結婚って、どうしてしなければならないのでしょうか。
私は、結婚した男性の性格が突然変わって暴力的になったり、「不倫は文化だ!」とか言い出したらどうしようと思うと、なかなか結婚に対してポジティブなイメージが持てません。
こういうときは、既婚男性が実際にどんなことを考えているのか、ホンネを聞くのが一番! ということで、5人の既婚男性に結婚生活のアレコレをインタビューをしてみました。
株式会社Rockaku 森田哲生さん
はじめにお話を伺うのは、株式会社Rockakuの代表でありコピーライターの森田哲生(@Rockaku)さんです。
コピーライターの傍ら、「怪談.ppt」というパワーポイントを使って怪談をするイベントを開催したり、俳句や川柳のようにラップをたしなみたいと思っている大人向けのイベント「実践ラップ講座」を企画されたりと、アクティブに活動されています。
これは、奥さんそっちのけで仕事をしているに違いない......!
ーー結婚されて何年になりますか?
3年くらいですかね。付き合ってから結婚までが長かったんです。12~3年付き合ってました。
なので、結婚した自覚を持つためにやたらと「妻」って呼んでました。
ーーもうすぐクリスマスですが、森田さんってサプライズとかしなさそうですね。
バレちゃうからね......。
奥さんが「クリスマス、別に何もしなくていいじゃん」て言い出したんですよ。僕も、確かになと思って「今後クリスマスは何もしない!」って決まったんです。
でもいざ当日になってみると、さすがに何もしないのはなあと思って、ちょっとしたプレゼントとケーキを買っていったんです。そしたら奥さんが「裏切り者! 私は何も用意してない! 不意打ちはなしでしょ!」って(笑)。
そんなことがあったから翌年は何も用意しなかったら、今度は奥さんが用意してて、タイミングがいつも微妙にズレてしまう「クリスマス現象」が起きました。
ーーなんだか夫婦で考えが似てますね!
似てるというより、長い間一緒にいるから似てきたって感じ。
もともと性格は正反対の人間で、よく一緒にいるなあと思うくらいだったけど、今ではライブとか一緒に行っても「このバンドって、もともとどっちが好きだったんだっけ?」みたいなことが良くある。
そうやってお互いの趣味とか嗜好に近づいていくけど、でも絶対に一緒にはならない。合わせるのが苦じゃない相手なんだよね。そういう人と一緒にいるから結婚してストレスが減った気がするかな。
ーーありがとうございました!
お互いに気を使ったり、どちらかに合わせることが結婚において大切なことの一つだと思ってましたが、考えが似ている相手といると、ストレスがないし、生活が楽しそうですよね。あと、シブめのネクタイが最高でした。巻いて帰りたいくらいでした。
shin5さん
続いて、以前Kekoon(ケコーン)でカツセさんとの愛妻家対談もしたshin5(@shin5mt)さんです!
家族とのほのぼのした日常を描くツイートが相変わらず大人気ですが、微笑ましい家族のエピソードや、奥さんへの愛を語るツイートは、きっとビジネス的なやつに違いない......と性格の悪い部分が出つつ、インタビューさせていただきました。
ーーエピソードって、全部事実なんですか。
事実ですよ! 話を盛ることは無いですね。
ーーよかったです......。お子さんがいらっしゃいますが、夫婦2人だけで出かけることとかもあるんですか?
ほとんどないです。でも2人で出かけるときは雑貨屋さんによく行くかな。子どもがいると、お店のものを触っちゃったりするので。
でもやっぱりどこに行くにももう、子どもがいないと寂しいんですよね。二人でデートしたとしても、子どもと行けそうなところがあったら、後日に子どもを連れて遊びに行きますね。
ーー......水玉ネクタイ、いいですよね......。
え? ああ、これですか?
ーーはい......似合ってます......。
ああ、ありがとうございます......あの、取材は......?
ーーああ、すみません、戻りますね......。家事を手伝うことはあるんですか?
