邦題と原題が違いすぎるけど傑作な恋愛映画 7選

おやくだち ピックアップ 結婚前の方へ

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この世に送り出された映画の数は、有名・無名を合わせると無数に存在します。

その中からラブストーリー、ラブコメディに絞ったとしても、まだまだ星の数ほどあるでしょう。さらにそこから、どれだけ厳しい目で「傑作」を選んだとしても、両手では数えきれないほどの作品が存在していると思います。

前回は、そんな無数の映画の中から「結婚式をテーマにした映画」をご紹介しましたが、今回はもう少し変わった切り口で......

「英語タイトルと日本語タイトルが全然違うけれど、内容は最高なラブストーリー・ラブコメディ」をお届けします。

カールじいさんの空飛ぶ家

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原題:「UP」

「空へ上がる」の意味で「UP」と付けられましたが、「心の成長」の意味も持たせていると言われています。

作品概要

78歳のカールじいさんは、最愛の妻エリーに先立たれ、彼女との思い出が詰まった家でひとり暮らしをしていた。幼なじみだったふたりは、冒険家チャールズ・マンツに憧れて、彼が幻の鳥を追って消息を絶った南米の"パラダイスの滝"に、いつか一緒に行こうと約束していた。ある日、カールじいさんはエリーとの約束を果たすため、人生最大の決心をする。住み慣れた家に無数の風船を結びつけ、"パラダイスの滝"を目指して大空へ!偶然空飛ぶ家に乗り合わせた少年ラッセル、南米で出会う不思議な犬ダグと共に、冒険の旅が始まる。思いもよらない運命が待ち受けるとも知らずに...。
果てなき可能性のある人生の素晴らしさを教えてくれる、大人から子供まで楽しめるハートウォーミング・アドベンチャー!

引用元:http://www.disney.co.jp/studio/animation/1015.html


この作品の魅力
「え!? カールじいさんってラブストーリーなの!?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。この作品はある種、究極のラブストーリーです。

映画の冒頭10分で描かれる愛する奥さんエリーとの出会い、結婚生活、そして別れ。そんな奥さんが生前行きたがっていたパラダイスの滝へ奥さんの写真を抱えて旅に出るカールじいさん。アドベンチャーでありながら、その冒険のきっかけは全て愛していた奥さんのためにある、究極のラブストーリーなのです。

愛すべき人を死ぬまで愛し、相手に先立たれてしまっても相手の夢を叶えようとする。カールじいさんは映画史上最高のイケメンと言っても過言ではないと思います。

ラブ・アゲイン

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原題:「Crazy, Stupid, Love.」

「ヘンテコで、お馬鹿な、恋愛」という原タイトルだったものが、主人公夫妻の心情の変化を表して「ラブ・アゲイン」と変えられています。響きだけ聞いても「ラブ・アゲイン」のほうが日本人受けしそうと思えるから、不思議。

作品概要

まじめを絵に描いたような40代のキャル・ウィーバー(スティーブ・カレル)は理想的な人生を送っていた。安定した職に就き、マイホームを手に入れ、高校時代の恋人だった妻との間にはかわいい子供たちがいる。しかし、妻のエミリー(ジュリアン・ムーア)が男をつくり、離婚を考えていると知ったときから、キャルの"申しぶんのない"人生はもろくも崩れ去る。
ひとりの夜を地元のバーで寂しく過ごしていたキャルは、30代の遊び人ジェイコブ・パーマー(ライアン・ゴズリング)と知り合い、舎弟のようになっていく。

引用元:http://wwws.warnerbros.co.jp/crazystupidlove/index.html

この作品の魅力
とにかく面白い! 元気が出る!
様々な恋愛模様を面白おかしく大げさに描きつつも、最後はさまざまな角度から感動させるストーリーがニクいです。
主人公のキャルがダメ男から成長していくことで話が広がっていくのですが、途中でラブコメディらしからぬびっくり展開も......! さらに広がりきった展開を見事に収束させるクライマックスに、笑顔になること間違いありません。

めぐり逢えたら

めぐり逢えたら [Blu-ray]

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原題:「Sleepless in Seattle」

「シアトルの眠れない日」というタイトルが、なぜか「めぐり逢えたら」に。これは「めぐり逢い」という1957年公開の映画と今作品のストーリーが関係あることから、日本語タイトルを「めぐり逢えたら」にされています。

