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各界のプロフェッショナルが語る、最強ウェディングノウハウ。プレミアム花嫁塾。結婚前に学んでほしい、最上級&ベーシックマナー - 上月 マリア(紳士淑女教育家)

ウエディングドレスでの歩き方、印象が良くなる3つのポイント【イラスト付】

結婚式でゲストが初めて花嫁を見るのは、たいていチャペルや披露宴での入場シーン。そう考えると、第一印象を決めるのは「歩く姿」。温かな拍手で迎えられる登場シーンこそ、主役として堂々と気品ある姿を見せたいところですが、ウエディングドレスは思う以上に歩きにくいもの。
そこで、ちょっとしたコツで誰でもウエディングドレスですぐに美しく歩けるウォーキング術を、紳士淑女の歩き方の指導もされている、日本プロトコール&マナーズ協会の理事長、上月マリア先生に教えて頂きました!

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◆ 「重心は後ろ」がポイント!背筋を伸ばし、意識はヒップに置きましょう
気品ある姿勢と美しい歩き方は、見る人を魅了することはもちろん実はマナーの視点からも大切なものです。もしも崩れた姿勢でよろけながら歩いていたら、お客様は「具合が悪いのかしら」と心配なさったり、見苦しいと感じてしまうこともあるかもしれません。人に安心感を与え、心地よく感じてもらう。その思いやりこそが、本来、マナーの原点なのですから。

とはいえ、普段着なれていないドレスで美しい歩き方や姿勢を長時間保つのは大変です。代々続くセレブリティの家庭の子どもは、幼少時からドレスウォーキングのレッスンを受けます。その歩き方を一朝一夕に完璧に身に付けるのは難しいことですが、今回は特別に、誰もがすぐにできて歩き方が見違える、簡単な3つのコツをお教えしたいと思います。


1.背筋はまっすぐ
2.意識はヒップ(下半身)に集中する
3.歩幅を狭くしてゆっくり歩く


これだけでぐっと見た目の印象が変わります。結婚式では、緊張してしまって前へ前へと急いで足が出てしまいがち。するとつま先が先に前へ出てしまい、ウエディングドレスの裾を踏みやすい歩き方になってしまいます。ご自身で緊張していると感じたら、意識をヒップに持って行きましょう。自然に気が下がってゆったりとした気持ちになれ、体も楽になりますので、美しい歩き方になります。ゆっくり、そして歩幅を普段より狭めに、と意識することも、ドレスの裾を踏むことを防ぎます。


また、階段を下りる時は、ウエディングドレスの前やサイドではなく、後ろの方を持ち上げるとヒールが引っかからず、前から見たドレスの裾もきれいなままです。

208.JPG◆意外と難しい&評価の分かれ目! 正しい姿勢をキープしよう

既にウエディングドレスの試着に行かれた方ならご存知かと思いますが、ウエディングドレスはとても重たいものです。しかも普段着なれていない衣装なので、歩き方がついつい背中が丸くなったり楽な方へ重心をかけたりしてしまい、気が付くと姿勢が崩れていることもあります。でも花嫁はなんといってもその日の主役。当日は360度見られていると思って間違いありません。しかも好意とはいえいつの間にか写真まで撮られ、SNSなどにアップされてしまうことも。

紳士淑女教育の中には、イブニングドレスを着て2時間立ち続けるレッスンがあるくらい、セレブリティにとっても姿勢や歩き方は大切です。なぜなら、安定した姿勢が見る人にも安心感や信頼感を与えるからです。曲がった背中では、招待したゲストにも「疲れたのかな? 大丈夫かな?」と気を遣わせてしまうかもしれません。そのため、自分が美しく見えるということだけではなく、「見る人に心地よさを与える」というマナーの視点からも歩き方や姿勢は重要です。

正しい姿勢とは、骨が本来の位置にある状態のこと。今回は特別に、1度やるだけですぐに"本来の骨の位置"に戻る方法をお教えします。

~30秒でできる! 骨格を正しい位置に戻す方法~
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①手を組んで上に上げ、かかとを浮かせてぐーっと限界まで背伸びをする
②その状態でグラグラせずぴたっと安定したら、ゆっくりとかかとを下ろす
③つづいて、手も静かに下ろして脇につける

こうすると、足の裏が軽くなっているのが分かると思います。これは骨盤・背骨・首の骨が引き上がっているからです。簡単でしょう? 足の裏がバロメーターになるので、感覚を覚えてキープできるようになればウエディングドレスでも自然と美しい姿勢になっていきますよ。

私の生徒さんの中には、毎日この正しい姿勢を実践して、3カ月で10㎏痩せ、ウエストも10㎝細くなった方がいらっしゃいます。結婚式までのダイエットを兼ねて、今日から意識的に背伸びをしてみてくださいね。

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◆新郎との合図を決めてお互いを思いやりながら歩く
ウエディングドレス姿の花嫁以上に、新郎が緊張してしまうことも多いのではないでしょうか。男性は女性よりもずっと歩幅が大きい上に、緊張して早歩きになってしまい、新婦はついていくのに大変です。それではエレガントに見えませんね。事前の準備として、新郎と並んで優雅に見える歩き方のコツもふたつお教えしましょう。


1.新郎に新婦の歩幅を知ってもらう
2.新郎が早歩きになったときの、新婦からの合図を決めておく


私自身、セミナーでしばしばお話しているのが、男性にはまず女性の歩幅を知ってください、ということ。その違いに気付くと、ほとんどの男性が「女性の歩幅って、こんなに小さいんですね」と驚かれ、一緒に歩くときの速度に気を付けてくださいます。一度あらためて並んで歩いてみて、彼にぜひ貴女の一歩の幅を知って頂きましょう。


それでも当日、つい早歩きになってしまったときのために、組んだ腕を軽く指先で叩くなど、ふたりだけに分かる小さな合図を決めておくことをオススメします。あとはお互いを思いやりながら、ゆったりと歩けば大丈夫ですよ。

最後にワンポイントアドバイスです。万が一、歩いていてウエディングドレスが着崩れてきたり、裾を踏んでつまづいてしまっても慌てず、騒がす、すぐにスタッフの方に助けを求めましょう。あなたは何事もなかったようにすましていてください。それが淑女のたしなみ。周りの方を心配させないよう、そんなときこそ落ち着いていられれば、見る人が見れば感心してくださいますよ。


美しい花嫁になりたいなら、"ながら動作"と"緊張"はNG! そのワケは?

Professional of 結婚前に学んでほしい、最上級&ベーシックマナー
紳士淑女教育家 上月 マリア

(社)日本プロトコール&マナーズ協会理事長。ノブレス・オブリージュアカデミー校長。1992年に内面から自分を磨く紳士淑女教育のサロンを開設し、国際的に活躍する人材を育成している。著書に『気品ある女性の生き方』『日本人の礼儀』『どんな場でも「困った人」にならない気配りの習慣』など多数。

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