
ふたりにとって大切な「人」「思い出」「モノ」を形にした心温まるウエディング

夏空のもと、リゾート感あふれる舞浜のヒルトン東京ベイで行われたウエディング。結婚式のテーマは「Casual White(カジュアル ホワイト)」。ゲストにも楽しんでもらいたいという思いから、イベントが盛りだくさんな結婚式は、カジュアルでありながら洗練されていて、雑誌や広告でモデルとして活動している比留川良子(ひるかわ りょうこ)さんのセンスと温かな人柄が反映されたアイデアばかり。新郎新婦も親族も友人ゲストも気負わず過ごすことができる、夏ならではの楽しさがぎゅっと詰まった結婚式の一日をご紹介。


ブライズモデルとして思い入れのあるチャペルでの結婚式
花嫁の良子さんが、長年ブライズモデルを務めていた縁で挙式会場はヒルトン東京ベイに決定。「チャペルの雰囲気も好きだし、何よりブライダルコーディネーターさんの熱心なお仕事ぶりをいつも間近で見ていたので、ほかの会場は考えられませんでした。ヒルトン東京ベイ、一択です」とのこと。チャペルはモデルとして模擬挙式などではバージンロードを歩いた経験があるというPrimaLuce Chapel(プリマルーチェチャペル)。とはいえ「歩き慣れたチャペルなのに、まったく違う景色に見えた」のだそう。1着目のドレスは『LADY.Y(レディ ワイ)』というショップでフルオーダー。SNSで見つけたドレスのデザインを気に入った新郎の強い希望で完全再現。
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人前式の挙式ではウエディングツリーを取り入れて、ゲスト参加型の演出を
人前式の挙式ではウエディングツリーを結婚証明書として、ふたりでサインする演出を。このサインボードをはじめ、招待状などのペーパーアイテムやウエディングケーキのデザインは、新郎新婦ともにお仕事でお世話になっていたというアートディレクターに依頼。モノトーンでシック、それでいて明るくて温かみのあるシンプルなデザインは、ふたりの雰囲気や会場のコーディネートとぴったり。
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甥っ子くん、姪っ子ちゃんがセレモニーで大切な役割を担って
フラッグボーイ、リングガールは新郎の甥っ子くん、姪っ子ちゃんにお願い。誰よりも堂々と入場する甥っ子くんが持っているフラッグは「シンプルなフラッグが見つからなかった」ことから、花嫁の手作り。でも、結婚式準備に追われミシンを出す時間さえ惜しくなり、『裁ほう上手』というアイロンで布同士を貼り付けられる裁縫専用のノリで仕上げたそう。リングガールの姪っ子ちゃんはガクガク震えるほど緊張しながらも、リングケースをぎゅっと握り締めて大切な役割を務めてくれ、ふたりの一生懸命な姿に新郎新婦もゲストも感動、和むシーンに。
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結婚式の写真は信頼のおけるフォトグラファーに依頼
チャペルでの挙式の後は、ヘアをダウンスタイルにチェンジしてガーデンパーティ。この日の撮影は、雑誌などの仕事で花嫁を撮りなれたフォトグラファーと、学生時代の同級生の2人に依頼。ふだんと同じようにリラックスして満面の笑みでいられるのも、信頼関係の賜物と言えますね♪ 全力でブーケトスをする直前の1コマから。
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ゲスト全員参加! 大盛り上がりのリングリレー
「リングリレー」をゲスト全員参加にしたかったという花嫁が用意したのは、新郎側・新婦側にそれぞれ30mのリボン。この長尺なリボンは新郎新婦による大作で、手芸店でリボンを6巻購入→裁縫用ボンドでリボンをつなげて→長~いリボンを巻き取る作業でほぼ徹夜(新郎はリボンを指にかけたまま寝オチ)→2巻のリボンが完成♪ という流れ。
当日、新郎側はスムーズに40秒、新婦側はたっぷり1分40秒かけてゴール。でも新婦側で時間がかかったおかげでゴスペルがサビに突入、ゲストの手拍子とともに大盛り上がりになったのだとか。「ゲストみなさんとの出会いに思いを馳せ、みなさんの手を通ってきたリングをはめられたことがうれしかった」と、花嫁も感動の演出に。
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ドレスコードは白! ゲストと一緒に夏のウエディング
結婚式のドレスコードはなんと「白」。9月とはいえ気温30度超えが予想できたので、招待状には敢えて「Tシャツ、ノースリーブ、スニーカー、ショートパンツ、ミニスカート、サンダルOK」と書いたふたり。一見型破りなテーマなだけに、ゲストからの問い合わせを心配していたけれど、みなさんスンナリ納得。新郎新婦のセンスや好みを熟知しているゲストたちは、それぞれ白のカジュアルな装いで来場してくれたそう。夏の結婚式は招待ゲストも暑いなか移動したりするので、“カジュアル”“白”というドレスコードはゲストにとってもうれしいアイデア!
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披露宴での前菜をピンチョスに変更、ガーデンパーティの時間を満喫
ガーデンパーティの時間を長く取りたかった花嫁のたっての希望で、当日の時間配分をチャペルでの挙式・ガーデンパーティ・披露宴と3等分したため、披露宴のコース料理の前菜だけをピンチョスにして、ガーデンパーティふるまうことに。そんな気の利いたアレンジをしてくれた挙式会場のスタッフのみなさまに感謝! ちなみにピンチョスはお任せで、当日いただくことはできなかったけれど、結婚式の後に写真を見て、イメージ通りの仕上がりであることはもちろん、ガーデンパーティでさまざまな演出ができたことにも大満足。
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ガーデンでのダーズンローズ風セレモニー
ガーデンパーティではダーズンローズ風のセレモニーを。使った植物は、モンステラ、アンスリューム(アンスリウム)、シマトネリコ、ユーカリ、ハスの実などに加え、アフリカの花嫁さんが持つというセルリアという花も。ゲストから受け取ったお花を持って退場し、お色直し中にフラワーアーティストがブーケを作り、花婿がリボンをかけて完成させて、披露宴会場に花嫁がお義母さまと入場したあと、花婿からブーケをプレゼントされるという流れ。ちなみにフラワーアーティストさんはかつて、花嫁の幼稚園時代の先生をしていた女性。ご近所さんだったことから、ずっと親交がありステキなアレンジをしてくださいました!
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2着目ドレスは新郎との思い出のワンピースをリメイク
2着目のドレスは、新郎との思い出のワンピースをウエディングドレス同様『LADY.Y(レディ ワイ)』でリメイク。「キラキラした素材やチュール素材が苦手」という新郎の意見を反映し、2着目のドレスもシンプルかつ上品なテイストに。肩ひもで背中が大胆に開いたデザインは、エクササイズモデルも務める良子さんの魅力を存分に引き立てる仕上がり。このドレスに合わせたウエディングシューズは、いつかの誕生日に購入してから大切な日に必ず履くという『JIMMY CHOO(ジミー・チュウ)』のサンダル。2着目ドレスで足元が見えるデザインを選ぶとウエディングシューズ選びも楽しめますね!
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家族だけで行った神前式は“前撮り気分”で和装を堪能
神奈川県葉山町の「森戸神社」で、結婚式&披露宴の3カ月ほど前に家族だけで神前式。どちらかというと「前撮り気分」だったというものの、花嫁が自宅で支度をしている時に、どこからともなく真っ白な美しい犬が家に入ってきたことから、家族で“お祝いに駆けつけてくれた”と大はしゃぎ。花嫁の祖母も母も角隠しだったので、自身も角隠しを考えていたところ“綿帽子派”の新郎の希望をくんで、角隠しで撮影→綿帽子にチェンジして撮影→その後挙式という流れに。
そんな中行った神前式は、その後のケータリングの用意などでバタバタして挙式の流れをふたりとも忘れてしまっていた……というエピソードも。ちなみに花嫁曰く「和装でかつら着けるなら、たくさんのかつらを試着させてくれるヘアサロンを選ぶのがポイント」とのこと。
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比留川良子(ひるかわ・りょうこ)さん |
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@ryoko_hirukawa |
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モデル |
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トランポリン :
自宅にトランポリンを購入、楽しくエクササイズしています♪ |
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ヒルトン東京ベイ |
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LADY.Y(レディ ワイ)でフルオーダー |
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LADY.Y(レディ ワイ)でリメイク |
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FENDI(フェンディ)、JIMMY CHOO(ジミー・チュウ) |

