友人や同僚の結婚式に出席したとき、知らない人と同じテーブルに通されて戸惑った経験はありませんか? お互い人見知りだと会話も弾まず、せっかくのお祝いムードも、どこかギクシャクしてしまいますよね。
そんなときはひとつでも多く、会話のタネとなるものを持っておきたいところです。「今日はいい天気ですね」といったありきたりなものでもよいのですが、会話のきっかけとなるものを用意しておくと安心できる気がしませんか?
そこで、これから50個ほど、結婚式で隣に知らない人が座ったときに話すネタを挙げてみようと思います。よければ参考にしてみてくださいね。
その1 新郎新婦から膨らますネタ
当日、初対面の人との共通の話題といえば「新郎新婦」。まずは「新郎新婦」を会話の取っ掛かりにします。
1.「新郎のお兄さん、新郎にそっくりですよね!」
世の中の新郎新婦は、だいたい両親や家族に似ています。家族と新郎新婦の共通点をネタにすることで、同じテーブルにいるメンバーはキョロキョロと親族席を眺めて好き勝手なことを言い始めるはずです。
2.「新郎新婦とは、どういった関係なんですか?」
たとえ座席票に「新郎・小学校友人」と書いてあったとしても、それは一切見なかったことにして、目をキラキラさせて聞いてみてください。そこから彼らの深い思い出話が始まることでしょう。
3.「新郎(新婦)って、当時はどういうキャラだったんですか?」
もしかすると新郎新婦は、どこかで社会人デビューなどをしているかもしれないので、過去の友人と同じテーブルになったらぜひ探りを入れましょう。黒歴史を掘り起こすことができたら、食事もさぞおいしく感じることだと思います。
4.「新郎(新婦)のあだ名って、何だったんですか?」
新郎新婦は、過去に変わったあだ名が付けられていることが多いです。あとで絡みに言ったときに、昔のあだ名で呼んであげることで「ちょっとやめてよ~!」というよくあるツッコミを受けることができます。
5.「新郎新婦の新居、もう遊びに行きました?」
新郎新婦の新居は、長く同棲していない限りは「いかにも新婚」という雰囲気があって最高なのですが、友人たちの間では「誰が遊びに行ったことがあるか」でひっそりとしたマウンティングが図られています。もし自分だけが新居に遊びに行ったことがあるようでしたら、大いに自慢しましょう。
6.「ハネムーンどこ行くか聞いてます?」
結婚式のあとは新婚旅行に行くのが通例です。新郎新婦の大半はハワイのリゾート地か、マチュピチュなどの秘境探検に目覚めるか、ウユニ湖でジャンプしたいか、ヨーロッパセレブに憧れているかのどれかですので、同じテーブルになったメンバーでクイズにして、答えを聞きに行くと盛り上がるでしょう。ただし、結婚式の時点では5割くらいのカップルが「まだ決まってないんだ~」などと言い出しますので、そこはガッカリしないようにしてください。
7.「プロポーズの言葉、知ってます?」
新郎新婦のプロポーズの言葉を自分が知っている場合は、ちょっとドヤ顔で質問すればOKです。もしも誰も知らないようであれば、「アイツはこういうシチュエーションとかでプロポーズしそうだよね」など、勝手に妄想を繰り広げるようにしましょう。もちろん答え合わせに行くのも忘れないようにしてください。
8.「新郎(新婦)って、芸能人の○○に似てません?」
新郎新婦どちらか片方の友人として呼ばれたとき、結婚相手を初めて見る場合もあると思いますので、率直な感想として芸能人に例えてみましょう。すると「えーそんなことないよ~」や「あー似てる! 確かに!」といったリアクションが返ってきて盛り上がるはずです!
