時計ジャーナリスト 篠田哲生Selection 【Vol.3】二面性の深みを楽しむ「ジャガー・ルクルト」

時計は社会生活に欠かせない道具だが、“人生という時間”を可視化する役割もある。つまり時計とは、ふたりで過ごした思い出を刻んでいくものでもあるのだ。だから結婚という人生の大きな節目に、素敵な時計を手に入れたい。
それはふたりで歩むこれからの時間を、大切にしていきたいという意思表明になるだろう。



唯一無二のタイムピース「レベルソ」の誕生


JAEGER-LECOULTRE(ジャガー・ルクルト)レベルソ

“二面性がある”という言葉には、ちょっとネガティブな印象がある。しかし繊細そうに見えて実は熱血漢だったり、ツンと澄ましているけど実は社交的であったりというような、いい意味での二面性があるのなら、むしろそのギャップが好感につながることもある。二面性も使い方次第では、むしろ魅力を深めるスパイスになるのだ。

 そう、時計の話である。

時計の顔は時分針がついている表面であり、裏面は目に触れない場所。それが常識だが、JAEGER-LECOULTRE(ジャガー・ルクルト)レベルソ」だけは例外だ。この時計は1931年に生まれた。そのきっかけは英領インドに駐留していた英国軍将校の「ポロ競技中に風防が割れない時計が欲しい」という注文だった。JAEGER-LECOULTRE(ジャガー・ルクルト)は、その答えとして時計の本体を反転させて風防を内側に収めるという特殊なケースを考案。それこそが世界初の二面性ウォッチの誕生となった。

JAEGER-LECOULTRE(ジャガー・ルクルト)




気分やシーンにあわせて使いわけて


それから90年以上たった現在でも、レベルソは稀有な二面性ウォッチとして人気を集めている。しかもJAEGER-LECOULTRE(ジャガー・ルクルト)の卓越した技術力と審美性によって、さらに二面性の魅力が向上。ケースの裏面にも機構を組み込むことで、さらに多彩な二面性を楽しむことができるようになった。

「レベルソ・トリビュート・デュオ・スモールセコンド」は、ケースを反転させると、もうひとつの時分針が登場するというデュアルタイムモデル。裏面を旅先の時間に合わせておき、目的地に到着したらケースをくるりと反転させるというのが正しい使い方だ。しかし表面と裏面で文字盤の色が異なるので、表示時刻は同じにしつつ、ファッションに合わせて表面と裏面の色を使い分けるというのも楽しいだろう。

JAEGER-LECOULTRE(ジャガー・ルクルト)レベルソ・トリビュート・デュオ・スモールセコンド


レベルソは女性からの人気も高いモデルだ。「レベルソ・クラシック・デュエット」は、表面と裏面で表示する時間は同じだが、時計そのもの表現が異なる。表面はシンプルなクラシカルなデザインだが、ケースを反転させるとドーフィン針やダイヤモンドで装飾された華やかな時計へと変身する。そのためビジネスなどのオンの時間とオフの時間で時計を反転させて使い分けるというような楽しみ方ができるのだ。

JAEGER-LECOULTRE(ジャガー・ルクルト)レベルソ・クラシック・デュエット




エングレービングで想いを封じ込めて


JAEGER-LECOULTRE(ジャガー・ルクルト)エングレービング

レベルソには、「レベルソ・トリビュート・スモールセコンド」のように、裏面がそのままプレーンなケースバック(ソリッドバック)になっているタイプもある。とうぜん裏側に機能はないのだが、ソリッドバックならではの楽しい二面性がある。

実はここにエングレービング(彫金)でメッセージやイニシャルを彫り込むことができるのだ。しかも購入後でもエングレービングができるので、子供に時計を譲るときに改めてメッセージを入れることも可能。子供が描いた絵なども彫金することができ、まさに“絆の象徴”になるだろう。

JAEGER-LECOULTRE(ジャガー・ルクルト)エングレービング

二面性とは、その人や物の奥行きを示すものでもある。相手と深く付き合っていくなかで、知らなかった新しい面を見つけることは、むしろ幸福な喜びなのかもしれない。JAEGER-LECOULTRE(ジャガー・ルクルト)レベルソ」は、二面性の豊かさ、楽しさ、驚きを表現した時計なのである。



篠田哲生セレクトウォッチ


レベルソ・トリビュート・デュオ・スモールセコンド
JAEGER-LECOULTRE(ジャガー・ルクルト)レベルソ・トリビュート・デュオ・スモールセコンド

1931年に誕生した初代モデルへの賛辞(トリビュート)を込めたモデルで、初代と同じくドーフィン針やバーインデックスを採用。ケースを反転させると第二時間帯表示が現れ、さらに昼夜がわかるナイト&デイ表示も加わる。ストラップはアルゼンチンのポロ用具メーカー、カーサ・ファリアーノがデザインしたものだ。手巻き、SSケース、ケース縦47×横28.3㎜。¥1,944,800

▼詳細はこちら
https://www.jaeger-lecoultre.com/jp-ja/watches/reverso/reverso-tribute/reverso-tribute-duoface-small-seconds-stainless-steel-q3988482

レベルソ・クラシック・デュエット
JAEGER-LECOULTRE(ジャガー・ルクルト)レベルソ・クラシック・デュエット

直線と曲線を巧みに融合させたデザインはアールデコ様式とよばれ、1920年年代のパリで流行したスタイル。普遍的な美しさがあり、誰からも好まれる。表面は2針ノンデイトのシンプルなデザインだが、ケースを反転させて裏面にすると、ケ-スの上下にダイヤモンドがセットされた華やかな時計に変身する。女性モデルは、裏面も表面と同時刻を表示。
手巻き、SSケース、ケース縦34.2×横21㎜。¥1,641,200

▼詳細はこちら
https://www.jaeger-lecoultre.com/jp-ja/watches/reverso/reverso-classic/reverso-classic-duetto-stainless-steel-diamonds-q2668432

レベルソ・トリビュート・スモールセコンド
JAEGER-LECOULTRE(ジャガー・ルクルト)レベルソ・トリビュート・スモールセコンド

初代へのトリビュートモデルで、文字盤の深みのある美しい色彩が洗練した雰囲気をつくっている。裏面がソリッドバック式で、ケースは8.51㎜厚と薄型化。スーツの袖口にもすっと馴染むプロポーションとなった。手巻き、SSケース、ケース縦45.6×横27.4㎜。¥1,540,000

▼詳細はこちら
https://www.jaeger-lecoultre.com/jp-ja/watches/reverso/reverso-tribute/reverso-tribute-monoface-small-seconds-stainless-steel-q397848j





writer-篠田 哲生

篠田 哲生氏
1975年千葉県生まれ。2002年に独立し、時計記事の取材や執筆を始める。
時計学校を修了し、スイスやドイツへの取材経験も豊富。
近著の「教養としての腕時計選び」(光文社新書)は、韓国と台湾でも翻訳版が出版された。

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