「蛙化現象」って？　起こりやすい人の特徴や向き合い方についてご紹介

そもそも蛙化現象とは？　本来の意味と現在の使われ方

蛙化現象とは、片思いしていた相手が自分に関心や好意を持った途端、相手に対して嫌悪感を抱いたり気持ちが冷めてしまったりする心理状態のこと。
最近では好意を抱いた相手のちょっとした言動で気持ちがすぐに冷めてしまう、という意味で使われています。ですが、これといったきっかけはなく、ただ片思いの相手が振り向いた瞬間嫌悪感を抱いてしまう、というのが本来の意味となります。

蛙化現象が起こりやすい人の特徴とその原因は？

自己肯定感が低い

蛙化現象を経験した人の中には、自信のなさや自己肯定感の低さから、自分が好きだと思っていた人に振り向かれることで「こんな自分を好きになるなんて」と嫌悪感につながる人も少なくありません。
他にも、自分に価値がないと思ってしまっている人の中には「相手の好意を受け入れて自分を深く知られたら嫌われるんじゃないか」と不安となってしまい、好きだった相手を拒絶してしまうケースもあるようです。

片思いや追っている恋愛が好き

他にも、「相手を追いかけている状態が好き」という人も蛙化現象が起こりやすいと言えます。片思いしているときのドキドキとした気持ちを楽しみたいという人は、相手に振り向いてもらったり付き合ったりすることに興味がありません。そのため、相手が自分に好意を持っていると気づいた途端、相手に興味がなくなってしまうことが多いようです。

恋愛経験が少ない

恋愛経験が少なかったり、過去の経験から恋愛にポジティブなイメージを抱けなかったりする場合、付き合うことに臆病になってしまい、相手から向けられる好意を受け取れなくなってしまうことがあります。特に、恋愛経験が少なくスキンシップを取ることに慣れていない人は、相手が好意を持って距離を縮めようとしてくることに不安や嫌悪感を抱いてしまうケースも少なくありません。

完璧主義で理想が高い

最近使われている「片思いしている相手のささいな言動で気持ちが冷めてしまう」という意味での蛙化現象は、完璧主義や理想が高い傾向にある人に起こりやすいと言われています。
片思いしている相手にはどうしても多くの期待を持ったり、理想のイメージを持ったりしてしまうものですよね。そのため、いざ片思いの相手が自分の期待や理想と少しでも違う言動を取っているのを見ると、途端に幻滅してしまうことも。

自分に蛙化現象が起きたときは？

こうした蛙化現象が自分に起こると、「どうして好きだった人に振り向いてもらったのに嫌悪感を抱いてしまうんだろう」と混乱したり、相手に対する申し訳なさから自分を責めてしまったりすることもあるかもしれません。

しかし、自分を責めてしまうことで自信をなくすことにつながり、次の恋愛でも同じ現象が起きてしまう可能性もあります。まずは、自分自身の心の動きに目を向け、なぜ嫌悪感を抱いてしまうのかを分析することが大切。自分や相手の欠点を受け入れたり、自分がどのような恋愛をしたいのかを考えたりすることで、恋愛への向き合い方が変わるかもしれません。

冷静に自分自身と向き合って、蛙化現象を乗り越えよう

相手だけではなく、自分自身も辛い気持ちになってしまう蛙化現象。一度この現象を経験してしまうと、人を好きになるのが怖くなったり恋愛に前向きになれなくなってしまったりする人も少なくありません。
恋愛を目一杯楽しむためにも、冷静に自分の気持ちを理解するように心掛けながら、蛙化現象を乗り越えましょう。