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各界のプロフェッショナルが語る、最強ウェディングノウハウ。プレミアム花嫁塾。結婚前に学んでほしい、最上級&ベーシックマナー - 上月 マリア(紳士淑女教育家)

結婚式での新郎新婦の食事マナー、食べる・食べない? お酌は断れる?

ゲストのために料理にこだわった会場を選んでも、主役である新郎新婦はなかなか食事を楽しめない、という話をよく聞きます。そもそも、花嫁花婿は料理を食べてはいけないの? それとも食べないと失礼にあたる? そんな疑問を解決するべくマイナビウエディング編集部が、紳士淑女指導家である上月マリア先生に"結婚式・披露宴中における新郎新婦の食事と乾杯のマナー"について教えて頂きました。

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◆新郎新婦は披露宴中に料理を食べてはいけないの?
披露宴では、着席して食事が始まってからも、ゲストが新郎新婦のためにスピーチや余興をしてくださったり、お祝いを言いに来てくださいますよね。ゲストから常に注目を浴びているため、食事をしているところを見られるのが気になってしまい、「食べてはいけない」というよりも、「食べるタイミングがない」というのが実際のところかと思います。


花嫁花婿が料理に手をつけなくても失礼にはあたりませんし、絶対に食べてはいけないということもありませんが、スピーチや余興をして頂いている最中の食事は避けましょう。フォークやナイフを使う動作が目立たず大きく口を開けずに食べられるように、介添さんに一口大に切って頂くなどし、タイミングを計りながら少しずつ楽しむのは良いと思います。カジュアルなレストランウエディングでしたら、スピーチのとき以外は気軽に料理を召し上がっても大丈夫ですよ。


ただし、花嫁ならエレガントな所作で美しく食べることが大切です。前かがみで頭を下げたいわゆる「犬食い」の姿勢になってしまったりすると、ドレスアップも台無し。テーブルと体の間に拳1~2個分の空間を空け、スープを召し上がる時も胸から少しだけ前に倒すようにしましょう。本を頭に乗せていると想像して、落ちない状態を保って食事を頂く、そのくらいの姿勢を意識してください。また、無闇に食器を触ったり移動させない、動かすならお皿を引きずらないよう少し持ち上げて動かすこと。膝の上にナプキンを敷くのは当然のマナーですが、万が一ウエディングドレスにソースが飛んでしまった場合は、あわてて自分でふいたりせずにすぐに介添さんに伝えましょう。


◆お酒は苦手......。ゲストにお酌されたら、すべて飲まないとダメ?
お祝いの席ではお酌をしにきてくださる方も多く、断るのは失礼だとついつい思ってしまいますよね。しかし、フォーマルなパーティで主役の新郎新婦が酔ってしまうほうが、実はもっと失礼。マナーの観点でいえば大変恥ずかしいことなのです。


乾杯のシャンパンは口を付けるのがマナーですが、それ以降は無理に飲まなくてもかまいません。お酒が飲めないことを事前に会場に伝えて、ソフトドリンクを用意してもらいましょう。お酌が続いてこれ以上飲むと酔いそうだと感じたら、足元にバケツなどを用意してもらい、そっと入れてしまいましょう。お酌をお断りするのは、実はマナー違反ではないのです。グラスの上に手をかざして「ありがとうございます、でも結構です」と、最初に必ずお礼を述べてお断りするのがスマートな方法です。


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◆エレガントに見えるグラスの持ち方や乾杯の仕方って?
披露宴の最初に全員で交わす乾杯のほか、新郎新婦は挨拶にお見えになった方との乾杯の機会があるため、美しいグラスの持ち方ができるようにしましょう。ワイングラスやシャンパングラスは、よく脚(ステム)の部分を持つ方がいますが、これはテイスティングのスタイル。国際的なマナーではボウルの部分を持つのがルールです。あまり神経質にならなくても良いですが、本来はボウルの底に近い部分を軽く自然に持つのが花嫁をエレガントに見せてくれます。


ワイングラスの下に片手を添える方もたまに見ますが、国際マナーでは失礼な行為です。日本では茶器などを両手で持つのが丁寧な所作ですが、欧米では器の下に手を添えることは、「底に穴が空いている粗悪品では?と疑う行為」というのが由来です。グラスは必ず、片手で持つようにしましょう。


なお、格式の高い場所では薄く繊細な上等のワイングラスを使うため、乾杯はグラス同士をぶつけることはせず軽く掲げるだけです。ただし、結婚式での乾杯には、グラスを触れさせた音で「魔を祓う」意味があるとも言われますから、割れないように注意を払いながら、その場の雰囲気に合わせて適応しても問題ないでしょう。

Professional of 結婚前に学んでほしい、最上級&ベーシックマナー
紳士淑女教育家 上月 マリア

(社)日本プロトコール&マナーズ協会理事長。ノブレス・オブリージュアカデミー校長。1992年に内面から自分を磨く紳士淑女教育のサロンを開設し、国際的に活躍する人材を育成している。著書に『気品ある女性の生き方』『日本人の礼儀』『どんな場でも「困った人」にならない気配りの習慣』など多数。

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