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ご祝儀袋の選び方~包む金額別で解説

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結婚式に招待されたらお祝いの気持ちとしてお金や品物などのご祝儀を贈ります。ご祝儀として御祝い金を贈る際にはご祝儀袋を使用しますが、そのご祝儀袋はたくさんある種類の中からご祝儀の金額や贈る相手との関係によって選ぶ必要があります。「かわいいデザインだから!」といった理由で選んでしまうと、大恥を書いてしまうことも……。そんなことにならないよう、ここではご祝儀袋の種類と正しい選び方についてご紹介します。

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ご祝儀袋にはのしと水引が必須

結婚のお祝いには、「のし」と「水引」が付いたご祝儀袋を使うのがマナー

のしはもともとお祝いの品そのものでしたが、転じてお祝いの金品に添える飾り物となりました。ご祝儀袋の右上に、汚れのないものである印として付け、かつては縁起物のあわびを薄く伸ばしたもの(のしあわび)を色紙に包んで使用していました。現在は簡略化され、印刷をしたり、のしあわびを模したものを使用するようになっています。

一方、水引とはお祝いの金品を包む紙を結ぶ飾りひものことを言います。お祝いごとの際にはひもの本数は奇数(5本・7本)が基本ですが、結婚祝いには10本のものを使います。これは5本×2で喜びが2倍になるように、あるいは「夫婦は2人で一つ」という意味を込めたものとも言われています。

さらに重要なのは水引の結び方です。水引の結び方には「結び切り」と「あわじ(あわび)結び」、「蝶結び(花結び)」の3種類があります。

●結び切り
結婚のお祝いの際には「結び切り」を使うのがマナーです。この結び方は「一度結んだらほどけない」ため、結婚をはじめ、病気や災害のお見舞い、快気祝いなど、重ねて起きて欲しくないお祝いごとの際に使用します。

●あわじ(あわび)結び
あわじ(あわび)結びは結びきりの一種で、結び目は緩やかですが、両端を引っ張るとさらに固く結ばれ、ほどけません。なお、関東ではあわじ結びを結び切りと同様に扱っていますので、結婚祝いに使ってもOKです。

●蝶々結び(花結び)
出産祝いなどは何度繰り返しても嬉しいもののお祝い時に蝶々結び(花結び)の水引を使います。そのため一生に一度が望ましい結婚式には不向きです。


ご祝儀袋の"飾り"は金額に見合ったものを

前述の通り、結婚式のご祝儀袋は「のし付きで結び切り(あわじ結び)」がマナーと解説しましたが、実は、文房具店などに行くと、たくさんのご祝儀袋が売られています。その中からどれを選べばいいのでしょうか。ポイントはご祝儀の金額。ご祝儀額が多ければ飾りも華やかに、少なければシンプルなものにします。ご祝儀額が少ないからせめてご祝儀袋だけでも華やかに、などと派手なものを使うのはマナー違反になるので、気を付けてください。

●ご祝儀が2〜3万円の場合
友人や同僚などへのご祝儀の目安である3万円を包む場合は、金銀または紅白の水引で、紅白ののし飾りがついた一般的なご祝儀袋を選びましょう。ご祝儀袋の価格は200〜300円くらいです。

●ご祝儀が5万円の場合
夫婦で招かれたときは連名で5万円を包むことが多いので、その場合は3万円を包むご祝儀袋よりは華やかなものにします。高級感のある壇紙(和紙)を使用したものを選び、のしや水引も立体感のある派手なものにするといいでしょう。ご祝儀袋の価格は300〜400円くらいです。

●ご祝儀が5〜10万円の場合
兄弟姉妹など身内の結婚式で、5~10万円など高額のご祝儀を贈る際には、壇紙を二段重ねにし、鶴や亀、松などの飾りをあしらった華やかなものを使います。ご祝儀袋の価格は400〜500円くらいです。

●ご祝儀が1万円程度の場合
結婚式には出席しないけれど、お祝いを包む場合は1万円が目安。その際はのしや水引が印刷されたものでも問題ありません。ただし、水引が10本描かれたものにしましょう。ご祝儀袋の価格は150〜200円くらいです。

ちなみに、ご祝儀を購入する際、ご祝儀袋のパッケージにご祝儀額の目安が示されていることが多いので、注目してみてください。

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贈る相手にも合わせた選び方を

最近はご祝儀袋もさまざまなバリエーションがあります。たとえば3万円を包む一般的なご祝儀袋でも、白地の袋に「紅白ののし」と「金銀の水引」だけという昔ながらの格調高いものから、色付きのものや千代紙などをあしらったもの、のしや水引をモダンにアレンジして飾ったものまで、多種多様です。

これらは贈る人に合わせて選びたいもの。

●気の置けない友人や同僚、後輩、仲良しのいとこなどに贈る場合
いま風のモダンな雰囲気のご祝儀袋もいいでしょう。さりげなく自分の個性も表現できますし、新郎新婦にも「あの人らしいね」と喜んでもらえるでしょう。

●先輩など目上の人に贈る場合
あまり個性的なご祝儀袋は考えもの。カジュアルに見え、礼儀知らずと思われてしまう恐れもあるからです。ですから、シンプルでオーソドックスなタイプがお勧めです。

どちらがいいかなと迷った場合は、シンプルなものにした方が無難でしょう。


まとめ:お祝いの気持ちをご祝儀袋にこめて

ご祝儀袋一つ取っても、さまざまな種類やマナーがあることがおわかりいただけたでしょうか。 ご祝儀袋は、新郎新婦はもちろんそのご家族の目にも触れるものですので、マナー違反にならないように選び方には十分気を付けて。購入の際に迷ったら、お店のスタッフにアドバイスを求めてもいいでしょう。ご祝儀袋は自分の顔の代わりにもなるものですから、お祝いの気持ちが伝わるような体裁のものを、心を込めて選びたいものです。

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