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各界のプロフェッショナルが語る、最強ウェディングノウハウ。プレミアム花嫁塾。結婚式評論家が語る「結婚式の本当の価値」とは?  Backstage at the Wedding - 佐伯エリ(結婚式評論家)

クオリティの高い結婚式をかなえるためには必要不可欠!?
『持ち込み料』の謎を徹底解明

会場を決めて結婚式の準備を進めているうちに、衣装や引出物など結婚式場の提携アイテムの中に気に入ったものが見つからず、提携先以外のアイテムを使用したいと考えたところ『持ち込み料』を請求されてビックリ!ということがあるんだそう。今回は、この『持ち込み料』について、フリーウエディングプランナーで結婚式評論家の佐伯エリさんにお話を伺いました。


◆『持ち込み料』とは? どんなものにかかる? 相場は?

持ち込み料とは、ドレスや引出物・引菓子、フォト(カメラマン)、引出物、ブーケ、ムービー、ヘアメイクプチギフトなどのアイテムやクリエイターを、結婚式場の提携ではないショップなどから利用する際に設定されている料金のことです。持ち込む内容や結婚式場によっても変わりますが、ドレスならおよそ3万円~10万円、スーツ・タキシードは1万円~5万円、引出物・引菓子は1個あたり200円~300円、フォトやムービーカメラマンは3万円、ヘアメイクは3万円程度が相場となっています。一方で、ブーケやプチギフト、ペーパーアイテムには設定していないところが多いようです。結婚式場の料金表や規約に、内容や金額などの詳細が記載されている場合が多いので、確認してみましょう。


「自分の好きなものを取り入れたいのに、持ち込み料が設定されていて自由に持ち込めない!」というお声を聞くこともありますが、そもそもなぜ持ち込み料は設定されているのでしょうか?


佐伯さんフォト1

◆なぜ『持ち込み料』はかかるの? 結婚式場運営の構造から考える

持ち込み料について考える前に、まず、結婚式場がどのような仕組みで運営が成り立っているかをご説明しましょう。


結婚式場を運営していくうえで必要なものは、大きく分けると①建物②サービス(人件費)③アイテム(ヘアメイクやカメラマンなどの外部クリエイター含む)の三種類となります。 これらにどのように経費がかかり、どのように利益を得ているのでしょうか。


①建物
建物には、土地代や家賃のほかにも清掃や修繕など、いろいろと維持費がかかります。そのため、お客様には『会場使用料』といった形で費用を請求することが多くあります。
②サービス(人件費)
質のよいサービスを提供するためには、ウエディングプランナーやサービススタッフ、インフォメーションスタッフ、聖歌隊など、上質なオペレーションに向けて安定した人材を抱え教育していく必要があり、そこには人件費がかかります。
③アイテム(ヘアメイクやカメラマンなどの外部クリエイター含む)
アイテム関係には、仕入れ値にいくらかのマージン(利益)が上乗せされています。この上乗せした利益を、②のサービス(人件費)に充てている結婚式場は少なくないでしょう。 海外では、ホテルやレストランでチップなど『人が動くこと(サービス)に対して料金が発生する』という概念がもともとありますが、日本ではそのような価値観は希薄でなじみがないため、煩わしさをなくすためにそれぞれのアイテムのマージンに人件費などの運営費用を薄く按分してきた、という歴史的背景があります。


提携以外のアイテムを持ち込むとなると、この③の利益がなくなり、②の人件費に充てる費用が捻出できなくなって、サービスの質が低下してしまう、というサイクルに陥ってしまいます。そのため持ち込み料は、おふたりの結婚式の品質を担保するために必要な費用、といえるでしょう。


◆多くの結婚式場が提携先を決めている理由は、結婚式のクオリティを高めるため

結婚式場は決して持ち込みを否定しているわけではないのですが、実は提携先を決めていることにも理由があるんです。


結婚式場は『お部屋をご利用いただく』だけのものではなく、『その空間での体験価値』を商品としています。この結婚式場で一日を過ごすことで、どのような滞在価値を提供できるのか。もちろんおふたりにとって特別な一日をお任せいただくのですから、なるべく美しい世界観を体現できるコンテンツを整えたいと、日々、クリエイターたちとのやりとりや、新商品の開発などをしながら、『結婚式を形創るものたち』を、『ハード(建物)とソフト(コンテンツ)両面でひとつの提供価値』として磨き続けています。


