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各界のプロフェッショナルが語る、最強ウェディングノウハウ。プレミアム花嫁塾。ゲストの“記憶に残る”、結婚式の美食メソッド - 来栖 けい(美食の王様)

結婚式の料理は、事前に試食&ランクアップさえすれば安心?

208.JPG結婚式でおもてなしの要となる「料理」。マイナビウエディング プレミアムヴェニュー編集部が以前に未婚・既婚男女に行った調査では、「結婚式の料理でゲストに喜んでもらうため、何をしますか? 何をしましたか?」という質問に対して、未婚では「事前の試食」が1位。既婚では「料理のランクを上げた」という回答が1位となりました。


ただ、試食をして「美味しかったね」と満足してそれでOKでしょうか? さらには、高ければ高いほど喜んでもらえるのでしょうか。そんな疑問を解決すべく、"美食の王様"の異名を持つ来栖けいさんに、試食時やコースを決める際のポイントを教えていただきました。


◆ただ食べるだけはNG! 試食ではゲストの顔を思い浮かべて
来栖 「ほとんどの方は事前に試食をすると思います。そのときに、シェフに対して自分たちの思いを叶えるためのリクエストができるかが鍵です。そのための試食のはずなのですが、プロを相手に味の評価なんてなかなかできないし、よほど料理の知識がない限り調理法の変更を依頼するなんてさらにハードルが高い。そこで重要なのが、『自分たちの思いをどう伝えるか』です。

料理が自分たちのイメージと違ったり、味つけや食材が何だか微妙だなと思ったとしても、シェフに『これは嫌。こんな味に変えて』といったことを言うのは単にダメ出しみたいになってしまう。でもたとえば『ふたりの思い出の場所が実はトマト畑だから、ぜひそのトマトを素材やソースに生かして欲しい』のようにふたりだけのエピソードに絡めて要望を言えば、会場側もかなえてあげたいと思ってくれるはず。このように思いを込めた料理を実現してゲストにも喜んでもらうには、"伝え方"も重要だと思います。」


◆ 料理をランクアップする本当の意味
来栖 「僕自身の結婚披露宴では、ワインをふたりの記念の年のもので揃えました。ふたりが生れた年のワイン、出逢った年のワインというように。そしてそのワインに合ったメニューをリクエストすることによって、思い通りの料理を実現してもらいました。今回のアンケート結果を見ると、ワンランク高い料理にするという回答が多いですが、単に値段が高い=豪華という理由であれば、少し残念。ゲストひとりひとりのことを想い、さらにふたりらしさにこだわった結果料理がランクアップするのであれば、その方がずっとゲストに喜んでもらえるはずです。最初に"値段ありき"では決してないと思います。」


いかがですか? ここで編集部からのワンポイントアドバイス! 心を込めて結婚式の料理を選んだら、ぜひそのことを式当日にゲストに伝えてみましょう。司会者やウェルカムスピーチ、メニュー表など方法は色々あります。きっとゲストの心に残る料理になりますよ。

Professional of ゲストの“記憶に残る”、結婚式の美食メソッド
美食の王様 来栖 けい

これまでに2万軒以上のお店を食べ歩き、取材を一切しない独自のスタイルを貫く。デビュー作となった著書『美食の王様 究極の167店 珠玉の180皿』(筑摩書房)が話題となり、現在は雑誌やTVなど数多くのメディアで活躍。自らもお店に立つ。