9.(プロフィールムービーなどの写真を見て)「あれはいつのころなんですか?」
自分たちの知らない新郎新婦の姿が写ると、興味を持つのは誰でも一緒のはず。同じテーブルの人が写真に写っていたら、当時のエピソードなどを聞いてあげてください。
10.「お色直し後のドレス、何色でしょうね?」
結婚式では大半のカップルがお色直しを行いますが、お色直し後のドレスが何色になるかを当てる簡単なゲームをすると、そこそこ盛り上がってくれます。
その2 相手や自分の話を引き出すネタ
新郎新婦の話をきっかけに緊張がほぐれてきたら、今度はお互いの話もしていくとよいでしょう。
11.「そのピアスやネイルかわいいですね!」
とくに同性同士だとよいのですが、結婚式は気合いを入れて準備してきているはずなので、小物を中心に褒めてあげると好感度がグっとあがるはずです。本当に気に入ったものがあった場合は、買った場所までグイグイ聞き込んでいって、ちょっと引かれるくらいの好意を見せるとよいかもしれません。
12.「ご結婚されているんですか?」
普段だったらデリカシーがない発言に思われるかもしれませんが、「結婚式ってやっぱりイイですよね~、ところで……」といった流れだと、やや自然に感じてもらえるかもしれません。くれぐれも聞き方には注意をしながら、会話を弾ませるように聞いてみてください。
13.「前に結婚式に出席したら飲みすぎちゃって、行方不明になったことあるんですよね~」
披露宴は基本的に飲み放題であることが多いので、お酒の失敗談があってもおかしくはありません。ご自身が持つ過去最大のお酒の失敗エピソードをかわいげに言うことで、場を盛り上げてみましょう。
14.「自分はどんな結婚式にしたいとか、理想ありますか?」
結婚式ならではの質問も効果的なハズです。相手はどんな式を望んでいるのか聞くと、話も盛り上がることが多いでしょう。
15.「皆さんは今でもよく集まっているんですか?」
相手のメンバーが複数人いる場合、普段から集まっているのかなどの頻度を聞くことで、そのコミュニティの絆の強さのようなものも分かるかもしれません。
16.「今日はどこから来られたんですか?」
全員が近くから来ているわけではないので、差し障りのない範囲で、どこから来たのか聞くのも盛り上がるでしょう。もしかするととても遠くから来ている可能性もあるので、その場合は地域ネタなどで盛り上げるよう頑張ってください。
17.「最近、結婚式によく参加されていますか?」
結婚式を挙げるタイミングは人それぞれですが、それでも一定の年齢になると、時期が重なることもあります。その人の周りが結婚式ラッシュか聞いてあげましょう。もしも最近の参列回数が二桁を超えているようでしたら、「じゃあ30万円近い出費ってこと?」と現実を見せてあげるのもよいかもしれません。
18.「お仕事は何をされているんですか?」
ある程度当たり障りがない話が済んだら、少しパーソナルな話題も振ってみましょう。ただ、女性から男性に聞く場合は、できるだけギラギラした雰囲気が出ないようにしてください。また、高給な職業でなかった場合に「そっかぁ」とガッカリするのもNGです。穏やかな心で接しましょう。
19.「写真写り、自信あります?」
披露宴の途中、「テーブルごとに新郎新婦と写真を撮る」といった企画が進むことがありますが、このときに一緒のテーブルにいるメンバーに、写真写りに自信があるかどうかを聞くと、もしかしたらコツなどを教えてもらえるかもしれませんし、そうでなくてもちょっとした盛り上がりが生めるかもしれません。
20.「二次会行きますか?」
場が盛り上がってきたら、相手に好意を伝える意味でも、聞きたいのがこちらです。ただし、「もしかして自分に気がある?」と思わせる可能性もあるので、全く興味がない相手にわざわざ聞く必要はないのかも……。
21.「今までで一番ヒドかった結婚式ってなんですか?」
笑い話にするために、過去に経験したヒドい結婚式について意見を求めてみます。「ちなみに私は、新郎の父親が何度も新婦の名前を間違えて、最後には新婦が別の意味で号泣するという式に参列したことがあります」など、自分でひとつ鉄板ネタを持っておくとなお安心できると思います。
22.「海外ウェディング行ったことありますか?」
