時計は社会生活に欠かせない道具だが、“人生という時間”を可視化する役割もある。つまり時計とは、ふたりで過ごした思い出を刻んでいくものでもあるのだ。だから結婚という人生の大きな節目に、素敵な時計を手に入れたい。
それはふたりで歩むこれからの時間を、大切にしていきたいという意思表明になるだろう。
プロフェッショナルのための計器「BREITLING(ブライトリング)」
どんな世界にも、与えられた仕事に邁進するプロフェッショナルが存在する。そしてその技術や経験を支え、最高のパフォーマンスを発揮するためには、優れた“内助の功”が必要になる。決して目立ち過ぎず、それでいて責務をまっとうするサポートがあってこそ、プロフェッショナルはその能力をきちんと発揮できるのだ。
そう、時計の話である。
時計の種類を大別すると、自分を飾り、美しく装うための「ドレスウォッチ」と、特定の目的のためにつくられた「ツールウォッチ」がある。そしてツールウォッチの魅力は、目的を遂行するために生まれたデザインと機構にある。現在はテクノロジーの進化によって、もっと便利な機器や道具があり、必ずしも時計は必要ではない。しかし、ツールウォッチとして磨かれてきた優れた機能性は、今でも価値を失わない。それどころか、機能美に現代的なモダンさを加えることで、さらに魅力を増している状況だ。
1884年に創業したBREITLING(ブライトリング)は、「プロフェッショナルのための計器」をスローガンに掲げるツールウォッチの名門。特にクロノグラフの進化に大きく寄与しており、独立した2つのプッシュピースを用いてスタート/ストップ、リセットをおこなう現在のクロノグラフ機構は、BREITLING(ブライトリング)が開発したものだ。
陸海空、すべてで認められたツールウォッチ
この優れたクロノグラフ機構を存分に活用したのが、1952年に誕生した航空系パイロットウォッチの「ナビタイマー」だ。この時計はアメリカのAOPA(国際オーナーパイロット協会)からの注文を受けて製作され、クロノグラフと組み合わせて燃費計算などを行う回転計算尺を搭載していた。そしてナビタイマーの成功によってBREITLING(ブライトリング)は“空の時計”という地位を確立する。
しかしBREITLING(ブライトリング)にとっては、プロフェッショナルがいるところすべてがフィールドである。彼らが注目したのが海。1957年にはダイバーズウォッチ「スーパーオーシャン」がデビューし、潜水士の安全を守る潜水計器として高く評価された。現在ではサーフィン界のカリスマ、ケリー・スレイターをアンバサダーに迎え(サーファーズ・スクワッドと呼ぶ)ており、海を愛するだけでなく、海洋自然保護活動のサポートにも力を入れている。BREITLING(ブライトリング)は”海の時計“でも、一流なのだ。
そして空、海となれば、最後は陸、ということになるだろう。BREITLING(ブライトリング)において“陸の時計”となるのは、1945年に生まれたエレガントなクロノグラフ「プレミエ Ref.777」を原点とし、2021年に1940年代のエレガンスに回帰することで本格的に再スタートを切った「プレミエ」コレクションである。この時計はベゼルを細くしたり、落ち着いた色使いでまとめたりすることでドレッシーな魅力を引き出している。
磨き続けた機能美と高性能ムーブメント搭載で、人生という冒険を共に歩む
BREITLING(ブライトリング)では、自社製ムーブメントを製作するだけでなく、そのすべてを高精度の証となるCOSC認定クロノメーターの認定を受けている。ツールウォッチして生まれ、機能美を磨き、モダンに進化させ、高性能ムーブメントを搭載する。それは創業から140年経った現在も、陸海空の全てのジャンルで「プロフェッショナルのための計器」をつくり続けるという意思表示である。
高級時計はライフスタイルを彩るためにある。高性能で美しいツールウォッチは、さまざまな要求にハイレベルに応えてくれる素晴らしい内助の功となってくれるだろう。
篠田哲生セレクトウォッチ
ナビタイマー B01 クロノグラフ 41
ブラック×ホワイトのツートーンダイヤルは、視認性を高める王道のデザイン。外縁部分に計算尺の目盛りが入り、ベゼルを回すことで、さまざまな計算をおこなう。搭載するムーブメントは自社製のCal.B01。メンテナンス性にも優れた高性能ムーブメントだ。自動巻き、SSケース、ケース径41㎜。¥1,166,000
▼詳細はこちら
https://www.breitling.com/jp-ja/watches/navitimer/navitimer-b01-chronograph-41/AB0139211B1/
スーパーオーシャン ヘリテージ B20 オートマチック 42
1950年代の初代モデルにインスピレーションを受けた、レトロモダンなダイバーズウォッチ。チューダー製のムーブメントをベースとするCal.B20を搭載。アイコニックな三角針、ポリッシュ仕上げのセラミックリングを備えた逆回転防止ベゼルが特徴。メッシュラバーのストラップは肌あたりも良く、カジュアルに楽しめる。防水性能は200m。自動巻き、SSケース、ケース径42㎜。¥709,500
▼詳細はこちら
https://www.breitling.com/jp-ja/watches/superocean-heritage/b20-automatic-42/AB2010121L1/
プレミエ B09 クロノグラフ 40
初代プレミエの世界観を継承し、当時の主流だった手巻き式のムーブメントを採用。ケースサイズは40㎜とやや小ぶりになり、プッシュボタンは角型にデザインしてケースフォルムと美しく馴染ませる。色使いでもシンプルに徹しており、ビジネススタイルにも似合う時計となった。手巻き、SSケース、ケース径40㎜。¥1,105,500
▼詳細はこちら
https://www.breitling.com/jp-ja/watches/premier/premier-b09-chronograph-40/AB0930371G1/
writer-篠田 哲生
1975年千葉県生まれ。2002年に独立し、時計記事の取材や執筆を始める。
時計学校を修了し、スイスやドイツへの取材経験も豊富。
近著の「教養としての腕時計選び」(光文社新書)は、韓国と台湾でも翻訳版が出版された。