“トリニティ”のデザインと、3色のゴールドが表す意味について

「トリニティ」のデザインについて、ルイ・カルティエ自身は、『ジュエリーと彫刻、フェミニンとマスキュリン、遊びと象徴の境界線に位置するアイコン リング』とし、さらに『シンプルなリングが生み出すフォルムの美しさを、ジュエラーとしてどのように引き出すのか、という「
Cartier(カルティエ)」のデザインに対するビジョンを映し出す逸品』と表現。
そして『ピュアなラインを描き、完璧なプロポーションを作り出す3本のリングは、互いの可動性を残しながら絡まり合うピンクゴールド、イエローゴールド、ホワイトゴールドに彩られる』と解説している。
「トリニティ」について、これほどまでに簡潔でストンと胸に落ちる説明は、およそ他にないだろう。
不朽の名作で、不動の人気を誇る「トリニティ」だけに、この3色のゴールドが示す意味を、さまざまな場所で耳にすることがある。
伝統的には愛情・友情・忠誠を表す。しかし、時代とともに進化してきた「トリニティ」は、現在ではアイコニックなこの組み合わせ以外にも、ダイヤモンドやサファイアで彩られたモデル、あるいはセラミックのモダンなモデルも登場し、その意味は身につける人の解釈に委ねられている。
3つの約束、3つの願い、3つの夢……それぞれの想いを託し、「トリニティ」のストーリーは完成するのだ。