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【PREMIUM CREATORS/長田博文】運命の一着を何回でも! ヘアメイクでがらりと変わるアレンジ術6選
挙式当日はもちろん、前撮りも含めて1着のウエディングドレスを複数回着まわす花嫁もすっかり多数派となったこの頃。とはいえ、お気に入りのドレスが見つかっても「ヘアメイクがワンパターンで同じような写真になりそう……」とお悩みの方も多いのでは?
そこで今回は、マイナビウエディング PREMIUM CREATORSの一人である、ヘア&メイクアーティストの長田博文さんに、“1ドレス&3ヘアメイク”をタイプのことなる2着のドレスでオーダー! おしゃれ感度の高い花嫁がチェックする、THE TREAT DRESSING(ザ トリート ドレッシング)のリュクスなドレスを着て、見違えるほど違う印象になるアレンジを多数ご紹介。プロ御用達の化粧品もチェックして!
そこで今回は、マイナビウエディング PREMIUM CREATORSの一人である、ヘア&メイクアーティストの長田博文さんに、“1ドレス&3ヘアメイク”をタイプのことなる2着のドレスでオーダー! おしゃれ感度の高い花嫁がチェックする、THE TREAT DRESSING(ザ トリート ドレッシング)のリュクスなドレスを着て、見違えるほど違う印象になるアレンジを多数ご紹介。プロ御用達の化粧品もチェックして!
INDEX
今回、2着分の“1ドレス&3アレンジ”のオーダーを、余裕の笑顔で受けてくれたヘア&メイクアーティストの長田博文さん。「ウエディングにはこのヘアメイクじゃないといけない、という“枠”で考えてしまうと、ワンパターンになるのかも?」というなにげないひと言に、編集部一同、目からウロコが。全く異なる印象を受けるヘアメイクアレンジのキーワードは、“パーソナリティ”。明日から使えるポイントを、早速チェック!
1着目:日本初上陸のGiambattista Valli(ジャンバティスタ ヴァリ)のドレスが登場!
パリのオートクチュールブランドで、2021年にファースト・ブライダルコレクションが発表された「Giambattista Valli(ジャンバティスタ ヴァリ)」。そのセカンドコレクションが、日本では初めて、THE TREAT DRESSING(ザ トリート ドレッシング)に到着! 不可能と言われていたレンタルもスタートして、さらに熱い注目が。
「デザイナーのジャンバティスタ ヴァリは、パリのオートクチュール連盟にメンバーシップを認められた、数少ないフランス人以外の1人。このドレスもトレンドのフリルにフォーカスしたシンプルなラインですが、フリルの立ち上がりの美しさや、胸元が浮かないくらいフィットしているのにエアリーな着心地など、クチュリエが手掛けた技が随所に。ぜひ実際に着て確かめてみてください」(THE TREAT DRESSING(ザ トリート ドレッシング)/PRESS兼トップコーディネーター 池田愛実さん)
≫THE TREAT DRESSING(ザ トリート ドレッシング)のドレスをはじめ、数々の人気ドレスが登場したドレスショー・展示の様子はこちら
【アレンジ①】マットな赤リップが惹き立つ、ネットカチューシャアレンジ
「ウエディングのヘアメイクも、デイリーなメイクと同じように、その人の内側から出てくる美しさやパーソナリティを意識するようにしています。このメイクもモデルさんのキュートで芯のある感じを生かして、目元をラインで強調しつつ、リップは今年のトレンドのマットな赤を合わせました。さらに最近コレクションで見かけるネットカチューシャと、存在感のあるピアスをオン。ネットカチューシャはヴェールとはまた違う雰囲気で可愛いですよね。毛先は抜け感を出すために少し遊ばせて」(長田さん)
デコルテから背中まで肌を見せることになるウエディングドレス。顔を厚めにメイクするとボディまでしっかり塗らなければならず、かといって何もしないと見る人が生々しく感じてしまうというお悩みが発生。
「それなら、顔もボディメイクも元々の素肌感や血色を生かしたほうが◎。化粧崩れをしないようにと厚く塗り重ねるのではなく、光と影で凹凸を作るとか、ツヤ感や質感を意識してみて。僕はお肌作りで全体の雰囲気が決まると思っているので、ベース作りの工程が一番長いくらいなんですよ(笑)」(長田さん)
【アレンジ②】『王道すぎない王道スタイル』でオーセンティックなスタイルに
「こちらのテーマは、『王道すぎない王道スタイル』。老舗ホテルでのウエディングなど、オーセンティックなヘアメイクをしたい人におすすめです。まずは清潔感のあるお肌を作ってから、ピンクベージュやコーラルピンクのチークで血色感をプラス。さらにTHREEのアンジェリックコンプレクションプライマーのオレンジとイエローをハイライト代わりに使って、骨格の美しさをアピールして。アイシャドウやリップも色味を抑えたカラーにしてグラデーションでまとめれば、大人っぽさのある清楚な王道スタイルが完成します」(長田さん)。
メイクに合わせてスッキリと額を出し、シニヨンはあえて下のほうに作ることで、落ち着きを醸し出すヘアスタイル。王室のセレブリティたちを彷彿とさせるような、クラス感のあるニュアンスが魅力だ。
「クチュリエによって作られた、全方位から見てもため息が出るほど美しいドレス」(THE TREAT DRESSING(ザ トリート ドレッシング) 池田さん)とのメリハリある組み合わせが絶妙。挙式当日はゲストに囲まれることが多いだけに、どの角度から見ても大人の多幸感を演出できるヘアメイクはマスト!
