伝統は常に、革新とともにあります。 1890年11月3日、帝国ホテル開業の日。 創業者のひとりであり、当時会長の職にあった渋沢栄一は、「用命があれば世界のどんなものでも調達して便宜を図る。これこそ帝国ホテルが自身の果たすべき役割と心得、絶対に譲らないところだ。」と語りました。 長い歴史の中で、国内外のお客様を魅了し、世代を超え語り継がれてきた帝国ホテル。伝統を守りながら時代とともに進化を続けてきたそのわけは、「どのようなお客様のご要望にもおこたえしたい」という、開業から受け継がれた想いです。
明治維新の混乱も落ち着き、明治政府が、近代国家としての地位を築こうとしていた頃。十分な宿泊施設もなく、これでは、対等な外交関係などつくれない。そんな危機感を抱いた政府や財界人たちは、外交施設「鹿鳴館」の隣にホテル建設を計画。そうして誕生したのが「帝国ホテル」です。国の威信をかけ、外交の拠点のひとつとして活用された帝国ホテルは、「日本の迎賓館」という役割を担い、その歴史を歩み始めました。
自宅や神社での婚礼が主流だった当時、関東大震災により、多くの神社仏閣が焼失したため、ホテル内に神社を設置し、挙式と披露宴をひとつのホテルの中で行うスタイルを誕生させました。これが、ひとつの建物の中で挙式と披露宴を行う日本のホテルウエディングスタイルの原型になったと言われています。伝統を受け継ぎながら、時代にあわせたウエディングを提案し、現在まで多くのご新郎ご新婦の幸せな一日をつくりあげています。
1975年に、英国のエリザベス女王陛下とフィリップ殿下が来日された時のこと。おふたりは帝国ホテルの「富士の間」で開かれた日英協会主催の午餐会に出席されました。女王陛下が日本と同様に魚介に恵まれた島国で生まれ育ち、魚介がお好きと伺った当時の料理長は、津軽海峡の舌平目と熊本の車海老を用いたメニューを考案。女王陛下は、午餐会で何一つ残さず綺麗にお召し上がりになられ、後に英国大使館を通して、陛下のお名前を料理に冠することを承諾されました。そのメニューこそが現在ウエディングメニューとしても愛され続ける「車海老と舌平目のグラタン“エリザベス女王”風」です。
受け継がれてきた伝統と品格、 お客様の想いとともに進化するサービス。 いつの時代も変わらない 心あたたまるおもてなし。