結構ひんぱんに......。土日と、平日の夜とかも、食器が洗ってなかったり、洗濯物が畳んでなかったりしたら手伝っています。
前はやってもらうことが当たり前だと思ってたんですが、育児しながらだとやっぱり大変ですし、無理はさせたくないのでなるべく手伝っています。彼女を喜ばせることがしたいんですよね。
ーーなんでそこまで献身的になれるんですか!?
単純に、一緒にいて楽しいから、かな。友だち感覚みたいのが続いているところもあるのかもしれないんですけど。そういう人と毎日一緒にいられるっていうのが一番のメリットだと思うんですよね。
ーーありがとうございました!
初めてお会いしたのですが、幸せオーラが眩しくて溶けそうです。あんなにストレートに「一緒にいて楽しいから」とか言われると、なぜかこっちが照れてきます。奥さまのことを想って、家事や育児を手伝っている理想の旦那さんでした。
株式会社LIG ナッツさん
続いてウェブ制作会社・株式会社LIGで広報と自社メディア「LIGブログ」の編集長を務めるナッツ(@nuts612)さんです。「うぇーい」を連発するなど、いわゆるパーティピーポーです。
ーー結婚されて何年になりますか?
ちょうど2年です!
ーーあんまり家庭的な雰囲気がないナッツさんですけど、サプライズとかするんですか?
しようと思ってるんですけど、なかなかうまいことできないんですよ。隠すのがヘタだから(笑)。でも、誕生日や記念日には絶対に手紙を書いてます。
今年は、ディズニーランド行きたいって言ってたから、連れて行こうかな。
ーー結婚してから変わったことはありますか?
クラブに行かなくなりました(笑)。
今までは友だちと飲んで朝帰りってことが多くて、結婚してからも続けてたんですけど、「結婚って何なんだろう」と言われて何も言い返せなくて。今は相当な理由がない限りは、朝まで飲むなんてことはなくなりました。
友だちと飲んだり、遊んだりする時間も大事なんですけど、それより妻といる時間の方が安らぐというか、オフの自分になれるから、その時間も大切と思うようになったので。
ーーネクタイゆるめるの、すてきですね......。
え?
――ちょっと動画で撮っていいですか......。
いや、あの......。
ーーありがとうございました!
奥さんといることで「オフの自分になれる」っていいな......。私には実家ぐらいしかオフになれる場所がないので、うらやましい限りです......。
そして記念日には手紙を書いているなんて、すてきすぎる! クラブとか言いだすからどんだけチャラいのかと思ったけど、雰囲気とのギャップに心を打たれてしまいました!
カツセマサヒコさん
続いて登場していただくのは、編集プロダクション・プレスラボのライターであるカツセマサヒコ(@katsuse_m)さんです。
爽やかな見た目とは裏腹に、寝る時間以外はずっとツイッターを見ているツイ廃(ツイッター廃人)です。ツイート内容も既婚者にあるまじき女の子との妄想ネタばかりという方なので、きっと奥さんを泣かせているに違いない......。そしてネクタイ緩めるところも最高に違いない......。
ーーよろしくお願いします! あの、さっそくなんですけど、スーツ着てこいって言ったのはこっちなんですけど、その、ネクタイとか、いらないんで! ゆるめてもらっていいので!
え、そうなんですか。
ーーたまらん......。
いや、あの、インタビューは......?
ーーあ、はい! カツセさんは結婚されて何年になりますか?
2012年の2月に入籍したので、もうすぐ4年ですね。
子どもは今年の1月に生まれたばかりです。
ーー結婚してから関係は変わりましたか?
結婚してもとくに変わらなかったんですけど、子どもができてからは妻を子どもに取られちゃってて......(笑)。知り合いの子どもとか、一回寝たら8時間くらい寝るのに、うちの子は芸能人みたいに3時間くらいで起きちゃうんですよ。よく泣くし、抱っこが大好きなので、二人の時間はほとんど取れなくなりました。子どももめちゃくちゃかわいいんですが、デートもできないのはさみしいなぁと......。
ーーやっぱり喧嘩とか絶えないんじゃないですか?