作品概要

ボルチモアの新聞記者アニー・リード(メグ・ライアン)は、カーラジオで偶然聞いた番組に心ひかれた。それはリスナー参加のトーク生番組で、シアトルに住む8歳の少年ジョナー・ボールドウィン(ロス・マリンジャー)が「落ち込んでるパパに新しい奥さんを」といじらしいまでに切々と訴えていた。続いて電話口に出た父親サム・ボールドウィン(トム・ハンクス)の声が、彼女の胸に響いた。建築技師のサムは、1年半前に妻に先立たれてからのやるせない心境を淡々と語り出し、孤独で眠れぬ夜もあると告白する声にもらい泣きするアニー。その時から彼女の内部で何かが変わった。

引用元:http://movie.walkerplus.com/mv10314/

この作品の魅力
邦題の意味で書いた『めぐり逢い』という名作を題材にしつつ、ユーモラスにラブコメとして成立させた映画です。男女関係の物語に共感を得つつ、恋愛においての友人関係も温かく描いているのがポイント。男性が見ると、作中の女性同士の会話に驚くこともあるかもしれません。

女性同士の会話にやたらとリアリティがある理由のひとつに、監督のノーラ・エフロンが女性であることも起因しているかもしれません。彼女だから描けた世界観とリアルな会話は男女とも楽しめる内容ではあるものの、見た感想は男女で異なると思うので、鑑賞後は二人で語り合うと楽しいはずです。

17歳の肖像

17歳の肖像 [Blu-ray]

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原題:「An Education」

優等生だった女性が歳上のプレイボーイと恋に落ち、さまざまな体験をすることを「教育」というタイトルで包括していましたが、それが邦題では「17歳の肖像」と、もっと「青春感」を感じられるタイトルに変更されました。

作品概要

1961 年、ロンドン郊外。16歳の少女ジェニーは、両親が期待するオックスフォード大を目指して勉強に励む優等生。しかし、本心ではパリに憧れ、退屈な毎日にう んざりしていた。そんなある日、彼女は倍以上も年の離れた男性デイヴィッドから突然声をかけられる。最初は身構えたジェニーだったが、デイヴィッドの紳士 的で知的な言動に心を許し、あっという間に恋に落ちてしまう。ほどなく両親の信頼も獲得したデイヴィッドは、彼女をナイトクラブや音楽会といった魅惑的な 大人の世界へと導いていく。そんなデイヴィッドにすっかり夢中になるあまり、大事な勉強にまるで身が入らなくなってしまうジェニーだったが...。

引用元:http://bd-dvd.sonypictures.jp/17-sai/site/

この作品の魅力
優等生が初めて男性に恋をして、暴走してしまう様を描いている作品です。若さゆえ、経験不足ゆえの失敗を描いていきます。
ある意味「恋は盲目」という言葉をそのまま描いているような作品で、見ていると時折男性にイラッとするほど、ヒロインのジェニーに感情移入してしまいます。
イギリスとフランスの60年代を描いた舞台の美しさも相まって、世界観を堪能しながら、人様の恋愛を目撃する不思議で素敵な時間を堪能できます。

世界にひとつのプレイブック

原題:「Silver Linings Playbook」

「希望を得るための作戦図」という意味のこの原題は、「Every cloud has a silver lining(どんなに困難な状況や悪いことにも何かしらの良いことがある)」ということわざの「Silver Linings」と、アメリカンフットボールの作戦図「Playbook」を合わせたトリッキーなタイトル。英語のことわざそのままでは伝わらないことから、「世界にひとつの」という意訳がされました。


作品概要

妻の浮気が原因で怒りをコントロールできなくなり、精神病院入りを余儀なくされたパット。ようやく退院したものの、妻ばかりか仕事も家も失ってしまい、実家に戻って社会復帰を図ることに。心身の健康を取り戻せば、接近禁止令の出ている妻ともやり直せると思い込んでいるパットだったが、あいかわらず突然キレてはトラブルを引き起こすこともしばしば。そんなある日、友人に誘われたディナーで近所に住む若い女性ティファニーと出会う。彼女もまた、夫を事故で亡くして以来、心に問題を抱えており、パットはそんな彼女のエキセントリックな言動に振り回されるハメに。ところがティファニーはパットの妻とも知り合いで、パットがよりを戻せるよう手助けしてあげると提案。その交換条件として、ダンス・コンテストにパートナーとなって出場することを迫られるパットだったが...

