ウエディングのテーマはナチュラル＆ゴージャス！ 上質感にこだわった豪華な一日

由緒あるお寺の本堂で仏前結婚式を行った貴道さんと加奈さん。実は、挙式の3日前に、新しい命がお腹に宿っていることを知ったのです。「式でご住職が『結婚とは、先祖からずっと続いてきた命のバトンを自分たちもつないでいく、そんな意味があるのですよ』と説法してくださったんです。赤ちゃんを授かったとわかったときに、そのお話しを聞くことができ、あらためて命の尊さを感じることができました」。

加奈さんがこの日のために用意したのが『CUCURU』でセレクトした白無垢。「小物は赤でコーディネイトし、ヘアにはご実家の中西家に300年前から伝わるべっ甲の髪飾りをあしらいました。「祖母や母など、代々の女性たちが同じ髪飾りをつけて結婚式に臨んだと思うと、なおさら感慨深く、身の引き締まる想いに包まれました」

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「結婚式には、真っ白な気持ちで臨みたい」という思いから、挙式の和装も、パーティでのドレスも色は“白”と決めていた加奈さん。なかでもドレス選びに時間をかけたのが、パーティ内で行う人前結婚式用のドレス。半年かけて何軒ものドレスショップを回り、そしてついに、トップデザイナー松居エリさんが手がける『エマリーエ』のオートクチュール・ドレスに出会ったのです。

ミカドシルクの張りのある光沢感、ケープカラーのクラシカルなデザインは気品があり、セレモニーにふさわしい一着。加奈さんがとくに感動したのが松居エリさんのドレスづくりに対する真摯な姿勢だったそう。「ドレスは体型に合わせてミリ単位で修正。ドレスの共布でリボンのヘッドドレスを作ってくれ、式当日はエリさんみずからフィッティングをしてくださったんですよ」

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『青松寺』での挙式のあとにふたりが向かったのは、披露宴を行う『シャングリ・ラ ホテル 東京』。「足を運んでくださる皆さまに、『来てよかった』と思われる一日にしたかった」と振り返る貴道さんと加奈さん。とくにこだわったのが空間演出でした。高さ6mの天井にはシャンデリアが輝き、漆塗りのオリエンタルアートが壁を彩り、窓から都会の景色を眺めるボールルーム。

その壮麗で豪華な空間をニコライ・バーグマン監修による装花で緑あふれる“都会の森”に見立てたのです。みずみずしい葉で覆われた木々を会場に飾り、テーブル上には苔や蔓などをアレンジ。照明を落とし気味にするなど、ナチュラル＆ゴージャスな空間をつくりあげました。そして、ゲストが会場の扉を開けた瞬間、「わーーー！　素敵!!」という歓声が一斉に沸き起こったのでした。

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宴内人前式後のお色直しで加奈さんがまとったのはN.Y.の人気ブランド『ナイームカーン』の一着。「『アクア・グラツィエ』のショーで見た瞬間、ひと目ぼれしたドレスでした。透け感のある生地と立体的なレースが織りなす繊細でフェミニンな雰囲気がとってもお気に入りです」と加奈さん。そのドレスを最初は生花をたっぷりとヘアにあしらってロマンティック感あふれるスタイリングに。

さらに後半は、映画からヒントを得てヘアにグリーンの羽根を個性的にあしらったゴージャススタイルでイメージチェンジ。一着のドレスをロマンティックに、そして個性あふれるスタイルにと、見事に着こなしたのです。

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ウエディングを行うにあたって「ゲストを飽きさせることのない演出でおもてなしをしよう」と決めた貴道さんと加奈さん。『シャングリ・ラ ホテル 東京』を舞台にしたパーティは、前半が友人と親族中心、後半が仕事関係中心の二部制に。

さらに、華やかな雰囲気にしたいと、加奈さんの友人には着物での出席をリクエスト。ブライズメイドにはお揃いのドレス、グルームズメンには、貴道さんが大学時代に所属していたアメフト部のユニフォーム姿で登場してもらいました。ラグジュアリーで豪華な会場を「森」に見立てた空間を盛り上げるバイオリンとピアノによる生演奏。BGMはそれぞれに思い出のある曲をセレクトしました。シャンパンはペリエジュエ、ワインはナパのものを用意し、引出物は一人ひとりのイメージに合わせて作った『メリアルーム』のシルクフラワーアレンジメントをプレゼントするこだわりも。ゲストに五感で楽しんでもらえる演出を散りばめたのでした。