――子どもの頃から「ジュエリー」を身近に感じて育ったとお聞きしました。
実は母が、あの世代にしてはいろいろと転職を重ねてきた人で(笑)。ルフトハンザ航空のCAから始まって、エスティ ローダーのPRなど、本当にたくさんの仕事をしてきたそうなんです。私も子どもの頃から、母の仕事にまつわるエピソードを聞いていたのですが、そこで必ず登場するのがジュエリー。母は一つひとつのジュエリーを大切に見せてくれながら、「これはね、△△のお仕事のときに頑張った証として買ったもの。私の勲章なのよ」と話していたんです。だから私も自然に「ジュエリーって働く自分のために買うものなんだ」というふうに考えるようになりました。
それこそ母の世代って、結婚するときも含めて、男性に買ってもらうというのが前提だったと思うんですね。でも母にとってのジュエリーは、自分の好きなときに、好きなものを買うという、いわば“人生のマイルストーン”。私もそんなふうにして大切なジュエリーを見つけていけたらいいなと思っています。
――今日持ってきてくださった愛用ジュエリーも、お母様から譲られたものだそうですね。
父が外交官をしていたこともあって、母のジュエリーは華やかで大ぶりなものが多いんですね。だから私にはまだまだ早いと思っていたのですが、最近は母に「今着けないで、いつ着けるのよ」と言われるようになって(笑)。確かにジュエリーって、年齢によって似合うものが変わってきますよね。このピンク色のサンゴのリングは、クラシカルだけれど可愛らしさもあるし、今の私にピッタリ。これぞというときに着けています。
もうひとつのこちらは、シミュレイテッド・ダイヤモンド(人工ダイヤモンド)のリング。母はさまざまな仕事を経て、今は「トラベルジュエリー®」の会社を経営しているのですが、やっぱりジュエリーが好きでも、旅先に持っていくと危ない目に遭うことも多いのだとか。それでこういうジュエリーを取り扱うようになったと聞きました。天然ダイヤモンドのカッチリしたジュエリーは、今の私にはまだ恐れ多い……なんて思ってしまうのですが、こちらのリングだったらお値段もかなり可愛いくて(笑)、躊躇なく着けられるので気に入っています。