デザインは古びる可能性もあるので形はシンプルに、ダイヤモンドを主役にするのが賢明です(銀座ダイヤモンドシライシ/原 大輔さん)」など、役立つアドバイスが満載です!
各ブランドが選んだ、資産価値の高い指輪一覧
婚約指輪・結婚指輪を資産として考えるときの構成要素は2種類!
「石」と「地金」から考えるブライダルジュエリー
'資産'目線で宝石を選ぶメリット
婚約指輪はセンターストーンを残してリフォームが行なわれることもあり、子、孫へと代々引き継いでいくことができるもの。金銭的な意味での財産でもありますが、ひとつの指輪に家族の歴史が刻まれていくことも大きな意味での資産価値だと思います。(杢目金屋/小沼あみさん)
投資対象にもなる貴金属の資産価値
指輪に使われる貴金属は、投資対象にもなり得ます。地金を十分に使用した指輪には、それだけでも大きな資産価値があると思います。また幅の太い指輪には高級感も漂うため、より長くご愛用できると思います。(Oreficeria高林/須合彩映子さん)
基準1 鑑定書
ダイヤモンドにはグレードを記載した書類が付属。「鑑定書にはいくつかの種類が。信頼度の高いGIAやCGL(中央宝石研究所)などが一般的ですが、当社では光を機械分析した『サリネレポート』など計3点の証明書を発行」(エクセルコダイヤモンド/原 大輔さん)」など、独自基準を設けるブランドも。「専門機関が発行した鑑定書は、価値の目安」(NINA RICCI)となり、後々重要なので必ず確認を。
PROFESSIONAL ADVICE
おすすめ
数ある宝石の中でも、専門機関による鑑定書が浸透しており、評価が安定しているのがダイヤモンド。鑑定士が一つひとつ肉眼でチェックをしており、石により異なるため、鑑定書は世界で唯一の自分だけのダイヤモンドという証にもなります。(テイクアップ/営業担当 Y.Mさん)
基準2 カラット数
ダイヤモンドは男性が彼女を一生愛することを誓い、形にしたもの。「愛の大きさを表すという意味でも、第三者が見て一番わかりやすいのがカラット数」(BIJOUPIKO京都店)というように、贈られる女性にとっても愛されているという実感を得られるポイント。
PROFESSIONAL ADVICE
カラット数は、資産価値として重要だと思います。小ぶりなダイヤモンドは年齢を重ねると着けづらくなり、結局使われなくなってしまったという話をよく耳にします。大きな石は長く愛用できる点でもおすすめです。(Oreficeria高林/須合彩映子さん)
基準3 信頼性
ダイヤモンドの品質を決める「4C」を基準にすると、約3カラットまではほぼ値段が決まってしまいます。「ただ正当性・信頼性があれば、価値の裏付けが取れます。入手ルートやカッティング場所の特定できるダイヤは特別」
(Blue Star/平田大輔さん)
PROFESSIONAL ADVICE
「当社では『サリネライト』という先進的な評価基準を導入。より『輝き』にすぐれたダイヤモンドをイスラエルから優先的に買い付けています。輝きが客観的に保証された、ブライダルにふさわしい高品質のダイヤモンドが揃います」(銀座ダイヤモンドシライシ/吉野 恵さん)
基準4 品質
カラットやカラーで語られることの多いダイヤモンドですが、近年は内部の傷や輝きの度合いなど、クオリティがより評価にかかわるように。「石の大きさだけではなく、無色透明で、内包物が少なく、カットが優れていると資産価値が上がります」(トレセンテ/小勝負さん)「室内でも自然光でも美しい輝きは、高評価となります」
CAFERING/福田夕紀さん)。
PROFESSIONAL ADVICE
「カットの正確さも大きさに並ぶ評価基準。当社では研磨に通常の4倍の手間をかけ、100名以上の技師が厳格にチェックを行っています。厳しい基準をクリアした証に、エクセルコ社のダイヤにはカット証明書が発行されます」(エクセルコダイヤモンド/武田 美咲さん)
基準5 希少性
何億年という時間をかけ生成された石が偶然地表近くに現れ、掘り当てられ……と、ひとつのダイヤモンドが婚約指輪となるまでには気が遠くなるほどの旅が。「ひとりの女性とひとつの石が出合うのは、天文学的な確率といえます」
エクセルコダイヤモンド/原 大輔さん)。
PROFESSIONAL ADVICE
多くの貴石の中でも別格なのがダイヤモンド。転売の際にも価格が付きやすいです。ピンクなど天然のカラーダイヤはとくに採掘量が少ないことから高額な取り引きの対象に。透明なダイヤと同じカラットであれば、5倍以上の値が付くことも。(銀座リム/飯島奈津子さん)
各ブランドが選んだ、資産価値の高い指輪一覧
資産としてはどちらを選ぶのが正解?