目が肥えたふたりだからこそ実現できたシンプル&シックなウエディング
モデルとして多くの媒体で活動する新婦と、広告業界に身を置く新郎は、ロケや撮影で数え切れないほどの贅沢なモノやセンスあるプロダクト、作品に触れてきたはず。そんな目が肥えたふたりだからこそ“そぎ落とした”感のあるシンプル&シックな世界観を表現をできたのでは。好きなモノに囲まれているだけなのに、洗練された印象を与えることができるのは「さすが」のひと言。
手作りはもちろん、幼稚園時代から親交のあるフラワーアーティストさん(もとをたどれば新婦の幼稚園の先生!)、仕事でつながりのあるクリエイターさんなどなど、普段から親交のある人たちと結婚式をつくり上げられたのは、誰からも愛される新郎新婦だからと言えるでしょう。また、新郎は「Casual White」というテーマに合わせて、スーツをコットン素材でオーダーしたり、靴をフリマサイトで揃えるといった、ブランドにはこだわらない点も見習いたいところ。夏の結婚式やリゾートでの挙式を予定しているカップルには、参考にしていただきたいアイデアばかりです。
マイナビウエディング プレミアムクラブ編集部


幅広い年代への知名度も抜群の『ホテル椿山荘東京』。都心で緑溢れるナチュラルな雰囲気のチャペルを探してたどり着いた、という花嫁の声も多いクリスタルチャペル「ルミエール」はぜひ一度訪れて。

東京駅から電車で1本の舞浜は、輝く海や風に揺れるヤシの木が海外リゾートを思わせる人気エリア。一流ホテルが立ち並ぶ中で、シェラトンブランドならではのおもてなしとモダンな独立型チャペル、美食が大人花嫁に支持されています。

「ハイグレードなのに、堅苦しくない」「考え抜かれているのに、さりげない」「ラグジュアリーなのに、温かい」。型にはまらない空間とサービスでふたりとゲストに寄り添い、想像を超えるウエディングをかなえてくれます。