タイの孤島でゲストと優雅に過ごすデスティネーション・ウエディング

タイの首都バンコクから南へ500キロ。島全体がココナッツの木で覆われていることから、「ココナッツ・アイランド」とも呼ばれているサムイ島は、手つかずの自然が残る壮大なロケーションが魅力。その魅力をゲストと満喫したいと、ビーチでの挙式を希望したゆみ子さん。ところが、式の2時間前に嵐が！「強まる雨と風に、一時はどうなることかと思ったのですが式の時間が近づくにつれて雨は止み、どんどん晴れてきたんです！」。雨上がりの爽やかな空気感のなか、ふたりのためだけに作られた挙式の舞台が完成。ブライズメイドとアッシャーを立てる欧米スタイルの挙式では、タイならではのセレモニーも行われることに。「彼とふたりでビーチの砂をひとつのビンに入れる、タイの儀式を行ったんです。この幸せを一生忘れないと思えた瞬間でした」

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タイでは聖なる動物として古くから大切にされてきた象。その象に乗って新郎新婦が入退場するのがタイの伝統的な結婚式のスタイルだと知った新郎新婦は、自分たちのウエディングでも演出のひとつとして取り入れることに。「挙式後、白いレースでおめかしをした赤ちゃん象が会場に登場！　その背中に揺られながら記念の写真タイムを楽しんだのです。もちろん、ゲストには内緒だったのでみんなびっくり（笑）」。象の登場という、思いもよらないサプライズに列席したゲストは驚きとともに大喜び。「まだ子どもの象とはいえ、その背に乗れば視界はそうとう高く、乗っているこちらはけっこうドキドキだったんですよ（笑）。でも、だんだんとその高さにも慣れ、みんなの笑顔を見ているうちにすっかり気分もハイに。優雅なエレファントライドを楽しみました」

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夕刻から行なわれた披露パーティのテーマは「White summer party」。「ヴィラのガーデンに白の巨大テントを張り、その中にランタンを飾り、装花は白で統一。花材には大好きなランやアジサイを使って高さのあるデコレーションにし、豪華に見えるようにアレンジしました」。料理はタイのフュージョン料理を、デザートには夏でも食べやすいものをと、冷たく甘いアイスを用意することに。日が暮れ、藍色に染まった夏の夜空に浮かび上がる白いテントはまさに幻想的。そして、波の音や木々の葉が風で揺れる音をBGMに、リゾートを舞台にした夏の夜のオシャレなパーティがスタート！　温もりを感じるオレンジ色のランタンの灯りに包まれるなか、誰にも邪魔されることのないプライベート感たっぷりのパーティが繰り広げられたのです。

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憧れ続けていた人生最高の一日のためにゆみ子さんが用意したドレスは2着。NYで購入した「ENZOANI」のマーメイドラインは式で、洗練されたデザインが魅力の「Amanda Wakely」のドレスはパーティ用に選んだものです。「パーティではファーストダンスを踊ることにしていたので、動きやすさなどダンスシーンに映えるシルエットや質感にもだわりました」と、ゆみ子さん。そして、いよいよパーティのクライマックス。ゲストが見守る中、新郎とふたりで踊るはじめてのダンスが披露されたのです。「緊張もしましたが、周りのみんなが盛り上げてくれて楽しく踊ることができました」。さらに、ファーストダンスのあとは花火の演出も。「とにかくみんなで楽しく賑やかにしたかった！」という花嫁の想いが実を結んだひとときとなったのです。

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「遠くからお越し頂く皆さまに、『来てよかった』と思ってもらえるよう、誰もが飽きずに楽しめる演出を考えた」というふたり。式前日はビーチでのウエルカムパーティでゲストをおもてなし。披露パーティではゲストと行なうフローティングランタンや花火、ファイヤーダンスも用意し、アフターパーティではバンドの生演奏に合わせてみんなで歌って踊るなど、屋外ならではの演出をふんだんに取り入れたのです。さらに式翌日には、ヴィラのプールサイドでマッサージやネイルコーナーを設けた「Recovery BBQ」を開催。そんなきめ細かい新郎新婦の気遣いにゲストからは「最後までリラックスしながら楽しめた」と喜びの声が続々と新郎新婦の元に寄せられたのです。「大切な皆さんと過ごしたサムイ島での3日間は一生忘れない大切な思い出です」