「ジョゼフィーヌ」コレクションとは? その成り立ちと美学
まるで指に小さなティアラを冠したような「ジョゼフィーヌ」のリング。
コレクションの由来は、フランス史上に名を残す英雄、ナポレオン1世の妻、皇后ジョゼフィーヌ。感性豊かで自由な精神の持ち主であったジョゼフィーヌは、当時のファッションに革命をもたらしたと言われている人物。
慣習やコルセットから自らを解放し、軽やかなヴェールやチュール、透明感のモスリンを好み、その身にまとった。
そんな類稀なるセンスと美意識を持つ皇后ジョゼフィーヌと、「
CHAUMET(ショーメ)」の出会いは、メゾンが創業する1780年から約20年後の1800年代はじめのこと。
フランス皇帝となったナポレオン1世の冠と、皇后ジョゼフィーヌのティアラを、創業者のマリ=エティエンヌ・ニトが手がける。
自然を好んで愛した皇后ジョセフィーヌのために、ニトが制作したティアラは、麦の穂のデザイン。それまでの重厚なティアラとは異なる軽やかで動きのある仕上がりに、センス抜群の皇后ジョゼフィーヌも感嘆。以来、メゾンは王室御用達となった。
©JULIEN FALSIMAGNE
戦いに長け、歴史上でも圧倒的な存在感を放つ英雄、ナポレオン1世に深く愛された皇后ジョゼフィーヌは、
CHAUMET(ショーメ)初の顧客であり、メゾンに常に限りないインスピレーションを与え続ける永遠のミューズ。
「ジョゼフィーヌ」は、そんな皇后ジョゼフィーヌに敬意を表し、創業230周年を迎えた2010年に発表されたコレクションだ。
彼女のように自由で独創的な感性を持ち、自分らしく生きる現代のカップル達をまるで祝福しているかのように、その輝きは喜びに満ちあふれている。