第二章 森の出会い

小さな少女には夢がありました。

大人になったら絵本で見るようなお姫様になって、

大好きな王子様と結婚する事。

きれいなレースがいっぱいついた綿菓子みたいにふわふわの真っ白な

ウエディングドレスを着て、森の結婚式場でみんなにいわってもらうこと。

少女はいつも、森へ来ると大好きな絵本を広げて結婚式の夢を語りました。

アンジェは、赤いぐみの実をかじりながら、

長い耳をピンと揃えて少女の話をじっと聴いておりました。

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