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My Story, My Jewelry Vol.1 松雪泰子「ジュエリーは“お守り”の意味も。ずっと身に着けていたいから、シンプルなデザインを」

今回からスタートしたプレミアムジュエリーのスペシャル企画「My Story, My Jewelry」。
ワークライフバランスを大切にしながら、感性が動かされた音楽や本を選ぶようにジュエリーを選ぶ。第一線で活躍しながらも、しなやかさと強さの中にあるリュクスな佇まいを忘れない。そんな知的さとエレガントさを併せ持つ方に、“私の物語、私のジュエリー”についてお聞きするインタビューです。

その第1回には、女優の松雪泰子さんにご登場いただきました。
最新の出演作である音楽劇『海王星』への取り組みをうかがいつつ、ご自身でジュエリーを選ぶ際のこだわりや、大切にされているジュエリーについてもお聞きしました。

最新の出演作、音楽劇『海王星』について

――本作は昭和の歌人で劇作家、戦後の日本演劇界を席巻した寺山修司の、未上演の音楽劇だそうですね。
台本を読んで、寺山さんの世界観はしっかりとありつつ、ストーリー自体は意外にシンプルに感じました。これまで未上演ですので、そういう意味では、演者が想像力を働かせて、稽古場でも実験のようにいろいろなことを試しながら膨らませていける戯曲だなと思います。

――松雪さんにとって、今回が初めての寺山戯曲。公演HPでは、「寺山ワールドを体験できる喜び」と語ってらっしゃいました。
稽古を進めれば進めるほど、この戯曲がとても強いちからを持っていることを実感しています。そこには常に寺山さんの想いが漂っていて、芝居をしているときにふと、“ここですよ”と示唆してくれているような感覚になることもあるんですよ。
寺山さんが活躍されていた当時の舞台を観たかったという気持ちはもちろんあるのですが、今のこの時代、寺山さんの戯曲を通して私たちが体現できることは何か、と想像しながら舞台を創っていくことは、うれしくもあり難しくもあり……。クリエーションとしての難易度は高いですが、今はそういう“試行錯誤”を楽しんでいるところです。

――船上ホテルが舞台の、主人公・猛夫(山田裕貴さん)と、その父・彌平(ユースケ・サンタマリアさん)、そして彌平の婚約者・魔子(松雪さん)の3人をめぐる物語。「甘く哀しい祝祭劇」とありますが、魔子というお役をどのようにとらえていますか。
彼らと出会うまでの魔子の生き方は、退廃的に見えるかもしれないですが、本人は、“そうしなければ生きられないから、そこにいただけ”というような感覚なのかな、と。猛夫との関係もそうですが、本質的に求めているものはもっと純粋なもの、愛だったり、自由だったりという誰もが求めるものなのかもしれない。その渇望が、時には周りから“魔”ととらえられるとしても……彼女の純粋性は、やはり意識しながら演じたいですね。

――この作品は「音楽劇」(※セリフがそのまま歌になっているミュージカルとは異なり、セリフの合間に歌がある芝居)ですが、実際に演じられていかがでしょう。
音楽の持つちからというのはすごく強いですよね。芝居から音楽に移るときも、イマジネーションの増幅が瞬時にやってくる。今回は音楽担当の志磨遼平さん(ドレスレコーズ)の書き下ろし・生演奏ですので、それを特に感じます。一瞬でその世界観に連れていかれる、ゾクゾクしたりドキドキしたりする感覚を、ぜひお客様とも共有できたらと思っています。

国内外の演出家との仕事、舞台作品に出演する楽しみ

――『海王星』が上演されるPARCO劇場は、松雪さんが04年に初舞台を踏んだ劇場でもありますね(※20年にリニューアル。松雪さんは21年『藪原検校』ですでに出演済み)。映像作品でのご活躍と並行して、それ以外の劇場でも国内外の著名な演出家たちの舞台に出演が続いています。
PARCO劇場は客席からのエネルギーがダイレクトにステージに伝わってくるところがすごく好きです。観に来てくださった方も、一緒に参加している感覚とおっしゃいますね。新劇場になっても、そのなんともいえない安心感は変わらないですし、音の響きも心地いいので、今回のような生演奏がある作品にとっては素晴らしい空間です。

舞台作品は、やはり戯曲の、言葉の妙ですとかリズムを読み込んでいくという面白さがあります。稽古に入る前に演出家さんや出演者の皆さんとテーブルディスカッションをすることも多くて、そこから実際に芝居として立ち上げていく……。そんなふうに作品への理解度を深めていく時間というのは、とても豊かな時間だなと思います。最近は、古典作品を現代の解釈で再構築する舞台が続いたのですが、歴史や宗教的な背景をさまざまな書籍で調べたりして、“新たな道を模索していく作業”というのが楽しいです。

