『メリーベリーラブ』夏凛(今田美桜)とユビン(チ・チャンウク)の“お酒ヘルメット”からの気づき――“「恋愛」と「結婚」の差”とは?

2026/11/05 更新
こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。

今田美桜さんと韓国人俳優のチ・チャンウクさんがダブル主演作する『メリーベリーラブ』。第3話が10月21日(水)に放送されました。

韓国で空間プランナーとして成功していたイ・ユビン(チ・チャンウクさん)は、ある事件がきっかけで地位も財産も失ってしまい、なんとか挽回するために日本の小さな島へ渡ります。そこで出会ったのが、亡き祖父の遺志を受け継いで大切にイチゴを育てている農業女子の白浜夏凛(今田美桜さん)。

紆余曲折を経て、ユビンは夏凛がひとり暮らしする一軒家で同居することに。たびたび衝突していたふたりでしたが、少しずつ互いの理解を深め、惹かれ合っていくロマンティック・ラブコメディです。
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夏凛がお酒を飲まない理由


第3話のラストで描かれたのは自宅でお酒を飲むシーン。

ユビンがふたりで飲もうと缶のお酒を2本用意するも、夏凛は「ストレスを受けたり感情が高ぶったりすると、一時的に神経がショートして身体のスイッチがプチっと切れちゃう」という持病があるため、お酒を飲まないようにしていたそう。

ただ、ユビンの気持ちを無下にしないために、夏凛は自宅にあったヘルメットを被って、「私の“盾”みたいな感じ。倒れると困るから」と説明しつつ、久々にお酒を飲むことに。

缶をプシュッと開けて乾杯。「うほ~、久しぶりだ~」「久しぶりだからすっごくおいしい」とうれしそうにする夏凛の様子からは、お酒は好きだけれど、ずっと我慢していたことがわかります。こうして至福の時間をふたりで共有したのでした。

そんななか夏凛が、「私ね、昔からずっと迷惑な存在だったの。いつ発作起きるかわかんないから、まわりに心配ばっかりかけて、それがイヤでたまんなかった」とこれまでの葛藤を吐露すると、それに対してユビンは真っすぐな気持ちを伝えるのです。

「誰かに頼ることは迷惑じゃない。俺がそばにいる。もし倒れても俺が支える。出会ったばかりの頃に、畑でそうしたように抱き留めてやる。つまり君にはヘルメットは不要だ。俺には迷惑じゃない」

その言葉を聞き、「信じてみる」とヘルメットを脱ぐ夏凛。嬉しさから感情が高ぶったのか、夏凛は静かに気を失ってしまうものの、ユビンの肩にコテンともたれかかり、穏やかな時間が流れていくのでした。

ネガティブな要素もパートナーと共有する


さて、結婚を前提に交際中のパートナーがいるみなさんは、この夏凛とユビンのシーンをどう感じたでしょうか?

筆者は“「恋愛」と「結婚」の差”が詰め込まれたシーンだと感じました。

極論を言うと、「恋愛」は恋人同士で楽しいことやうれしいこと共有していくだけでも成立するものです。例えばふたりでお酒をたしなむといった時間の共有は、「恋愛」の醍醐味と言えるでしょう。

ただ、何十年と生活を共していくパートナーになる「結婚」は、楽しいことやうれしいことを共有するだけでは、成立しない場面が多々訪れるかもしれません。

悩み、つらさ、悲しみ、不安、苦労なども共有して、そういったネガティブな要素もふたりで背負っていくのが「結婚」だと筆者は考えています。

もちろん「恋愛」の段階でも、そういったネガティブな要素も恋人と共有しているカップルはたくさんいるでしょう。とはいえ、やはり「恋愛」の場合はポジティブな要素だけを共有していくだけでも、交際は成立すると思うのです。

ですから、楽しいことだけでなく大変なことも共有していくのが、“「恋愛」と「結婚」の差”だと言えるのではないでしょうか?

結婚生活における大切なマインドセット


ユビンの「つまり君にはヘルメットは不要だ。俺には迷惑じゃない」といった言葉には、まさに楽しいことだけでなく大変なことも共有していくという意志が感じられました。

お酒を楽しむというポジティブな要素だけでなく、病気の不安や苦労といったネガティブな要素も、ユビンが「迷惑じゃない」とはっきり言いきってくれたことで、夏凛は信頼し、安心できたのでしょう。

ネガティブな要素もきちんと共有し、支え合う――結婚生活における大切なマインドセットを気づかせてくれるシーンだったのではないでしょうか?

ちなみに夏凛とユビンはまだ恋人同士にもなっていません。これから恋に発展していきそうな恋愛未満のふたりです。

けれどそんな段階からユビンは、くしくも結婚生活に大切な気持ちを示していたわけで、こういうことを言ってくれる相手なら、夫婦になってもうまくやっていけるだろうと思わせてくれました。

読者のみなさんも、人生の酸いも甘いもパートナーと共有して助け合っていこうという気持ちを持つことで、結婚後も幸せな夫婦として、末長く人生を共に歩んでいけるようになるのではないでしょうか?


ドラマから読み解く恋愛についてのコラム一覧
堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。
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