喧嘩はあまりしないんですけど、ライターに転職するときはかなり言い合いになりました。普通のカップルだったら「別れる」という選択肢になるようなレベルの言い合いでしたけど、結婚すると、書面一枚書いただけで責任が違ってくるんです。「ずっと一緒にいる」というのが大前提だから、どんなに言い合いになってもお互いが良い方向になるように話し合います。
きれいな人とか、ステータスがある人や、収入がある人、いろいろな女性がいますが、最後の最後まで肯定してくれる女性は、奥さんだけじゃないかなと。なんだかんだリスペクトしてくれるし、メンタル弱い僕を支えてくれてるので、ほかの人じゃダメだと思います。そういう意味では、心の支えができたっていうのが最大のメリットかも。
ーーありがとうございました!
私もメンタル弱いので、そういう旦那さんができたらいいなって思えました。あとネクタイ最高。
株式会社ビットエー 中村健太さん
最後に登場いただくのは、株式会社ビットエーのCMO(最高マーケティング責任者)をされているWebディレクターの中村健太(@cafekenta)さんです。
日本ディレクション協会で会長をされていたり、『第一線のプロがホンネで教える 超実践的 Webディレクターの教科書』を出版されていたりと、かなりお忙しそう。どういった結婚生活を送っているのでしょうか。そしてどうやってをネクタイ緩めているのでしょうか。
ーーすてきなネクタイですね......。
え、ありがとうございます。
ーーちょっと緩めてもらってもいいですか......。
え、なんで?
ーーいいから。早く。
ーーはあ......いい......。
え、なんですかこの取材......。
ーーああ、そうですね、取材、しましょうか。
いやぜひお願いします。そのために呼ばれたので。
ーー中村さんは結婚されてどのくらいになりますか?
12年になりますね。大学卒業してすぐ結婚したんですよ。
ーー関係性は付き合ったときから変わりましたか?
うーん。30歳超えてから、嫁の手をつなごうとすると嫌がられるようになりました(笑)。
あと子どもがいるし、2人で出かけることは少なくなりましたね。 とはいえ、子どもと一緒に出かけると僕も全力で遊んじゃうので嫁が退屈そう。なので、回数は減りましたがたまに2人で出かけるようにはしていますよ。
実は結婚したときはコーヒー屋の店長をしていて、とにかくお金がなかったんです(苦笑)。で、ある日嫁がアフィリエイトを始めたんですね。家計の足しに......って。そしたら、それがソコソコ上手くいっちゃって。それで嫁に「教えてくれ!」とお願いしたのが、僕のWeb業界でのキャリアスタートだったりするんです。
なので今でも仕事の相談は嫁にしますし、アドバイスももらっています。仕事でもプライベートでもそばに共有できる人ができたっていうのは、結婚してよかったと思う点ですね。
ただ、昔と比べると妻との関係性は変わりましたね。単純に「好きだーー!」という対象ではなく、生きていく上でいないと困るパートナーになった。という感じでしょうか。
ーーありがとうございました!
Webディレクターになるキッカケが意外すぎてびっくりしたし、ネクタイ最高すぎる......なんなの......。仕事でもプライベートでも相談したり共有したりできる人、あとネクタイを目の前でゆるめてくれる旦那さん、私もほしいです......。
......ということで、5人の既婚者にインタビューさせていただきましたが、ひとつ、わかったことがあります。
私、ネクタイを緩めている既婚者が好きだ。
本当にすみません、実はインタビュー中もネクタイを緩めるシーンを見るたびに「最高」という二文字しか浮かんでこなくなり、この記事もボイスレコーダー頼みになってました。改めて写真だけ見返してみてもらえません? 文章どうでもいいくらい、喉元に釘付けになるんですけど。
結婚はメリットやデメリットがいろいろあると聞きますが、そんなことよりも、ネクタイを緩めるところを間近で毎日見れるなんて、結婚最高すぎるんじゃないでしょうか。
付き合って長い彼氏がいるけど結婚するか迷っているという女性陣の皆さん、もうつべこべ言わずにたくさんのネクタイを抱えてさっさと結婚してください! 応援しています!!
■結局、結婚のメリットって何だと思う?
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