30代、40代のウエディングドレス選び~大人花嫁だからこそ似合う、スタイリングとは?

最近では婚姻年齢の上昇とともに、30代・40代の花嫁も増えてきました。そんな彼女たちに、いわゆる"アラフォー""大人婚"の結婚式準備について話を聞いてみると、一番の悩みどころがウエディングドレス選び。「ドレスは憧れているけど、ちょっぴり恥ずかしい」「身体のラインが崩れてきて、ドレスを着こなす自信がない」なんて声も。そこで今回も、ドレス選びのエキスパート・兼島裕美さんに、30代・40代の大人花嫁だからこそ似合うウエディングドレス選びのポイントについてレクチャーしていただきました。

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ドレス選びをはじめる前に自分のチャームポイントを把握

子どもの頃に絵本で見たお姫さまのようなロマンティックなドレスや、海外のロイヤルウエディングで見るようなゴージャスなドレス……。あこがれをそのまま形にしたウエディングドレスを目の前にすると、気持ちが一気に高まりますよね。
ただ、そのテンションのままで決めてしまうのは要注意! なぜなら、そのあこがれのドレスが"アラフォー"となったご自身に一番似合っているとは限らないからです。
では、大人婚をする今の自分の魅力を引き出し、自分をよく知る人から見てもしっくりくるウエディングドレスはどのように探したらよいのでしょうか。

まず、アラフォーの花嫁さんがドレス選びを始める前にして欲しいことがあります。それは自分のチャームポイントを把握することです。
これ、苦手な方多いですよね。「自分の好きなところなんてひとつもない! ウイークポイントならいくらでも出せるのに……」と仰るあなた。そんなことを言ってしまったら、あなたを好きだと言ってくれる彼が可愛そうですよ。
「肌のキメが細かいと友達に褒められる」「鎖骨がきれいだねと彼が言ってくれた」「実はスイミングで鍛えた背中が自慢」など、友達や彼が褒めてくれることや密かな自分自慢を挙げてみてください。

そして、例えば肌の美しさが自慢であればベアトップなど露出度の高いドレス。鎖骨が自慢であればデコルテラインが美しいドレス。背中が自慢ならバックスタイルにこだわったドレス。
このようにして、大人婚ならではの自分の魅力が引き立つデザインからお気に入りの一着を見つけていくのもドレス選びのポイントです。

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本物ならではの上質感がしっくりくるのが、30代・40代

アラフォーの花嫁さんにとって気になるのが、年齢を重ねたことによるシミやシワ。これは決してウイークポイントではないと、私は思っています。不自然に隠すよりも堂々と露出したほうがカッコいいものです。
よく海外の高級リゾートで白髪のご年配の方が派手な色のビキニを着てビーチやプールサイドを颯爽と歩いている姿を見かけます。それを見て違和感を覚えたことは不思議とありません。むしろ、「オシャレでカッコイイな」と見とれてしまうほど。

でも、そう思わせるには理由があります。私がチェックした限り、
①本人が自信を持って堂々としている
②サングラスや帽子、アクセサリーなど、小物にさりげなくハイブランドなど"本物"を取り入れている
③ヘア、メイク、ネイル、ペディキュアなど細部にまで手入れを徹底している
この3点がどなたにも共通しているのです。そんな「上質」をアラフォーの花嫁さんの大人婚にも上手に取り入れていただきたいと思っています。

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気品を漂わせる透明感と清潔感がゲストの好感を呼ぶ

ウエディングドレス選びにおいても、オシャレ上級者であるこうした方々からヒントを得ることはとても多いと思います。

例えばドレスのデザイン。背中や胸もとが開いた露出度の高いインポートのドレスは、実は20代前半の女性よりも断然30代・40代の女性の方が似合います。20代のハリのある若々しすぎる肌を露出すると、ある意味艶めかしさが強調されてしまいます。けれど、30代・40代のいい意味で質感が増した肌は、それが"味"となってドレスの緻密なディテールとの一体感が増してくるのです。それも大人婚ならではの魅力といえるでしょう。

また、"本物"を身につけるという点。特にパールやダイヤなど、アクセサリーに使われるものは小さくても本物を選びましょう。本物を見抜き、上質なものに価値があることを知ることこそ、大人になるというもの。
ウエディングドレスに使われるシルクもピンからキリまであります。上質なシルクの輝きや肌触りはどういうものなのか。高価なレースは何が違うのか。いいものをキチンと見極める審美眼を30代・40代の大人婚の花嫁さんにはぜひ磨いてほしいと思います。