【アレンジ③】トレンドの韓国メイクに、バレッタアレンジのヘアスタイルを
「旬のミニマムで直線的なヘアスタイルに、メイクもトレンドの韓国メイクっぽさを取り入れ、顔立ちの美しさを引き出したメイク。バレッタでお花を挟んでラインを作るのがポイントですが、あまりタイトにまとめず、おくれ毛を残してナチュラルな抜け感を。さらに眉毛は少しボリュームを出しつつ、色は弱めにしてルビーピンクで仕上げました。へアを強めにしたときは、その分メイクは柔らかめにすると、上手くまとまりますよ」(長田さん)
トレンド感満載ながら、背中側から見るとフリルの曲線とヘアの直線が不思議にマッチ。ソリッドな雰囲気の会場やロケでの前撮りなど、アーティスティックな空間でこそトライしたいヘアメイクだ。
≫長田博文さん・飯田諭史さんによるヘアメイクチェンジのライブパフォーマンス詳細はこちら
2着目:伝統的な中東の技術とモダンなデザインを組み合わせたLIZ MARTINEZ(リズ マルチネス)
今、世界中のファッショニスタから注目を浴びている中東のウエディングドレス業界。「LIZ MARTINEZ(リズ マルチネス)」は、繊細でデコラティブな装飾と、ロマンティックからボヘミアンまで幅広いデザインで人気のイスラエルのブランド。このドレスも洗練されたフォルムながら、3Dフラワーやフェザー、ビーズ刺繍など細かい装飾にウットリ。
「“自由で自立した現代女性像”をイメージしつつ、お花モチーフやオーガンジーなどで女性のしなやかさも表現。コルセット調のフロントデザインは、クチュリエによる仕立てによって、身体の曲線美をさりげなく引き出します。チュールのショールはスリーブが手の甲にかかるぐらいの長さなので、くしゅくしゅとさせながら着ると可愛いですよ」(THE TREAT DRESSING(ザ トリート ドレッシング) 池田さん)
ウエディングとファッションの境界線を自由に行き来するような、特徴ある「リズ マルチネス」のドレス。こちらもヘア&メイクアーティストの長田さんが、「清楚」から「モード」まで、“1ドレス&3アレンジ”にしっかりアンサー! 「挙式当日のメイクは、必ず崩れるもの」という、当たり前ながら忘れがちな視点から、プロのヘアメイク知識を徹底アドバイス。
【アレンジ①】シンプルなダウンスタイルも、フラワーで遊んで
「こちらはナチュラルなダウンスタイルのヘアに、穀物の花・アマランスを飾ったスタイル。お花はものによっては甘い感じになってしまいますが、こういったボタニカルなモチーフなら、大人っぽくサラッと付けられます。メイクも色味を抑えて、モデルさんのチャームポイントの眉毛を活かすように毛流れを整え、マットな質感のリップで仕上げを。マチュアな佇まいがラグジュアリーな会場に映えますよ」(長田さん)
「どのパターンにも言えるのですが、ウエディングドレスに“着られる”のではなくて、“着こなす”という気持ちが大切」と言う長田さん。「ヘアメイクとドレスと会場、全てのバランスの中央に主役の自分がいると考えて」とは至言!
【アレンジ②】プロ御用達のベースメイクと、旬のフィンガーウェーブヘアアレンジ
最近、希望する人がグッと増えたというフィンガーウェーブ。和装洋装問わず似合うのと、髪の曲線によって顔の輪郭が綺麗に見えるのが理由だそう。
「ただし、髪を全てウェーブにしちゃうと“大正ロマン”になってしまうので(笑)、顔周りだけ曲線を這わせて残りはストレートにまとめ、モードに振るのがポイント。今回はモデルさんのパーソナリティを生かして、太めの眉と朱赤のリップで強さをトッピング。その他はあえてナチュラルに抑えて旬の顔に」(長田さん)。
チュールのショールをさりげなくまとえば、チャーミングな花嫁の完成!
「上質なツヤ肌を作り込むのに欠かせないのが、MACのストロボクリーム。肌の内側から明るい透明感が出るプライマーで、保湿クリームの役割まで兼ねる名品です。これと、リキッドファンデーションのツヤ感で充分なので、僕はパウダーをほとんど使わないんですよ。挙式当日は、涙や汗でメイクが崩れるのは当たり前。だから化粧崩れを気にして塗り重ねるより、いかにその人本来の美しさを留めたまま、最低限のお化粧直しで大丈夫なように仕上げるかがポイント。ベースをしっかり作り込めば、軽い作りでも、もちのいいツヤ肌が完成」(長田さん)
【アレンジ③】上質肌をキープするには? トレンド感あふれるツインテールも披露
3パターン目は、大人のガーリーが漂うヘアメイク。「ただし、モデルさんのはっきりした顔立ちを活かすために、こちらも少しモードっぽさを入れました。ペールトーンのピンク色のチークは、キュートさというより、お肌の透明感や奥行きを出すために入れています。ヘアはトレンドのツインテール。これもお団子が丸いと子どもっぽくなってしまうので、楕円形にして落ち着きを出すように。同じ理由で、まつげのエクステもNG! それならまつげパーマでニュアンスを出す程度にとどめて」(長田さん)
「デザイナーのリズのインスピレーションの源は、旅行先で見た風景や植物など。モチーフにどんな素材を使うかも考えてからデザインを起こすため、細部までこだわりが詰まったドレスになっているんです」(THE TREAT DRESSING(ザ トリート ドレッシング) 池田さん)。
そんな美しいドレスを着こなすためには、やはり整ったクラス感のある肌感がマスト。「MACのストロボクリームの他に僕がいつも使っているのは、ヌーディモアのミストインクリーム。その名の通り、スチームミストを浴びた潤い肌を瞬時に再現してくれる優れものです。“下地の下地”として使えばファンデーションの密着剤になってくれて、柔らかそうな上質肌をキープできますよ」(長田さん)