その影には、提携先のドレスショップやフラワーショップ、写真や映像などさまざまなパートナー企業の仕入れやスキルアップの努力があるのです。


規模にもよりますが、大抵の場合所属組織の違う100名前後のスタッフが関わりながら心をひとつにして、おふたりの結婚式に向き合っています。1分1秒の判断の遅れが仕上がりを左右するとてもセンシティブな結婚式という現場を、たくさんの数のスタッフが同じ足並みでミスなく進め、その式場が掲げる"美しい結婚式"に対しての理念や哲学を理解しながら、高品質なものに磨き上げていくのです。 それにはチーム力と、それを成し遂げ続けていく体制作りも結婚式を形創る大切な要素のひとつとなり、それを維持するためには『提携』という形で常に連携することも必要なのです。


佐伯さんフォト2


◆持ち込む? 持ち込まない? 理想の結婚式をかなえる方法


それでも、できるだけ持ち込み料を払わずに理想の結婚式をかなえたい......と考える方もいるはず。実は、この問題を回避する簡単な方法がふたつあります。


ひとつ目は、結婚式場を決める際、建物のデザインや雰囲気、料理などだけでなく、提携先のドレスショップ、フォトやムービー、フラワー、ヘアメイクなどのクリエイター、引出物のラインナップなど、この辺りまでひと通り確認すること。申し込み前に品質を自分の目で確認して、思い描く結婚式をその場所でかなえることができそうか、ハードとソフト両方の視点で確かめていただきたいと思いますし、不安があれば持ち込みも含め契約前に相談しお互いが納得できるすり合わせをしてもよいのではないかと思っています。


もうひとつは、結婚式を『結婚式場ではないところから選ぶ』ということです。実は結婚式の準備は、結婚式場ではなく、好みのクリエイターやプロデュース会社、また、私のようなフリーウエディングプランナーからスタートさせるという選択肢もあります。ドレスにこだわりたいならドレスショップやスタイリストから、写真にこだわりたいならフォトグラファー(カメラマン)から、そして、トータルプロデュースを求めるならウエディングプランナーから、というように、おふたりが一番こだわりたいポイントから優先して探し、最後にそれをかなえるための会場を決める、という方法です。


両者ともにメリット・デメリットはありますが、結婚式場ではその世界観にそったコンテンツがパッケージされているので、手配もスムーズ、アイテムによってはコストも抑えられ、場に慣れた人たちがつつがなく安全に寄り添ってくれる安心感と質の高さがあります。

フリープランナーやフリーのクリエイターに依頼し式場ではない場所で行う場合は、持ち込みも含め自由度の高い結婚式はかなうと思いますが(ちなみに、フリープランナーに依頼し式場で行う場合もあります)、会場の設備やスタッフのスキルなど、式場では当たり前のように担保されていたものが必ず整うという保証はなく、同じ質を求めたらかえってコストがかかる、という可能性もあります。でもこれは既存ブランドで既製服を買うのか、オートクチュールの服をオーダーするのかをイメージするとわかりやすいかもしれませんね。



◆最後に


施設の美しさと高品質なサービスの両者を維持することは当然のことですし、大切な結婚式をお任せいただく以上、結婚式会場にはその品質を追求し続ける責務があります。ただ、私たち事業者が共通して持っているのは『よい結婚式を挙げていただきたい』という思い。
そのためには時代の価値観に合わせて変化していく柔軟性は必要ですし、事業者側も敏感にお客様の声に耳を傾け、品質を担保しながら、お客様のご希望に添える形を模索しなくてはなりません。
結婚式の文化は、人間が長い歴史の中で育み続けてきたもの。人が人を想う心が交差する美しい時間です。みなさんも、一緒にこの素晴らしい文化を育てていただけたら嬉しいです。



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結婚式評論家 佐伯エリ

結婚式場に約15年勤務後、フリーウエディングプランナーとして独立。現在はウエディングプランナーと並行して、ブライダル関連企業にて人材育成コンサルティングのほか、ブランドプロデュースや商品開発、撮影のアートディレクション、イベントやショー、ライブステージの演出なども手がける。

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