――稽古場でも、どんどん発言していったり?
たとえば翻訳物なら、お稽古場に翻訳を担当された先生が来てくださったりするんですね。“良い機会!”と思って、まるで大学の授業を受けているかのように、たくさん質問して、話し込んでしまいます(笑)。

――そうなんですね(笑)。お話をうかがっていると、豊かな時間の過ごし方や上質な経験など、目に見えないものをこそ大切にしていらっしゃると感じました。
そんな松雪さんの、お気に入りのジュエリーというのはどういったものでしょうか。

ジュエリーって装飾品としてだけでなく、“お守り”として身に着けるところがありますから、私にとっては、エネルギーがあって、直感的に“守ってくれる”と感じられる石……となると、やはりダイヤモンドです。実は、過去にいくつか気に入って着けていたダイヤモンドのジュエリーがあったのですが、今は“お別れ”してしまって。ちょうどまた、新しい“出会い”を見つけたいなと思っているところなんです。

ジュエリーを選ぶときのこだわり、そして思い出のピンキーリング

――ではいつも松雪さんがジュエリーを選ぶにあたって、こだわっている点というと?
本当にシンプルな答えになってしまうのですが、店頭に足を運んで、実際に試着して、自分自身との相性を確かめるということです。たとえばリングでも、Webで見て素敵だなと思っても、実際に自分の指にはめてみたら、なんだかピンと来なかったという経験は、誰しもあると思うんですね。

貴石は一つひとつが異なる個体ですし、カッティングの違いでも輝き方はもちろん、“エネルギー”や“波動”というような感覚的な部分も変わってくると、私は思っていて。だから必ずお店に行って、試着したときに自分がどう感じたかを確かめてから購入するようにしていますね。

――たしかに“私らしさ”にフィットするかどうかというのは、これから初めて本格的なジュエリーを購入しようという方にも、大きなサジェストになります。
ぜんぜん複雑なことではなくて、要は直感(笑)。私は“相性の合う”石を選んだら、ずっと着けていたいので、デイリーに使えるシンプルなデザインを選ぶことが多いかな。石って色や大きさ、カッティングによって佇まいもさまざまなので、たくさん見比べてから、これ!と感じたものを選ぶくらいでちょうどいいのではと思います。

これから購入しようと考えている方なら、Webで「好き」と気持ちが動くブランドを見つけたら、やっぱり一度はお店に行ってみることが大切な気がします。店内の様子や世界観は、実際に行ってみないと分からないですし。宝石のフィッティングをお仕事にしている友人がいるのですが、そういう詳しい人に聞いてみるのもいいですよね。

“お守り”の意味からいうと、自分の星座モチーフを選ぶのもおすすめです。最近は西洋占星術から、よく「風の時代」と言われていますけれど、変化を怖がるのではなく、これまでの“こうあるべき”という概念のようなものを手放していって、自分を足止めしている思考から自由になっていくのもいいなと思っていて。大きな変化も、通り過ぎてみれば「そんなに怖くなかったな」と思えることって意外と多い。ジュエリーは、そんなときにも心強い味方になってくれると感じます。

――最後に、昔から大切にされているジュエリーについてもお聞きできれば。
初めて東京に出てくる時に、母から「これをお守りに持っていきなさい」と言われて渡された、ピンクサファイアのピンキーリング。今も大切にしまってあります。どんな願いが込められていたかは、今でも母には聞かないままですが……。それでも素直にずっと大切に持っていようと思えるから、今となっては知らないままでいいかなって。きっと静かに守ってくれていると思います。

【公演情報】PARCO PRODUCE 2021 音楽劇『海王星』

松雪さんが出演する音楽劇『海王星』は、2021年12月6日(月)~30日(木)まで東京・PARCO劇場にて上演。以降、2022年1月8日(土)~10日(月)は大阪、15日(土)・16日(日)は富山、19日(水)は宮城、23日(日)は青森、27日(木)は愛知に巡演。

作:寺山修司、演出:眞鍋卓嗣、音楽・音楽監督:志磨遼平(ドレスコーズ)、出演:山田裕貴、松雪泰子、大谷亮介、中尾ミエ、ユースケ・サンタマリアほか

PARCO劇場公式サイト:https://stage.parco.jp/program/kaiousei/
写真/柴田フミコ
スタイリスト/三好マリコ
ヘア&メイク/石田絵里子
取材・構成・文/佐藤さくら

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