周りから羨ましがられることも多い海外ウェディングについて、行ったことがあるかをたずねてみましょう。もしも行ったことがある人がいれば、ひたすら「羨ましい!」を連呼しているだけで20分は持つはずです。
23.「式場まで迷わず来れました?」
別に迷子になってほしいわけではないですが、式が始まってすぐの序盤、話すネタが本当にないときは、「式場へのアクセス」などは差し障りない話題としては良いかもしれません。自分が信じられない裏口から到着した場合などは、ネタエピソードとしても披露していきましょう。
その3 式の進行に合わせて振りたいネタ
実は結婚式は、式が進行していくなかで、会話が生まれやすいシーンがある程度決まっています。そこを逃さないように、ポイントを覚えておきましょう。
24.「ウェルカムボードよかったですね~」
ウェルカムボードや席次表などは、新郎新婦やそのご家族、もしくはご友人の方が作っている可能性があるので、早めに褒めておくと「あ! それ作ったの私なんです~」という理想的な会話が完成します。狙っていきましょう。
25.「今日、朝ごはん、抜いてきたんですよー」
結婚式のフルコースを堪能するための気合いを見せ付ける発言。「うわ、食いしん坊過ぎるだろ……」と引かれてしまう可能性もありますが、元気良く食べる姿を見て悪い気分になる人は少ないはずです。
26. 「くるみパン、もちもちしてておいしい!」
結婚式の料理へのリアクションは、食レポかと思うぐらい細かく褒めていきましょう。「え、何このソース! 色がきれい~! あ! しかも口に入れたら思ったよりもトロみがあっておいしい~! こっちのエシャロットは……、あ、歯ごたえがしっかりしていて、野菜自体の甘みが活きてますね~!」くらいまで強引にいくと、「次はどんなリアクション?」と期待されて、あなたはひとつのマスコットキャラのような扱いに変わっていくでしょう。
27. 「これ、食材何を使ってるんでしょうねー?」
引き続き料理ネタで使えるセリフがこちら。結婚式場では料理が豪華すぎるあまり、普段自分たちが目にしない形状の食材なども頻繁に出てきます。それらを見て、食べる前に何か当てる簡単なクイズのような聞き方をすると、会話が生まれてきます。
28. 「あれ? この料理に使うのは……、スプーンとフォーク……?」
さらに料理ネタであるあるなのが、該当の料理に対して、どの道具を使って食べればいいかわからないという現象。テーブルマナーでアヤシイと思った点は、ハッキリと口に出してしまった方が場が和むかもしれません。
29.「あ、この曲すごい好き! BGMは誰が選んだんですかね?」
自分の好きな曲や、新郎(新婦)との思い出の曲などがかかった場合は、その旨をアピールしてみましょう。当日のBGMは、新郎と新婦どちらかの趣味に大きく偏っていたりすると、夫婦のパワーバランスが早速見えて面白いものです。
30.「引き出物の中身なんですかねー?」
会場についた時点では引き出物の中身がわからず、帰るまでのお楽しみにしていることが多いですが、会話が尽きてしまって本当に気まずいときは、開けていく姿勢すらも見せていくほうがよいかもしれません。
31.「スピーチとか得意ですか?」
乾杯や挨拶でスピーチをしている人を見て、やったことがあるかなどを聞くのも会話が弾みそうです。大事な場面にビシっと決められる人だと格好いいですよね。
32.「余興やったことありますか?」
披露宴の余興は親族や上司の方が見ているなかで、出し物をしなければならず、プレッシャーは相当なものです。失敗談などもあるかもしれませんし、やったことがあったらぜひ話を聞いてみたいですよね。
その4 その他のネタ
既にネタとしては困らない量が出たと思いますが、それでも初対面との会話が不安な皆さんのために、補足の質問になります。いずれもテンションをあげて発言することが大切です。
33.「この会場で一番イケメン(美人)誰だと思います?」
やっぱり美男美女というのはコンテンツになります。皆さんでその会場で一番キレイな人を見つけるのは盛り上がりそうです。
34.「初対面って緊張するんですよね……」
人見知りであることを最初に告白しておくと、ハードルが下がるのは確かなようです。
35.「今日って他のところでも結婚式多いみたいですけど、日取りがいいんですかね?」
日取りを気にするフリをすると皆で調べ始めて、間が持ちます。
