防災用品は増やすより「見直す」が大事。そのストック、本当に必要?

2026/08/31 更新
地震や台風などの自然災害が起こるたびに、防災用品を買い足したという人もいるのではないでしょうか。一方で、非常食や飲料水の賞味期限が切れたままだったり、同じものを重複して購入していたりと、「備えているつもり」が十分な備えになっていないことも。
大切なのは、防災用品を増やすことではなく、自分たちの暮らしに合った備えを続けること。大規模な災害が増えている昨今、今ある防災用品を見直してみませんか。
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「備えているつもり」になっていませんか?


防災用品は、一度そろえたら終わりではありません。年月が経つにつれて家族構成や暮らし方が変わり、必要なものや必要な量も少しずつ変化していきます。

また、防災用品を購入したまま収納スペースにしまい込み、中身を確認する機会がないという人も少なくないでしょう。必要以上に買い足してしまったり、「念のため」と購入したものを一度も使わないまま保管していたりすることも。

だからこそ、防災用品は定期的に見直すことが大切です。今ある備えを確認することで、「本当に必要なもの」と「今の暮らしには合わないもの」が見えてきます。次に防災備蓄の基本ともいえる「ローリングストック」の考え方を紹介します。

まず見直したいのは「普段使いしているもの」


防災備蓄というと、非常食や保存水などを特別に購入するイメージを持つ人も多いかもしれません。

しかし、近年は「ローリングストック」という考え方が広がっています。
ローリングストックとは、普段から食べ慣れている食品や日用品を少し多めに買い置きし、日常生活で使いながら、使った分だけ補充していく備え方のこと。

例えば、水やレトルト食品、缶詰、パックご飯、乾麺など、普段から食べているものを少し多めにストックしておけば、賞味期限切れを防ぎやすく、災害時にも食べ慣れた味で安心感を得られます。

また、食品に限らず、トイレットペーパーやティッシュ、洗剤、歯みがき粉、生理用品、ペットフードなど、毎日使う日用品も、なくなる直前に買い足すのではなく、少し余裕を持って備えておくことで、災害時だけでなく、体調不良や悪天候で買い物に行けない時にも役立ちます。

「防災のため」と特別に考えるのではなく、「普段の暮らしを少しだけ見直す」。それが、無理なく続けられる備えにつながります。

意外と眠っている? 防災用品のチェックポイント


災害時に役立つのは、「持っている防災用品」ではなく、「すぐに使える防災用品」です。定期的に中身を確認し、必要に応じて入れ替えや動作確認をしておきましょう。

非常食・飲料水

賞味期限が切れていないか、家族の人数に対して十分な量があるかを確認しましょう。期限が近いものは普段の食事で消費し、新しいものを補充するのがオススメです。

モバイルバッテリー

長期間放置すると自然放電するため、定期的に充電し、ケーブルも一緒に保管しておくと安心です。

懐中電灯・携帯ラジオ

電池切れや液漏れがないかを確認しましょう。手回し式やソーラー充電式も、一度動作確認しておくと安心です。

乾電池

未開封でも長期間保管すると使用期限を迎えます。予備の本数だけでなく、使用期限も確認しておきましょう。

非常用トイレ

断水時には自宅のトイレが使えなくなることがあります。必要な回数分が備えられているか、保管場所も含めて確認しておきましょう。

衛生用品

ウェットティッシュやマスク、口腔ケア用品、生理用品なども、使用期限や不足がないかを確認しておくと安心です。

防災リュック

重すぎないか、自分で持ち運べる重さかも大切なポイントです。家族構成やライフスタイルが変わったら、中身も見直しましょう。

防災用品は、「買って終わり」ではありません。いざという時に迷わず使える状態にしておくことが、防災につながります。

ふたりに合った備えを考えよう


防災用品に「これが正解」というリストはありません。住んでいる地域や家族構成、ライフスタイルによって、必要な備えは異なります。

例えば、ペットと暮らしているならペットフードや常備薬、キャリーケースなどの準備が必要です。乳幼児がいる家庭ならミルクやおむつ、高齢者がいる家庭なら服用している薬や介護用品なども欠かせません。

また、マンションと戸建てでは、想定される災害や避難方法が異なる場合もあります。

同棲中や結婚後のカップルであれば、「どこに防災用品を保管するか」「災害時に誰が何を持ち出すか」といったことも、一度話し合っておくと安心です。防災用品を見直す時間は、自分たちの暮らしを見直す時間でもあります。

備えは「増やす」より「続ける」が大切


防災用品は、一度そろえたら終わりではありません。食品や日用品を補充したり、防災リュックの中身を確認したりと、小さな見直しを続けることが、いざという時の安心につながります。

防災用品は、「増やす」ことよりも、「見直しながら続ける」ことが大切です。防災の日や季節の変わり目などをきっかけに、自分たちの暮らしに合った備えを、無理のない範囲で見直してみてはいかがでしょうか。
青山のりこ
ウエディング情報メディアにて、結婚式準備にまつわるコンテンツの編集に携わり、式場選びやドレスなど幅広いテーマを担当。2019年にライターとして独立後は、ジュエリーをはじめ、結婚・パートナーシップ、働き方、お金、健康など、ふたりの暮らしや将来に関わるテーマを中心に執筆。  
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