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さらに、アラフォーと呼ばれる年代になったのであれば、自分自身へのお手入れにも気を遣うこと。たとえシワやシミのある肌でも、ツヤと透明感があれば顔色が明るく華やかになります。普段からスキンケアは怠らず、かさつきが目立つひじなどは特にボディクリームをまめに塗りましょう。手入れの行き届いた手もとやきちんと整えられたヘアスタイルは、清潔感のある上品さの証しでもあります。
アラフォーの花嫁なら、メイクやヘアスタイルで若作りを狙うよりも、透明感や清潔感を重視した方がゲストからの好感度が上がることは間違いありません。

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審美眼を磨き、オトナの自分にふさわしいものを選んで

上質なものを見極めて本物を手にするという点で、大人婚の花嫁にもうひとつオススメしたいのが「靴」へのこだわりです。「どうせウエディングドレスに隠れてしまう」といってレンタルで済ませてしまう方も多いのですが、ヨーロッパにはこんな言い伝えがあるんですよ。
「良い靴を履きなさい。なぜなら、良い靴は履き主を良い場所へ連れていってくれるから」。
素敵な言葉だと思いませんか? 結婚式という一日のために用意した、上質な靴を履き、新たな人生を歩み出す。その後の幸せな人生が約束されるような気分になります。

この、「良い靴を」という話も含め、皆さんにお伝えしたことは、ぜひご新郎にもそのまま伝えて頂きたいです。安さや手軽さを求めるのではなく、大人の花婿としてふさわしいのは自分だけの本物を見つけること。衣装も自分の体型にピタリとあったスーツを結婚式のためにオーダーしてみてはいかがでしょうか。

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自分の正確なスリーサイズを測ってから下見へ

最後に、ドレスショップ巡りの前に把握しておいて欲しいことがあります。

それは自分のスリーサイズ。ブラのカップやS・M・Lといった大まかなサイズではなく、ランジェリーショップで専門スタッフにメジャーできちんとサイズを測ってもらってください。ドレスショップでそのサイズを伝えることで、身体にフィットし、その体型に合ったドレスを出してくれるからです。

どんなにデザインが気に入っても、サイズが合っていなければ颯爽と歩くこともままなりません。きちんと着こなし、立ち姿も歩く姿も美しいものにするには、自分のサイズに合ったウエディングドレスを選ぶ。大人婚だけでなく、ドレス選びにおいてこれは鉄則です。

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ショップの下見は自分のテンションがアップする人と一緒に

そして、重要なのが、誰と一緒にドレスの下見に行くか。これはぜひ、ご自身が一緒に行ってテンションが上がる人を選んでください。

これまでに大勢の花嫁さんのサポートをしてきましたが、30代・40代の大人花嫁さんほど周囲に気を遣い、自分の本心を言えずじまいという方が多いのが私の印象です。自分の母親、彼のお母さま、お手伝いを買って出てくれた先輩、あるいは彼本人……。さまざまな人がドレスショップの同行に名乗りを挙げることがあります。大人婚だからといって、必要以上に気を遣わず、せめて、最初の下見は自分が一緒にいてリラックスでき、楽しめる人と足を運んでください。

結婚式の準備は、ご自身が楽しむことが大切です。最初に自分の意見を自由に言え、じっくりと選ぶことができたら、2回目以降は「一緒に行きたい」という人の気持ちも快く汲めるものです。まずは、自分の心を満たすこと。それをぜひ、心がけてドレス選びをスタートさせてください。

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最後に

30代、40代ともなると、プライベートでも仕事でも、自分のスタイルが築かれているものです。にもかかわらず、"大人婚"の結婚式だからといって何か特別なことをする必要はまったくありません。「普段とは違う自分たちを見てもらおう」という発想よりもむしろ、「普段の自分たちの延長線上にある装いや演出とは何か」を考えるほうが、ゲストにとっても納得感の高い結婚式として実を結ぶはずです。

大人の花嫁は、これまで自分の足でしっかりと自分の人生を歩んできた方たちです。結婚という人生の大きな選択をした今、ウエディングドレスもしっかりとした審美眼で本当に自分に似合う一着を選び、大切な方々にその姿をぜひ披露してください。

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Profile
兼島 裕美
兼島 裕美さん
Sai Coordination代表。美容関連の仕事を経てウエディング業界に携わる。2006年から約4年間「フォーシス アンド カンパニー」取締役副社長を務める。現在はオートクチュールプライベートウェディングを始めドレス&ビューティアドバイザーとして多岐にわたり活動している。