メイキング|【VOL.1】ランジェリー・クリエイター イェガー千代乃アン|ウエディングアーティスト
某月某日 レフェクチュールにて・・・
上質感あふれるオートクチュールのドレスが揃う「レフェ・クチュール」で、ドレスをセレクトする千代乃さん。真っ先に手にしたのがチュールを緻密に重ねたボリュミィなドレス。自分で試着し、着心地を実感した上で、その場でデッサン!「ロマンティックで個性的なデザインがひらめきました!」
ドレスから感じたインスピレーションをもとに、「ここはレースを使って、ここはサテンでパイピング...」と、イメージを膨らませる千代乃さん。
1週間後 アトリエにて採寸、製作開始・完成
アトリエにてモデルの採寸。全身15カ所以上のサイズを測っていきます。バストも左右で大きさが違うため、高さから幅まで細かくチェック。
完全に身体にフィットさせることで、食い込みや締め付けがなく、着たときのズレの心配もなくなるのです。そして、千代乃さん本人の手で製作がスタート。
6週間後 いよいよ撮影当日
制作開始から1カ月後。世界にひとつだけのランジェリーが出来上がりました。ロマンティックなスカートに合わせて完成したのは、バストをエレガントに浮かび上がらせるビスチェ。ドレスのウエスト部分となじむように、シャーリングを丁寧に施した点もポイントです。胸の位置を合わせて千代乃さんみずからがモデルにフィッティング。細かい採寸のおかげで身体に吸い付くようにフィットし、まさにドレスを「着こなしている」という雰囲気が漂います。
撮影では兼島さんも加わり、ネックレスやヘッドコサージュなどでエレガントにコーディネート。プロの手により美しい花嫁が完成していく様子に撮影クルー全員が大興奮の一日となりました! 千代乃さん手書きのデザイン画はモデルを務めてくれたHONAさんにプレゼント。「最高の思い出です♪」
千代乃さんのビスポークによるランジェリーが誕生するのは自宅の一角にあるアトリエ。天窓から光が差し込む穏やかな空間です。
「天井や床には木を使って自然の中にいるイメージを大切にしています。心地よい気分でいられるよう、アロマキャンドルを焚いるのですが、最近のお気に入りは『ジョー マローン ロンドン』」
壁には自身で描いた絵やデザイン画が飾られ、美しい生地がセンスよく並んでいます。
「年に2、3回は生地を仕入れに、ヨーロッパへ行きます。パリではレース、ロンドンではランジェリー用に開発された肌なじみのいいシルクがお目当て。肌にあてて心地よいものや合わせやすい色を実際に見て、触れて選んでいきます。今回のコラボ企画で誕生したランジェリーも海外の生地で仕立てた贅沢なものばかり、ぜひお楽しみに!」
最高級の品質と技術で仕立てられたオートクチュールのドレスを提案する「レフェ クチュール」。デザイナー・松村ひとみ氏が、フランスやイタリアのアトリエで創り上げるドレスは、エレガントでロマンティックな上質感が特徴。顧客には女優やモデルをはじめ多くのセレブが名前を連ねる。
「レフェ・クチュール」
東京都渋谷区恵比寿西1-22-5
TEL03-3780-0577
http://www.lesfees.co.jp
イェガー千代乃アン/東京生まれ。幼少期はロンドンやニューヨークで過ごす。ビスポークによるランジェリー制作にこだわり、2012年には英国デ・モントフォート大学でファッション・ボディウェアの修士号取得。着る人個人の体型、ライフスタイルや好みに合わせた緻密な制作過程と「粋」を感じるハイセンスなデザインが多くの女性たちを魅了している。また、パリで毎年開催される見本市をサポートする「コンセプト・パリ」を日本で紹介している。
兼島裕美/Sai Coordination代表。美容関連の仕事を経てウエディング業界に携わる。2006年から3年間「フォーシス アンド カンパニー」取締役副社長を務める。09年「レフェクチュール」エグゼクティブアドバイザーに就任。その一方、婚礼司会、ウエディングコーディネーター、ドレスアドバイザーなど幅広く活躍。