人気の2大マテリアル
プラチナと金の価格変動チャート(1974年~2014年)
プラチナと金の価格変動チャートグラフ
提供元:1/f
プラチナと金の有史以来の生産量
プラチナと金の有史以来の生産量
提供元:田中貴金属工業株式会社
金の19倍の希少性 プラチナ
地球上に存在する物質の中でも希少性が高く、ピュアなマテリアルといわれるプラチナ。「天然の白い輝きは純潔の象徴であり”天国の貴金属”とも。変質・変色の心配が少なく、長く使えるのも魅力です」(CAFERING/福田夕紀さん)。相互に輝きを引き立てる、ダイヤモンドとの相性も抜群。
PROFESSIONAL ADVICE
「指輪の資産性としてはプラチナがおすすめです。指輪の基本的なマテリアルであるK18とPT950、それぞれの純度を比較すると、K18に対しPT950の方が純度が高く、希少価値もプラチナの方が高いため、 純度の差・希少価値を考慮するとプラチナの方がおすすめです。」(トレセンテ/小勝負さん)
PROFESSIONAL ADVICE
「プラチナの産出量は年間約200トン程度といわれ、金と比べた場合その1/20です。希少性があることに加え、長い年月を経ても変色・変質の心配がほとんどありません。長きに渡り受け継いでいく財産に適していると思います。」(NINA RICCI)
プラチナの魅力に関して詳しく
比較的 相場が安定している金(ゴールド)
「国境を超える通貨」といわれ、世界中どこでも通用するゴールド。紀元前数千年の古代文明でも珍重されていたほど古い歴史もあり、比較的相場が安定しているため、経済変動に強い貴金属であるといわれています。また酸化して腐食することもなく、品質が劣化しにくいことも特徴です。
PROFESSIONAL ADVICE
プラチナは金に比べ採掘量が少ないことから高額でしたが、現在は価格が逆転。プラチナは今がお買い得ともいえます。貴金属メーカーである当店としては変わらぬ価値のあるゴールドも、プラチナと同じ貴重な金属としておすすめです。(銀座リム/飯島奈津子さん)
PROFESSIONAL ADVICE
資産運用で用いられるゴールド。多少の増減はあるものの、世代を超えて受け継ぐことができます。ただ純度の低いK18金未満の場合は希少性に欠けることに加え、色の変色があることも。(BIJOUPIKO大阪店
ゴールドの魅力に関して詳しく
リフォームで受け継がれるジュエリー
親から子へ受け継ぎ、万が一の時に現金、もちろん鑑賞もでき気持ちが豊かになる、リフォームの解説が入る
PROFESSIONAL ADVICE
立て爪のシンプルなエンゲージリングを、結婚30周年記念のプレゼントとしてリフォーム。メレダイヤモンドをプラスしたことで様々なシーンでのコーディネートに華を添える、ラグジュアリー感漂うデザインになりました。(ケイウノ ブライダル/自由が丘店スタッフ)
PROFESSIONAL ADVICE
「ロイヤルアッシャーダイヤモンド」で購入したリングを、ご子息の花嫁用にリフォーム。「気軽に着けられるデザインに」というご希望から、同ブランドの人気デザインに。ロゴ刻印・現行デザインへのリフォームをお引き受けできるのも、正規取扱店の当店ならでは。(Blue Star/平田大輔さん)

各ブランドが選んだ、資産価値の高い指輪一覧