
祭壇の前で待つ花婿のもとへ、花嫁がバージンロードを歩くときの「魔除け」として用いられていたとされるウェディングベール。かつては魔除けの意味があったベールも、現在では素材やデザイン、長さもさまざまなものが登場しています。ここではベールの長さや素材、デザインのタイプなどを解説します。
■ベールの長さ
そもそもウェディングドレスが主役で、それに合わせる小物としてのベールはドレスとのコーディネートを考えて選ぶのが大切です。長さのチョイスが大きなポイントとなりますが、ベールの長さは大きく分けると、床まで届く「ロングベール」、腰位置前後の丈の「ミディアム(ミドル)ベール」、肩から背中までの「ショートベール」があります。
■ベールの種類
デザインは大きく分けて2種類。もっともポピュラーなベールは「フェイスアップベール」呼ばれる顔を覆い隠すタイプ。挙式でベールダウンの演出を取り入れたい場合は、フェイスアップベールを選びましょう。
顔を隠さず、すっぽりとかぶるタイプが「マリアベール」です。聖母マリアさまがつけていたことからネーミングされました。レースなどで縁取られているため、顔まわりを華やかに美しく見せてくれます。
■ベールの素材
ベールの素材には、チュールやオーガンジー、レース、シルクなどさまざまです。透け感のあるチュール素材が一般的ですが、ウェディングドレスの素材や色味、挙式会場との相性をしっかり考えて選びましょう。