36.「晴れてよかったですねー?」
ここにきてようやく天気ネタが出ました。でも実はその後続けるのが大変ですよね……。
37.「憲法改正どう思います?」
今後の日本情勢について隣人がどのように考えているのか、せっかくの機会だから聞いてみましょう。「それ、今する話!?」とツッコまれるくらいの方が、案外盛り上がるかもしれません。
38.「え、犬派ですか? 猫派ですか?」
もう話が本当に何も出てこなくなったら、これを聞くしかないかもしれません。
39.「たけのこの里ときのこの山、どちらが好きですか?」
犬派、猫派ですら間が持たなくなったら、こちらもお願いします。
40.「てかLINEやってる?」
会話が面倒くさくなったらLINEを交換してしまって、スタンプで会話しましょう。
41.「夫婦円満の秘訣って何なんですかねー?」
急にそのテーブルだけグループディスカッションに突入させましょう。
42.「あ、モンストは、やってます?」
これは4名もしくは8名テーブルのときに有効なのですが、最大4名まで同時に遊べるソーシャルゲーム「モンスターストライク」に隣人を誘って、披露宴の時間を楽しく過ごしてみるのはいかがでしょう? 隣人との「友情コンボ」が決まればきっと新郎新婦も「何してんだろあのテーブル」と気になってくれるはずです。
43.「撮った写真、見せてもらえますか?」
撮った写真を見せてもらうと距離感も縮まりそうですよね。
44.「ぶっちゃけ、ご祝儀いくら包んでます?」
どうせもう会わないし、と思うと、聞いちゃいけないこともガンガン聞けそうです。
45.「目薬持っていませんか?」
借りれるものは借りることでコミュニケーションに役立てましょう。
46.「飲み物を全種類飲むゲームしません?」
完全に記憶を飛ばす覚悟があるなら面白いかもしれません。
47.「実は私(僕)、新郎(新婦)と浮気したことがあって……、いや本当にここだけの話なんですけど、だから絶対言わないでほしいんですけど、いや彼(彼女)も全然悪気があったわけじゃなくて、だからその……」
話を盛り上げたいあまり、まさかの嘘をついてしまうパターン。何事もなく着地できるようにしましょう。
48.「あ、二次会の景品にスプラトゥーンがあるんですけど、買いました? 超面白くないですかスプラトゥーン。あれWii Uなんですけど、もうあのために買って正解だったなって思って。あ、新郎喋ってる。新郎喋ってるけどまあいいや。スプラトゥーンの話したいんですけど、あれ、聞いてます? ちょっと今スプラトゥーンの話を」
面白いゲームがあった場合は、喋り過ぎない程度に共感してもらいましょう。
49.「バルーンリリース、合図のタイミングわからないから、新郎新婦が来たとたんに間違えて全部放しちゃったことがあって、もうそれからトラウマで本当にやりたくないんですよ。そしたら今日もバルーンリリースあったじゃないですか、で、なんか最後にヒョロヒョロって遅れて上がったのありませんでした? あれ僕(私)なんですけど、もう怖すぎて今度は最後になっちゃって……」
バルーンリリースは落ち着いてスタッフの方の指示に従うようにしてください。
50.「まずは新郎から新婦へ、食べるものには困らせないからねという誓いを込めてのファーストバイトになります。皆さん掛け声を揃えてくださいね。それではいきますよ、はい、『あ~~ん』 はい今! シャッターチャンスですー! シャッターチャンスですよー! ……はい。それでは続いて、新婦から新郎へ、おいしい料理を作るからね、という意味のファーストバイトですが、あ! これはスプーンが大きい! とても大きなスプーンが出てきました~! という流れ以外のファーストバイト見てみたいですよねーそろそろ」
グチは聞こえない範囲で言うようにしましょう。
以上、結婚式で隣に知らない人が座ったときに話すネタ50選をお届けしました。
さすがに50個もあったら、初対面が苦手な方でもどうにかなる気がしてきますよね。
もしもそれでも不安だったら、このページをプリントアウトして当日結婚式会場までお持ちいただくのも良いかもしれません。うまくいかなかったとしても、責任は負いかねますが……!
それでは、素敵な結婚披露宴をお過ごしください!
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