婚前契約ってどんなもの? 詳しい内容やメリット・デメリットを解説
2024/12/02 更新
「婚前契約」とは、結婚後の生活や離婚の際のトラブルを防ぐため、結婚前に夫婦間で行う契約のこと。日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、「プリナップ(Prenup)」とも呼ばれ、欧米諸国では広く知られている契約です。この記事では、婚前契約の内容、どんな場合にオススメか、メリット・デメリットについて詳しく解説します。
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婚前契約の内容

結婚後も夫婦間で契約することはできますが、民法第754条により、結婚後の夫婦間契約は取り消すことができるため、婚前に締結した契約のほうが、法的効力が強いとされています。このため、結婚前に今後についてのルールを決めておくことが多いようです。
婚前契約はどんな場合にオススメ?
たとえば、夫婦のどちらかが経営者である場合は、離婚の際、自社の株式も財産分与の対象となることも。離婚の際は感情的になってしまうことも少なくありませんが、株式は会社の株主である資格そのものなので、財産分与の際には経営的な側面も加味し、慎重に判断する必要があります。そのような場合、婚前契約で事前にルールを決めておくと、話し合いがスムーズに進むでしょう。それ以外の夫婦でも、結婚生活に関してきっちりとルールを決めておきたいという場合には、婚前契約を締結しておくことがオススメです。婚前契約のメリット

離婚時の財産トラブルを避けることができる
離婚時には財産分与が行われますが、婚前に所有していた個人の財産は財産分与の対象にはなりません。そのため、婚前契約によって事前のお互いの個人の財産の確認をしておくことで、婚前の財産を守ることが可能となります。もしパートナーが借金を抱えていた場合は、婚前にその確認をしておけば、離婚時に配偶者の借金が財産分与の対象になるのを避けることもできるでしょう。さらに、相手が借金を隠している場合に備え、婚前契約書に「婚前に作った借金が発覚した場合、それが離婚の原因となる」といった条項を盛り込んでおくと安心ですね。事前に価値観をすり合わせることができる
婚前契約をするにあたって、事前にパートナーと価値観をすり合わせることができるのも、大きなメリットと言えるでしょう。婚前契約書の作成を通じて、お互いの金銭感覚や将来の目標、生活に対する考え方などを明確にしておくと、結婚後の不安やギャップを減らすことができます。婚前契約のデメリット

スムーズに合意できないことも
婚前契約に盛り込みたい内容について、なかなかパートナーの合意を得られないことがあるかもしれません。特に財産分与や不貞についての内容は、ネガティブな未来を想定して話し合いを進めなければならず、つい感情的になってしまったり、話し合いが難航したりということも。今後の信頼に関わる問題として捉えられることもあるため、相手を尊重し、ていねいに話し合いを重ねることが重要です。契約内容の変更が難しい
結婚後のライフスタイルや経済状況の変化によって、婚前契約で取り決めた事柄を変更したくなることもあるのではないでしょうか。しかし内容を変更するためには双方の同意が必要であり、場合によっては「婚姻後契約」として再度契約書を作成し直す必要が出てきます。婚前契約を結ぶ際には、結婚後の状況の変化への対応が難しいという点をふまえて、慎重に内容を考える必要があるでしょう。婚前契約をする場合はよく話し合いを

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