引用元:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=344429

この作品の魅力
この作品の良いところは、とにかく登場人物が揃いも揃って欠点だらけなところ。あまりに欠点だらけの登場人物たちに私たちの誰が見ても「自分の方が利口かも......」と、ちょっとした安心感を覚えてしまうかもしれません。
そんな彼らが一生懸命に、より良い希望(=Silver Linings)を見つけようと奮闘する映画、応援したくなること間違いナシの傑作です。
基本的にはコメディタッチで描かれていますが、最後にはうっとりしてしまうロマンチックなクリスマスシーンを展開。カップルでも夫婦でも素敵な一夜を彩ってくれる作品と言えます。

恋のから騒ぎ

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原題:「10 Things I Hate About You」

「10個のあなたの嫌いなところ」という原題のとおり、10の項目が作中にでてくる詩の中に登場します。それが「から騒ぎ」となってしまうのは、邦題では作品全体の雰囲気を表したかったからかもしれません。でも、個人的には原題でもじゅうぶん面白そうな気が......。

作品概要

転校生のキャメロン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、学校のアイドル的存在のビアンカ(ラリサ・オレイニク)に一目惚れ。ところがビアンカは、姉のキャット(ジュリア・スタイルズ)がデートをしない限り誰ともデートをしてはいけないと、父親に約束させられていた。キャメロンは、ビアンカとのデートを実現させるために、変わり者で男嫌いのキャットのデート相手を探すことに。そして、学校のはみ出し者パトリック(ヒース・レジャー)を買収し、キャットを誘い出すよういろいろな作戦に出るが・・・。

引用元:http://goo.gl/NIiuB9

この作品の魅力
現実の恋愛を冷静に考えると、一目惚れなどの運命的な出会いというのはなかなか起きないもの。「気付いたら好きになっていた」ということも多いのではないでしょうか。
今作はその「気付いたら好きになっていた」という様子を学園ラブコメで描いています。さまざまな登場人物の「あるある」感も面白く、王道の物語だからこそ見ていて楽しく、爽快なストーリーです。
そして......何と言ってもこの映画の主演は、あのクリストファー・ノーラン監督のバットマン3部作の2作目『ダークナイト』でジョーカーを演じた、ヒース・レジャー! 彼の生前の魅力を堪能できる一本です。

そんな彼なら捨てちゃえば?

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原題:「He's Just Not That into You」

「彼は君のこと、そこまで好きじゃないかもよ」という意味の原題なのですが、ご覧いただいてわかるとおり、この映画は原タイトルと日本語タイトルで男女の立ち位置が真逆になっているという、珍しいものです。でも、「彼は君のことがそこまで好きじゃないから、だから、そんな彼なら捨てちゃえば?」と、女性の背中を押しているようにも感じられる邦タイトル。少しでも見る人をポジティブにさせたかったのかもしれません。

作品概要

同じ会社に勤め、互いの私生活も相談し合う仲のジジ、ベス、ジャニーン。何度失恋してもポジティブなジジは、ジャニーンの紹介で最近デートしたコナーに一目惚れ。だが、その後彼からの連絡はなく、男友達のアレックスに相談すると、駆け引きでも何でもなく単に君に興味がないだけ、と一刀両断にされてしまう。一方、恋人のニールと同棲7年目でそろそろ結婚をと期待していたベスは、結婚という形に囚われることを嫌う彼に見切りをつけ、別れを宣言。また、唯一の既婚者であるジャニーンは、新居の完成が間近で結婚生活も順調かに思われたが、ある時、夫ベンの浮気が発覚してしまう。こうしてそれぞれの岐路に立たされた彼女たちは、最高のパートナーを求めて男のホンネに向き合い、幸せへの道を模索していくのだが...。

引用元:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=333367


この作品の魅力
恋愛をすると悶々とすることも多く、時に決断をして前に進むことも必要なもの。アメリカのラブコメでありながらも、日本人でも感情移入できる要素が多く描かれていて、共感を得られやすい作品です。
恋愛における「暗い部分」も余すところなく描いているのですが、納得したり、学べたりする要素も多く、共感できない部分もきっと反面教師になるので、全ての物語が私たちの恋愛にプラスになってくれる作品です。
見終わって抱く感想としては、「純粋な恋愛って素敵だ」ということ。あれこれ経験したり、情報を入れすぎるのもかえって考えものだなと、自らの今までを...と、個人的な話はこのあたりでやめておきます。


まとめ

「英語タイトルと日本語タイトルが全然違うけれど、最高のラブストーリー・ラブコメディ」ということで、この世に存在する「映画まとめ7選記事」のどれとも似つかないものを選ばせていただきました。

ちなみに、今回の切り口に関係なくわたしが全てのラブコメディ/ラブコメディの中で最も好きなのは......『ラブ・アゲイン』です! 未婚の方も婚約中の方も、既婚の方も絶対に損はしません。必見です。

『ラブ・アゲイン』以外の作品も、素敵なラブストーリーからシニカルなラブコメディまで、どれもすばらしい作品です。これらの映画によって、みなさんの恋愛や結婚生活が少しでも輝かしいものになったら幸いです。

ライター:柳下修平

シネマズby松竹」編集長。

twitter:@shuhei0919y

blog:http://www.cinemawith-alc.com/

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